つボイノリオの聞けば聞くほど

あなたの街にもあるかも。モダンでレトロなモザイク壁画を楽しもう

11月3日は文化の日でした。この日の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、休日特集として「モザイクを楽しもう」を放送しました。
ゲストはモザイク愛好家の森上千穂さん。聞き手はつボイノリオと小高直子アナウンサー。

モザイクを「邪魔で目を細めて見るもの」というつボイノリオの認識が変わったようです。

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モザイク基礎知識

モザイクとは、タイル、大理石、ガラスなどの小さなピースを並べて、絵や模様を表現する建築装飾の技法のひとつ。
海外の歴史は古く、古代シュメールの都市ウルで出土したものは紀元前2600~紀元前2400年の物ともいわれます。

森上さん「ギリシャなどにあって、床にあったものが徐々に壁を飾るようになったり、教会の天井を飾ったりするようになりました。日本では戦後、特に高度経済成長期、建物が新しく生まれてくる時に、建築の装飾として紹介されて流行ったんです」

小高「森上さんは、そのモザイク愛好家ということですね?」
森上「胡散臭いですよね(笑)」
 

始まりは自作の小物

森上さんがモザイクに興味を持ったのは、タイルを貼った小物を作ったのがきっかけだそうです。ちなみに最初に作ったのはキッチンペーパーホルダー。

「タイルって小さくて可愛い」といろんなものを調べて行く先にあったのが、建物に使われている建材のタイル。さらに調べていくとモザイクの壁画が建物と一緒にあったんだそうです。

森上さん「名古屋には私がこどもの頃から歩き回ってる場所に、壁画がたくさんあったって気が付いて。それまでは私も目に留めてなかった風景の一つぐらいだったのが、よくよく見てみると面白かったんですよね」
 

モザイク愛好家の活動

モザイク愛好家としての森上さんの普段の活動は、モザイク壁画について調べること。インターネットや図書館で調べるんだそうです。

森上さん「モザイク装飾が使われている社屋を持つ企業があれば、その社史を読んで、そのモザイクについて書かれてるところはないだろうか?と探してみたり。
なかなかモザイク壁画って調べにくいんですよ。残ってないことが多くて」

この特集にあたって、小高アナもモザイクを事前に検索して調べたそうですが、出てきたのは「森上千穂さんがご紹介する○○」など、森上さんの記事ばかりだったんだとか。
確かにモザイクについては記事が少ないようです。
 

名古屋にはモザイク壁画が多い

つボイ「まずお聞きしたいのが、この辺って、そんなにモザイク壁画があるんですか?」
森上「名古屋は結構多い方だと思います」

ひとつの理由は、モザイク壁画に素材として使われているタイルの産地が近いこと。
また、岐阜県大垣市出身の矢橋六郎さんという人がいたことも関係があるんだとか。

矢橋さんは、戦前の人。矢橋大理石商店に生まれました。ヨーロッパに渡って絵画を学び、戦後は矢橋大理石商店の取締役に就任。
モザイク作家としても活動して、郷里の岐阜県や名古屋、さらには東京や大阪にもモザイク壁画を残しています。

森上さん「私が企画した、壁画を見ながらの街歩き企画でも、歩いて回れるぐらいのまとまった地域に壁画がたくさんあったんですが、そのせいもあると思うんです」

つボイ「僕らはぼんやり見るだけですが、それを系統立てていったのが森上さんのなさったことだと思うんです」
 

モダンでレトロ

つボイ「僕らの小さい頃は、タイル文化みたいなのが、戦前の昭和の初期から、ずっと、こっちの方までありました。流しなんかみんなタイルが貼ってありました」

かつては理容室などでも窓の下がタイル張りのところがあったそうです。

つボイ「なんともモダンでレトロな建築様式。そういう雰囲気の中で、僕らは育ってきた。今も、そういうものには懐かしさもあって敏感です。僕らはそういうのを感じる年代でもあるわけですよ

小高「わかってきました?今日の特集はこんな感じです」

つボイ「決してタイルのモザイク画は目を細めなくていいんですね?目を細めて見ないかんかと思いました」

小高「行儀よくお願いします」 

モザイク愛好家、森上千穂さんを迎えての休日特集「モザイクを楽しもう」は、この後も行儀よく進んでいきました。 
(尾関)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2020年11月03日09時17分~抜粋

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