つボイノリオの聞けば聞くほど

外出自粛で増加!ストレスを抱えるこどもたち

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、自粛生活が続いています。
先が見えない社会への不安、健康への不安、経済的な不安など、心配はつきません。

そんな中、忘れてはいけないのは休校が長引いているこどものストレス。
物にあたったり、兄弟げんかが増えたりなど、ストレスからくる行動も増えているのではないでしょうか?

4月17日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、CBCの論説室の後藤克幸解説委員が「こどものストレス対策」について語りました。

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イライラは当たり前

こどものストレス対策について、日本小児科学会と日本子ども虐待医学会が合同で、「家庭での心の安定を保つための緊急アドバイス」を公表しました。

このアドバイスによると、まず知っておきたいのは、こういった非日常の事態に対して異常な行動をとったりイライラしてしまったりするのは、大人であってもこどもであっても当たり前だということ。

こういった行動や感情は「人として当たり前の防衛反応」なので、これを理解することからスタートすることが大切だといいます。

こどもがイライラしたりストレスを溜めたりしているは、こどものせいではありません。

だからこそ、そこでこどもを強く叱ってしまっては、こどもが不満を募らせるだけで逆効果になってしまうのです。
 

自分でさせて褒めてあげる

大切なのは、何をすればいいのかということを、こどもと一緒に考えること。

自分で決めたことを「できた!」と思うことは、こどもにとって強い勇気につながります。

これは、不安な気持ちやストレスを解消するのにとてもいいことなのです。

例えば、手洗いについて教えるのも、「一緒に歌をうたいながら」などのひと工夫をすることで、意外とこどもは楽しくできるようになったり、こどもなりのアイディアを出してきたりします。

そんな時には、「こどもを褒めてあげる」ことが大切。

叱るよりも、この時期は「自分でするように仕向けて、褒める」ということが重要です。
 

アイディアを出せる雰囲気づくり

この話に、「つい自分もイライラしてるものだから、『イライラしないの!』っていっちゃうことがあるんだけど」と笑う小高直子。

「そうやっていって、イライラしなくなるはずもないわけで。ちょっとこどもとコミュニケーションをとってくすぐってみたりとか、アハハって笑って『気分が晴れたわ』とか」

小高は、こどもと楽しむためのポジティブな方法を見つけることが大切だといいます。

「どうしても叱りたくなることはあるんだけど。そこはやっぱり大人とこどもの関係だから、大人が我慢して、そこをグッとこらえてやらないといけないですよね」と小高。

大人ができることは、「工夫をして、こどもがアイディアを出せる雰囲気づくりをしてあげる」ことです。
 

家庭の中だけで抱え込まないこと

それでも、どうしても悩みが収まらない時には、「ひとりで悩まないこと。家庭の中だけで抱えこまないこと」はとても大事なこと。

どこの自治体にも必ず家庭や福祉に関する電話相談や部署があるので、そこへ相談して、決してひとりで悩むことがないようにしてください。

後藤解説委員の友人は、朝の散歩で見つけた道端の小さな花を写真に撮って、毎日Facebookに上げているといいます。

そんな自然の命を見て、後藤解説委員は「花は開き、緑は芽吹き、『ああ生きてるな、がんばらなくちゃ』」と励まされているそうです。

「いろんな情報発信で、友人とつながりあうなど、工夫が大事だと思いますね」と実体験から語った後藤解説委員でした。
(minto)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2020年04月17日11時09分~抜粋

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