『つボイノリオの聞けば聞くほど』では毎日、新型コロナウイルス関連の情報をパーソナリティーのつボイノリオと小高直子アナウンサーが伝えています。
5月19日の放送では、外出自粛によって環境が大きく変わってしまったこどもが抱えるストレスとその対策について取り上げました。
再開した学校の感想
今月14日、39県で緊急事態宣言が解除されましたが、学校の再開については各自治体で対応が分かれました。
県立学校については、愛知県が25日に1週間前倒し、三重県は18日から前倒しして再開。
岐阜県の県立学校と名古屋市の市立学校は、月末まで休校の予定です。
番組宛てに、すでに授業が始まったというおたよりが届きましたが、こどもは今どのような状況なのでしょうか。
「わが家の中3の娘は昨日、1ヶ月以上ぶりに登校し、授業を受けてきました。分散登校初日に先陣を切って、3年生のみ。午前中だけの日課でしたが、クラスを2つに分けて距離をとって授業をする初めてのスタイルだったようです。
帰宅した娘から聞いて驚いたことは、みんなが口々に『こんなに頭って重たかったっけ?』『座ってるのがだるい』と、休憩時間に机の上に上半身を乗っけていたということです。
休み中にゴロゴロ寝っ転がっていた影響で、一定時間座っていることが辛いようですが、受験生なのに大丈夫かと。今週あと2回登校日があって、来週から通常に戻る予定ですが、通常といっても、隣の席との距離を保つために視聴覚室や美術室など、比較的広い部屋を使ったり、グループ学習を対面で行わないなど、新しい授業スタイルになっていくようです」(Aさん)
一見、夏休みが終わったのとさほど変わらないように感じますが、大きく異なるのは休み中にほぼ外出できなかったこと。
その分、体力が落ちていることも影響しているのかもしれません。
ストレスを抱えたこどもの特徴
親からすれば、家でゴロゴロしているこどもを見ると、のんきだな、勉強をサボっていると思いがちですが、実はこどもたちは相当ストレスを抱えているものと考えられます。
突然の休校発表で驚いた第1期、普段と違う生活に変わってしまったことでショックを受けた第2期、そしてこれらの時期が過ぎた現在、否が応でも新しい状況に自分を合わせていかなければならない第3期に入った状況といえます。
ストレスを抱えたこどもの変化としては、そばにくっついて離れない、わがままを言うようになった、さらに頭痛や腹痛、食欲不振などの症状が現れ、実際に不調を訴えるこどももいるようです。
また、ふだんよりもお利口で落ち着いて見えるというこどもは、むしろいつもよりも大きなストレスを抱えている可能性もあるので、様子をよく見てあげることが必要です。
親のストレス解消も大事
さらに大事なのが、親もストレスを抱えているのを自覚するということ。
気持ちの切り替えが難しく、いつもなら言わないようなキツいことも、ついイライラして言ってしまうことがあるかもしれません。
ある専門家は、気持ちの切り替えにはトイレにこもることを勧めています。
1人になれる空間で、少しの時間好きな動画を見たり音楽を聴いたりするのが良いそうです。
小高アナ「あまりこもり過ぎても、『お父さん!お父さん!』って言って、お母さんがストレスになるかもしれないので、周りの様子を見ながらということですけど」
これまでとは違う生活様式に付き合っていかなければならない現状ですが、限られた環境の中で、うまくストレスを解消する必要があるようです。
(岡本)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2020年05月19日11時09分~抜粋