つボイノリオの聞けば聞くほど

実録!私はオレオレ詐欺に遭った

NTTドコモが運営する電子決済サービス「ドコモ口座」を語る預金の不正引き出しが相次いで見つかっています。
9月11日午前0時時点で、被害件数は12行73件、金額が約1,990万円になっていることがわかりました。

このような口座引き落としに限らず、世の中にはさまざまな詐欺が横行していますが、9月10日放送『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、実際にオレオレ詐欺に遭遇したおたよりを紹介しました。

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警察からいきなり電話が…

おたよりの主は、愛知県豊橋市在住で60代のAさんで、今年の7月に詐欺に遭ってしまったそうです。

「午前10時頃、1本の電話がかかりまして、『豊橋署のモリタ』と名乗る40代ぐらいの男から、『近所で詐欺容疑者が逮捕されました。容疑者の名簿を調べましたら、あなたの名前がありました。詐欺師にあなたの名前が記録されてますから、詐欺に気をつけてくださいよ』と言われました。

その5分後、今度は『県警本部捜査2課のカトウ』という30代ぐらいの女から、『お宅の口座から5月23日、20万円引き出されているとのことですが、心当たりがありますか?』という電話。

『身に覚えがない』というと、『キャッシュカードは手元にありますか?』『何枚ありますか?』『どこの口座ですか?』と矢継ぎ早に質問され、これに答えると、『こちらで検索した結果、全部で60万円引き出されてますよ』と告げられました」

手元に通帳があってよく記帳していれば、実際には5月に引き落とされていないことがわかるのですが、いちいちATMで記帳する人もあまりいないでしょう。
 

会話の中に怪しいポイント

おたよりの続きです。

「電話の向こうの女は落ち着いた口調で、『大丈夫ですよ。特殊詐欺なので、被害額はすべて国から返還されます』と説明。ホッとすると、『(被害額返還の)振り込みで必要なので、暗証番号を教えてください』」

ここで怪しいポイント!いくら警察でも、暗証番号を直接聞くことはありませんし、そもそも振り込む側が相手方の暗証番号を知る必要はありません。

しかし、畳みかけるようにしゃべってきて、落ち着いて考える余裕を与えないため、思わず言ってしまうという方もいらっしゃるかもしれません。

「さらに、『(家にある)キャッシュカードを保管してほしい。今から財務局の者が自宅に行くので、彼が持っている封筒にカードを入れて封印しましょう。(今つながっている)電話は切らずにいてください』とのこと」

なぜ警察ではなく財務局?警官の制服や警察手帳などが用意できなかったのでしょうか。

また、電話をつながせたままにするのは、いったん切って冷静になったり、他の人に電話して相談したりする隙を与えないためでしょう。
 

3枚の封筒の謎

さらにおたよりの続きです。

「すると、30代の真面目なサラリーマン風の男が来たのは5分後!

男は手に持った3枚の白い封筒のうち1枚を出し、『この封筒にカードを入れて』と言ってきましたが、封筒を持つ手が震えていたことに気づきました。

つながっている電話に対して、警察に関する質問をし、不信感があることを告げると、電話がプツっと切れました」

被害に遭わなくて何よりでしたが、ここで、封筒を持ってきたことに対してつボイが解説しました。

つボイ「封筒にカードを入れて、ちゃんと封をしましたと。その時、『印鑑がいりますので、印鑑ください』といって、奥の部屋へ入ったとたんに封筒を入れ替えて、別の封筒を渡して、『これはあなたがきちんと持っててください』と。

そこで暗証番号なんか聞いて、まんまと手に入れたキャッシュカードでお金をおろすと」

さらに小高直子アナウンサーは、「詐欺に遭った時に返金はありますけど、こんな簡単には(返ってこない)。銀行に行っていろんな書類も出して、印鑑も出して身分証明書も出してやらないと、なかなか返金ってされませんので。簡単に返金されるのはまずおかしいなと思って、疑ってみてください」とアドバイスしました。
(岡本)
 
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2020091010~抜粋

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