つボイノリオの聞けば聞くほど

いくら麻酔が進歩しても、手に汗握る歯医者の手術

痛みは人生の中で、時々伴います。
そんな人生の局面を鋭く描くのが『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「麻酔のコーナー」。

6月23日の放送でも、数多く寄せられた痛みに関するおたよりをつボイノリオと小高直子アナウンサーが読んでいきました。

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人生で身を任せた瞬間

「私は今日、初のインプラント土台打ち込みをしてきました。少し怖いです。最新設備の上、素敵な若い先生の説明を信用して、本日、身を任せに行きます」(Aさん)

インプラントは人工の歯の根っこのような土台を顎骨に埋め込んで、義歯を取り付ける治療法です。

「時々人生、身を任せることがあるんですが、インプラントは非常に技術が進んでますから、安心して任せていいと思います」と言うつボイ。

ちなみにつボイはかかりつけの歯科医から、インプラントには向かないと言われたそうです。理由は歯ぎしりをするから。歯科医は、歯の摩耗を見れば、歯ぎしりをする、しないが分かるんだとか。

就寝時、常にギシギシとかかる圧力にはインプラントの土台も耐えられないそうで、他にもインプラントの向き不向きは、患者の体、全体の状況で判断されるようです。
 

格別の怖さ

「何年ぶりかで歯医者に行きました。違和感があっても、歯茎のちょっとした腫れを放置しておりました。お腹の手術や眼科とか骨折などいろいろ体験しましたが、歯医者に行く前の怖さはまた格別です」(Bさん)

つボイ「大手術した人にとっても、また格別」
小高「あのキュイィ~ンっていう音がイヤなんですよね」

「格別な怖さ」から、話題はつボイが、ぢの手術をした時のエピソードに移りました。

「テントさんが生きてた頃。『カマキリの落とし子テントです』。あのテントさんが、私がぢの手術する時に慰めてくれました」とテントさんのモノマネを交えて話すつボイ。

テントさんとは、上岡龍太郎さんの弟子。旧芸名は大空テントさん。
アバンギャルドな芸風の「人間パチンコ」「蜘蛛の決闘」が代表的な持ちネタ。誰からも愛されるピン芸人でしたが、2016年に惜しくも交通事故で亡くなりました。
 

人間の存在意義は頭

「つボイさん、人間の身体って頭だけが本人です。そっから遠い手や足はそんなに関係ないんです。お尻も頭からかなり離れてますから、そう心配することないんです」とテントさんのモノマネで話すつボイ。

テントさんの説によると、人間を人間たらしめているのは頭(顔や脳みそ)。頭から遠いお尻の手術などは些細な事なんだとか。
頭はテントさんですが、頭から遠い両手は二匹の蜘蛛。テントさんの芸「蜘蛛の決闘」に納得です。

つボイ「お腹切るような大手術をしても、テントさんに言わせると大したことないんです」

それでは歯の治療は?

小高「今、歯医者は本当に痛くないんですけど、何となくね…」
つボイ「怖さは格別」

話は歯の手術をしたBさんのおたよりに戻ります。
 

口は顔の中

「待合室のポスターには、当院は痛みの少ない治療を実施していますとあり、診察台の横にも削る音を紛らわせるための音楽も流せます、とありました」(Bさん)

しかし音楽については何も聞かれず、麻酔をチクリ。

「麻酔が効いてきましたが、口って改めて顔の中にあるなと思いました。様子が分かりすぎます。ガリガリ削って、なんかをちょっと割り、そして何か糸で縫っておりました」(Bさん)

つボイ「ガリガリガリ、パキッ」
小高「痛くなくても、そこは感じる」
つボイ「つーつーつーとまつり縫いとか色んな事するんでしょうね」
小高「ステッチ縫いとかね…しないよ」
 

テントさんの説が証明された?

パチンと糸を切ったかと思うと、もう一針と縫合が始まり、最終的に30分ぐらいの手術。腹部の手術などと比べると微々たるものだったそうです。

「皆さん、安心してください。麻酔は進歩しています。それは間違いありません。が、手には汗がびっしりとついておりました」(Bさん)

つボイ「これがテントさん流に言う、『顔は一番大事なとこ』や」

いくら麻酔や技術が進歩しようが、人間の一番大事な頭にある口の手術は、手に汗握るものなんですね。 
(尾関)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2020年06月23日10時06分~抜粋

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