つボイノリオの聞けば聞くほど

「出ていけ!」本当に出たらもっと怒られた。みんなの「家出物語」

『つボイノリオの聞けば聞くほど』、音楽を起点にニュースや情報をお届けする「トーマスの箱」のコーナー。

6月12日の放送では、1978年公開の映画『キタキツネ物語』の主題歌、町田義人さんの「赤い狩人」が流れました。

この映画は、自然の猛威や人間の脅威がさらされながら、北海道でたくましく生きるキタキツネの親子の物語。

父キツネがこどもたちを巣穴から追い出す「巣立ち」のシーンが印象的な映画です。

この壮大かつドラマティックな映画の主題歌をBGMに、つボイノリオが“人間の巣立ちの第一歩”といえるかもしれない「家出」に関するおたよりを読み進めていきます。

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押し入れで“もよおし”ちゃった

「僕が幼稚園か小学校1年のころ、姉と一緒に家出をしました。
姉の覚悟はわかりませんが、母に『今から家出してくるわ!』といって、家の門の陰に隠れていました。だんだん飽きてきたので、姉が止めるのも聞かず家に入りテレビを観ていました」(Aさん)

よくわからないまま、姉を軽く裏切ってしまったというAさん。

「耳が痛いですね、家出の話は。私も親を困らせたい一心で、家出をしたように見せかけて、家の押し入れに隠れたことがあります。

ところが、自宅でピアノを教えていた母親、生徒さんが来てレッスンが始まってしまい、出るに出られなくなってしまいました。
天罰覿面とは、まさにこのことでそんな時に限って“大きい方”がしたくなってしまい…。
その後のことは想像にお任せします」(Bさん)

ついつい最悪の展開へと想像力が働いてしまうエピソードです。
 

灰になった家出計画

「家出の話題。私も小学校の時家出をするつもりで、あるものに家出をする内容の文章を書いて、テーブルに置いておきました。

昔は食卓は土間で、竈(くど)の近くにあったもんです。私が家出の内容を書いたものは木の板でした。表向きに置いておけばよかったんですが、裏向きに置いたんで、そのまま竈で誰の目にも触れることなく燃やされました。

家を出る時にテーブルに確認に行ったんですが、なくなっていたんで『母ちゃん、ここにあった木の板どうした?』『あんなもん、すぐ燃やしちゃったわ』。

何も言えず、家出もできず終わりました」(Cさん)

誰にも気づかれないまま、灰となってしまったCさんの家出計画。
とはいえ、結果オーライだったのかもしれません。
 

「橋の下から拾ってきた」のリアル

「昔、私もありました。なぜか私は捨て子と思っていたので…」(Dさん)

ここまで読んで「、昔は『あんたは拾ってきた子や』って、そんなこという親おりましたね。今はあんまりおらんかな」と、つボイ。

小高直子アナウンサーも「あと親に怒られた時に『これは本当のお母ちゃんじゃない!金持ちで優しい本当のお母ちゃんが、必ず私を迎えに来てくれるんだ!」という根拠のない思い込みもあったと同調します。

親がこどもを懲らしめようとする「あなたは橋の下から拾ってきた」というお決まりのフレーズについて、大人になってから「なるほど」と思ったというつボイ。

つボイ「普通、捨て子は雨風に打たれて大変なことになるやん。橋の下は雨だけは防げるわけや。だから『橋の下で拾ってきた』いうのは、なるほどなぁと」
小高「中途半端にリアルなウソ話やな(笑)」

「私は捨て子と思っていたので『この茶碗蒸しが最後のご飯か」と思いながら食べ、貯金箱のお金を全部持って準備をしました。

母が弟に私を知らないかと聞いてます。『貯金箱のお金を持って行ったよ』と聞こえてきて『しめしめ』と思ったものです。それを聞いて、そっと玄関を出ました(Dさん)

母が自分の家出に気づいたと知ってから、満を持して家を出たDさん。

「しかし冬の夜だったんで30分ほどで戻りました」(Dさん)

その決心は、なかなか長続きしなかったようです。
 

「出ていけ!」というから…

「こどものころの家出、自分も小学校の頃にやりました。自分は『俺は俺の道を行く』と紙に書いて家を出ましたが、結局行くところがなく、友達と作った近所の秘密基地に隠れて終わりました」(Eさん)

「原因は忘れましたが、自分は悪くない。しかし父親が『出ていけ!』と怒鳴ったから出ていきました。小学生の時のことです。

父親は本当に出ていくとは思っていなかったらしく、ビックリして兄に『連れ戻してこい!』といって、兄が必死に追いかけてきました。
兄は説得しながら私と歩きます。『俺れが怒られるから頼むで帰ってくれ』と泣くから、仕方なく帰りました。

しかし父親は『出て行って一人で生きていけるのか!』と、また怒鳴ったんです。
私は『なら出て行けっていうな!』と心の中で思いました。父親はそれ以上言いませんでした。もう一言あったら、私はまた出て行ったことでしょう。

翌朝、父は気持ち悪いぐらいニコニコと話しかけてきました。きっと安心したんではないでしょうかね」(Fさん)

本当に出ていかれてしまい、内心ヒヤヒヤであっただろうお父さん。
強く言いすぎたと反省したのかもしれません。

このように、数多く多くよせられたリスナーの家出体験。まさに「人に家出の歴史あり」です。
(minto)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2020年06月12日10時12分~抜粋

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