つボイノリオの聞けば聞くほど

大津、徳島…どんどんなくなるデパート 栄枯盛衰の歴史

8月31日、43年にわたり営業してきた西武大津店(滋賀県)が閉店しました。
これで県庁所在地である大津市からデパートがなくなり、中心地の商業が空洞化するのではないかと懸念されています。

滋賀に限らず、地方のデパートがどんどん減ってきている中、9月4日放送『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、デパートにまつわるおたよりを多数紹介しました。

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デパート衰退の原因は?

このニュースについて、地元以外の方も興味を持たれているようです。

「西武大津店が閉店とのことですが、そごう徳島店も同時に閉店です。徳島を訪れて思ったのは、郊外の国道脇に飲食店が立ち並ぶのに続けて、大規模なショッピングモールが出現したのが大きかったと思います。

旧市街の中心地に行くよりも、自動車で郊外店舗へ買い物に行くのが現在のスタイルになったようで、地方の旧市街はひっそりする昨今です。

城下町や門前町などの歴史都市になるのが良いのでしょうか」(Aさん)

郊外のショッピングモールが賑やかになり、逆に駅近くなどにあったデパートの客足が遠のくといったことはありますが、かつては逆にデパートが建てられたことで、これまでのお店がなくなるといったこともありました。
 

徳島からもデパート消滅

「徳島そごうの開店当初のことはよく覚えております。以前は小さな商店街の集まりであり、その中には小学校もありました。

後に小学校は移転して、商店街はそごうが同居するアミコビルに取り込まれました。

開店した1983年(昭和58年)当時、駅前にはつぼみや、少し離れた新町には丸新百貨店が存在しておりました。

徳島そごうのインパクトが大きくて、それまでの商店街の中心が新町から駅前に移り、その結果、つぼみやと丸新が倒産しました。

そごうの騒動があっても、徳島そごうは優良店として生き残りましたが、明石海峡大橋によって阪神間への移動が楽になり、加えて郊外のショッピングモールが発展した結果、だんだんと衰えを見せていき、近年はつぼみや百貨店の跡地に建ったマイカル系のビブレがなくなり、南海電鉄系列のとくしまCITYもなくなり、徳島そごうもなくなりました」(Bさん)

デパートによって商店がなくなり、ショッピングモールによってデパートがなくなりと、栄枯盛衰、ライフスタイルの変化によってお店の形態も変化。

最初のニュースにありました、西武百貨店の大津店の近くにはかつてPARCOがありましたが、こちらも2017年に閉店し、現在は「Oh!Me大津テラス」という商業施設に変わっています。

ただ、デパートでは商品の販売だけではなく、さまざまな展示会やイベントも行っていて、つボイは「地域の文化の発展にも大きく(影響を与えている)」とデパートの役割にも言及しました。

日常生活とは違う特別な体験というのも、後に思い出に残る大事なイベントかもしれません。
 

岐阜にあったデパートは今

滋賀、徳島と話が続きましたが、この番組の放送エリアである岐阜の方からも、かつてのデパート事情に関するおたよりが届きました。

「この地方でもついこの間まであちこちにありました。丸物が今のCBC岐阜支社の場所にありました。

岐阜にも百貨店が(他にもあり)、新岐阜、その向かいには山勝、山勝がなくなってPARCOと、その跡は駐車場になっていて、今は高島屋だけになってしまいました」(Dさん)

つボイは「丸物百貨店がなくなって、近鉄百貨店になって、今は岐阜支社が入ってる」と補足しつつ、かつて公開収録されていた番組『まるぶつWAIWAIカーニバル』で、京都と岐阜の両方に出たことがあるのは自分だけではないか、それが自慢だと語りました。

また、仕事でお世話になった丸物百貨店の歴史について語り、新宿の丸物には日本の歴史上、おそらく最初で最後のある施設がある話に及びました。
(岡本)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2020年09月04日11時35分~抜粋

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