つボイノリオの聞けば聞くほど

東海地方の小学校で昼休みに勃発した「金太の大冒険」を巡る争い

6月9日に制定されている「つボイノリオ記念日」。
その日を祝して、CBCラジオでは夜に特別番組『つボイノリオ記念日特集 金太の魂2020』が放送されました。

一夜明けて放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、その特番に関する感想が数多く寄せられました。

その中でも特に話題となったのは、つボイノリオの代表曲「金太の大冒険」を巡り小中学校で起きた、生徒と先生との間の戦争。

かつて東海地方の学校で起きたという戦争は、なぜ起きていたのでしょうか?

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放送禁止になった名曲

戦争の話をする前に、まずは「金太の大冒険」の歌詞について説明しなければなりません。

1975(昭和50年)に発売されたつボイのヒット曲で、特に東海地方では知らない人がいないというほど。

「金太、守って」「金太、負けるな」などのフレーズがポイントで、区切る場所を変え、声に出して読むと、その仕掛けがわかります。

ちなみに発売当時、つボイは「こんな曲を出す」ということで親戚に聴かせたところ、「これぐらい別に大丈夫じゃないか?」という評判だったそうですが、次の曲「極付け!お万の方」では、「これはアカンわ」と言われたそうです。

どうやら親戚の方に何らかの線引きはあったようですが、結局、どちらの曲も放送禁止になっています。
 

トラブルにはビバルディの四季!?

その「金太の大冒険」は、当時若者を中心に人気が広がり、さまざまな学校の校内放送で曲をかける事態となりました。

「給食の時間に放送委員さんが曲をかけたら、先生が『コラー!何をかけとんじゃ!!』と飛んできて、途中で切られた学校(というエピソードのおたより)が多すぎて笑いましたね」(Aさん)

そして、曲を打ち切った後によくかかっていた曲が、ビバルディ作曲の「四季」だそうです。

小高直子アナ「めちゃめちゃ有名なクラシックですけど、今あらためて聴いたら、当たり障りのない音楽感満載ですよね(笑)」

つボイ「テレビで言うと、これ流して下にテロップが出て『しばらくお待ちください』いうやつやわ」

最近でこそ、生番組中にトラブルやハプニングが起きて、無理やり放送を中断することはほとんど見かけなくなりましたが、何かあった時に流す曲というイメージは、40代以上の方には刷り込まれているのではないでしょうか?
 

乱を起こした(!?)生徒たち

このようにして、なんとか「金太の大冒険」をかけようと奮闘した放送委員の姿が、あちこちの小中学校で見られたわけです。

「話の中の中学生、特に放送委員の人はよう頑張った。先生からの弾圧(に屈せず)」(Bさん)

「激しい国家的な(!?)弾圧にもめげず、『金太の大冒険』を流した勇者達のエピソードは、涙なしには聞けませんでした」(Cさん)

小高「静かな『四季』の裏側では、放送室でレコードを引っぱり合ってる先生と生徒が(笑)」

つボイ「こういうドラマ作ってもええですよね。チェ・ジゥが放送室でかけてて」

小高「冬ソナの話?」

つボイ「古い話、あれも放送室がドラマチックに使われてましたやん」

昔、放送室で争ったのは良い思い出という人もいれば、あれから先生に目をつけられて困ったという人、悲喜こもごものようです。
(岡本)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2020年06月10日14時39分~抜粋

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