つボイノリオの聞けば聞くほど

GDP大幅減でも「緩やかに景気回復」ダイエットの言い訳と真逆!?

2月17日、内閣府が昨年10~12月期のGDP(国内総生産)を発表しました。
年率に換算するとマイナス6.3%という数字が出たにもかかわらず、2月の月例経済報告では、国内景気の判断を「緩やかに回復している」と据え置きました。

21日の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、このニュースの話題が意外な方向に転がっていきました。

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GDP6.3%減の衝撃

月齢経済報告では、「製造業を中心に弱さが一段と増した状態が続いているものの、緩やかに回復している」と表現されています。
しかし、実質GDPや景気動向指数などの経済的な指標は数値が軒並み下がっていて、数値と見解が合っていないように思われます。

つボイは「数値の読み方が間違ってるんやない?」と言いつつ、実際に景気が悪くなったのは、昨年10月の消費税増税が原因で、アベノミクスが失敗したのではないか、というアメリカの新聞記事を紹介しました。

一方、1月までは先行きの見通しで留意する項目として、「消費税率引き上げ後の消費者マインドの動向を注視」と書かれていましたが、2月の発表では消えています。

この発表内容の変化について小高直子アナウンサーは、「消費増税のせいで景気が悪くなったっていうふうに、絶対言われちゃダメなんだっていう空気が広がっている」という解説を紹介しました。

しかし、実質GDPのマイナス6.3%という数値は、5四半期ぶりのマイナス成長であり、2014年に消費税が8%になった時の7.4%減に匹敵する数値であり、数字の上からも明らかに消費増税が原因となっています。
 

体重が増えてないと言い切れる方法

ここで小高アナが、客観的な数値が出る出ないという点で、別の話を持ち出しました。

小高アナ「私、ここ3ヶ月ぐらい体重計に乗ってないんですけど、乗ってないから増えてないはずなんです」

つボイ「(GDPは)数字は出てるんですよ、ちゃんと」

小高アナ「乗ってないから。だから、最近顔がちょっと丸なってない?って言われても、体重計乗ってないから増えてないはずなんです。ちょっとそんな話、思い出した」

体重の場合は、「新しい数字がない限りは、太ってるともやせてるとも言えない!」と言い張れるのですが、数値が出ているにもかかわらず、「景気は回復している」と言い張るのは、少し無理があるように思えます。

さらに最近では、新型コロナウイルスの影響で外出を控える動きが増えていますし、6月にはキャッシュレスのポイント還元が終了します。
どんどん実質GDPの値が悪化するのではないかという懸念があります。
 
この小高アナの「体重計に乗らなければ、体重は増えてない」理論に対し、早速リスナーからリアクションが届きました。

「"新幹線の速さに追いつけないから、駅弁はカロリーゼロ"という、サンドウィッチマン伊達さんの"カロリーゼロ"の応用でしょうか」(Aさん)

「ドーナツは、0と同じ形なのでカロリーゼロ」などでおなじみの理論です。

小高アナ「ウチの娘は、『アイスクリームを食べたら身体が冷えるので、それを温めようとする。消費カロリーがアップするので、アイスクリームは0カロリー』って。プラマイゼロになるらしい」

つボイは最後に、「昨今では『隠してることはあるけど、嘘はついてない』…今までは通用せんかったけど」と、少し皮肉を言いつつ、まとめました。
(岡本)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2020年02月21日09時42分~抜粋

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