つボイノリオの聞けば聞くほど

「つボイノリオ記念日」に半生を語ったつボイノリオ

6月9日は「つボイノリオ記念日」。
この日の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、「ノリオ君から金太まで」と題し、つボイノリオの半生を小高と共に掘り下げました。
ここでは当日の放送より、誕生から小学生時代をまとめました。

[この番組の画像一覧を見る]

歴史ある町、一宮

つボイ「私が生を受けたのは1949年4月18日。この日に生まれたんですが、そのちょっと前には、おそらく両親が一念発起していろいろと…」
小高「そこはいらん。生まれたとこからでいい」

ズバリと切り捨てる小高。
「生まれたのは愛知県一宮市、奥町いうところです。愛三岐に歴史あり」と講釈を始めるつボイ。

NHK大河ドラマ『利家とまつ~加賀百万石物語~』で有名な前田利家の出身地が愛知県の名古屋市中川区。
前田利家には奥村永福という家臣がいて、『利家とまつ』では中条きよしさんが演じていました。

奥村永福の出身地は尾張の奥村。名前は、奥村の一族の永福というわけです。今は村が町になって奥町。つボイノリオは、前田利家家臣、奥村永福と同じ出身地なのでした。

「このペースでいくと、最後、金太の完成まで行くのかなぁ」と、番組時間内につボイの半生を語ることが出来るのか心配する小高。
 

市内で引っ越し

つボイ「そっから、まあ、ちょっと引っ越しをして」
小高「引っ越しをしたの?」
つボイ「引っ越ししたと言いましても、同じ一宮」
小高「そうなんか」
つボイ「一宮市は昔はあの辺、中島郡と言ってました。中島郡今伊勢町。昔は村やったんですけどね。だからいまだに一宮のことを話す時に新市内、旧市内という言い方をします」

もともと一宮だったところが旧市内。中島郡が合併したところが新市内だそうです。さらに平成の大合併で木曽川町と尾西市が合併して、今の大きな一宮市になっています。

つボイは新市内の中島郡奥町で生まれ、同じく新市内の今伊勢に引っ越したそうです。この引っ越しの頃がつボイが覚えている人生最初期の記憶だそうです。
 

一歳半の記憶

つボイ「私は一歳半の頃からの記憶がありますから」
小高「それは、なかなか珍しいですね」
つボイ「奥町から今伊勢に引っ越した時の様子を覚えてる。それが一歳半です」

横づけされたトラックに荷物を積み、最後に家の掛け時計を外したそうです。時計は振り子時計だったため、振り子は別に取り外したんだとか。

トラックの助手席に父、母、そして母の膝につボイが乗り込み、父の膝に時計。トラックが奥町から今伊勢に出発するところを覚えているそうです。
 

因業な大家からの脱出

さらにつボイは、引っ越し先の家が建つ前にも何回も見に行っていて、その時に大工さんが働いていた様子も覚えていると言います。

小高「引っ越しって何のために引っ越したんですか?」
つボイ「借家だったから。なんか非常に因業な大家で、こんなとこ居られんって、喧嘩しよったみたい」
小高「それも覚えてるんだ。すごいね」
つボイ「それが日本の中心地、今伊勢というところです」

日本の中心地かどうかはわかりません。
 

山口君には敵わない

つボイ「自分でするんですけども、やっぱり人を笑わすのは好きだったんです。でも、得意不得意がある。もう一人ね、山口くんいう子がおったんや」

小学生の頃の話です。山口君は5~6人で喋ると面白く、常に場を沸かせていたんだとか。

つボイ「私はそういうのは苦手だったけど、生徒会で立候補して、全校生徒相手にわ~っと沸かすんです。私は、大人数は得意やけど、少人数でやるのは山口君には敵わんかった」
 

王者から転落

小高「バーッて全校生徒を盛り上げるみたいな子は、結構、小学生時代はモテるでしょ?」
つボイ「モテんのやわ。モテた子は佐合君。途中で岐阜から転校してきた子やわ」

それまではつボイが一番上手いと思っていたドッジボールも佐合君には敵わなかったそうです。

つボイ「バーンとめっちゃめちゃ強い球投げるから受けれえへん。そこで私はドッジボールの王者から転落の道を歩むわけや」

小学生で早くも転落の道へ。
 

カール・ルイスからの転落

つボイ「私、100メートル走で校内新記録出した人です。5年生で15秒5。校内新記録やった」

それは、足の速い子を先生がピックアップして走らせる記録会だったそうです。

つボイ「ヨーイドンで走って、私、校内新記録や」
小高「スポーツもできたんだね」
つボイ「校内新記録で学校に記録が残ってますけれども、5人で走った中、ビリやったんです」

前回までの記録を5人全員が抜いたわけです。ビリのつボイまでが校内新記録ということでしたが、ゴールした瞬間に、すでに先に4人いるという悲しい状態。

つボイ「今伊勢のカール・ルイスと呼ばれていたのが、そっから転落するわけですよ。もうアカンわけや」

ちなみにカール・ルイスは1961年生まれ。つボイが「今伊勢のカール・ルイス」と呼ばれていた頃には生まれているかどうかというところです。
 

垢抜けた転校生

つボイ「やっぱりまぁその頃から、女子は見栄えのいい男に行くんやないですか?」
小高「実体験に基づいてるんですか?」
つボイ「基づいとる」

一宮市は繊維の町。当時から今伊勢には日本毛織という大きな会社があります。その社宅には関西から引っ越してくる人がいたそうです。その一人が吉野君。

つボイ「その子がまあ垢抜けとるんやわ」
小高「都会の子と田舎の子、みたいな感じ」

地元の言葉とは違う関西弁もスマートに聞こえたんだとか。一方、つボイをはじめとしたこどもたちは「国府宮のおっさん」のような言葉遣いだったそうで…。

つボイ「ま~あ、今度の転校生、どういうやっちゃこれ~」
小高「小学校が会話をしてるのに、そんなおじさんじゃないでしょ」
 

徐々に認識する

吉野君は兵庫県の加古川市からの転校生。
流れるような関西弁で、着ているものもビシッとしていたそうです。
その印象から「私はずっと二十歳ぐらいになるまで、関西の中心は加古川やと思ってました」とつボイは言います。

小高「東京かニューヨークかみたいな感じ?」
つボイ「東京、ニューヨーク、加古川や。すごいなー言うような。そこから来る子は、みんな、ようモテましたわ」

おしゃれでカッコよくて、都会的センス。地元の言葉とは違う関西弁も耳に新鮮。そんな転校生の出現につボイは何かを感じたそうです。

つボイ「徐々に何と言いますか、自分の立場?世間の基準?そんなものが人間生きてくうちに認識させられていきますね」
 

女子が一斉に教会へ

ある時、「吉野君は日曜日はどうするんですか?」という女子の質問に、「僕は教会に英会話習いに行ってます」と吉野君は答えたそうです。すると次の日曜日からクラスのほとんどの女子が教会に英語を習いに行ったそうです。

小高「気持ちは分かる。私も行こうって思うもん」
つボイ「中島郡のわしらは、なんじゃ?おい、どうなっとるや~、これ」

またも、おっさんのように訛って話すつボイ。

小高「それはおっさんやから。小学生の時の話だよ」
つボイ「そんなようなことがあって、自分の立ち位置は、陸上でもあかんな、ドッジボールもあかんな、と…」

小学生の時に人生の立ち位置に迷うの巻でした。つボイノリオの半生、この調子でどこまで話せたやら。 
(尾関)
つボイノリオの聞けば聞くほど
この記事をで聴く

2020年06月09日09時13分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報