つボイノリオの聞けば聞くほど

夜のお菓子「うなぎパイ」を巡る深刻な問題

全国的に有名な静岡県浜松市の銘菓といえば「うなぎパイ」。
しかし今このうなぎパイを巡り、とある深刻な問題が起きているようです。

1月31日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』には、この「うなぎパイ問題」について多くのリスナーからおたよりが寄せられました。

うなぎパイに一体何が起きているというのでしょうか?
つボイノリオが次々におたよりを読み上げていきます。

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うなぎパイは通販しません!

「浜松のお土産として全国的に有名なうなぎパイが通販で高値で取引されて発売元の春華堂さんが困惑しております。
愛知県に住んでいると、思わず『何?』と思ってしまいます」(Aさん)

うなぎパイを製造・販売している『春華堂』では、通販は行っていますが、うなぎパイは例外として取り扱っていません。その理由は「輸送中に割れるといけないから』」ということだそうです。

「ネットで高値で転売されており、賞味期限などの点もあり困っておられます」(Aさん)

ネット上では、転売業者によるうなぎパイの不当な転売が行われていて、なんと通常価格の2倍もの価格で売られているという現実があります。

さらに正規販売と間違えて購入した人から、「粉々に壊れていた!」などのトラブルが噴出していて、春華堂が困惑しているというのです。

「意外でした!てっきり全国展開してるものだと思ってました」(Aさん)
 

定価の2倍の価格で転売

人気のお菓子だけに、「自社通販を行っているに違いない」と思う人も少なくないかもしれません。

「消費者も転売かどうか見分ける目が必要となってきますね。『うなぎパイ』で検索するだけで、たくさん通販出てきますんで、ぜひ一度見てください」(Bさん)

東京などのアンテナショップで販売をすることはあるものの、春華堂がうなぎパイを通販で遠くの地域に送ることはしていません。

「定価1,924円の24枚入りが、3,489円。定価962円の12枚入りは1,778円。2倍前後の価格が付けられて売られているようです」(Cさん)

「長男の家族が浜松にいた時、工場兼店舗に毎回寄りました。お土産のうなぎパイはもちろんですが、もともと和菓子屋さんらしい品揃えを楽しめます。
お赤飯もありました。個人的にはみそまんが大好きで、和菓子屋さんの努力を大切にしてもらいたいなと思いました」(Dさん)
 

「夜のお菓子」の本当の意味

ここで、誰もが一度は疑問に思ったことがあるであろう、うなぎパイの「夜のお菓子」という異名について話が及びます。

「てっきり、“夜の運動”にむけて、精がつくという意味合いで言ってると思いましたら、違うらしいですよ」(Eさん)

うなぎパイの袋に書いてある「夜のお菓子」の意味は、「一家だんらんで集まる夜に、みんなで食べてほしい」という意味。

「夜ごはんのあとの最後のデザートとして、みんなで団らんしながらこのうなぎパイを食べてください」という意味であって、決して「夜の運動のため」ではありません。

とはいえ、この「夜のお菓子」という魅惑のフレーズで、うなぎパイの人気が全国的に広がったという側面も事実としてあるようです。
 

「なんでも通販で」とは違う

「この際、本家が思い切って通販したらどうですか?」(Fさん)

確かに、本家がうなぎパイの通販を始めることで解決する問題ではあります。

しかし前述のように、春華堂としては「割れやすく、粉々に砕けてしまうかもしれないうなぎパイを、お客さんに届けるわけにいかない」というポリシーがあります。

この話に、三重県伊勢の名物「赤福」や大阪名物の「551蓬莱の豚まん」を思い出すつボイ。

工場で製造したものを「品質に影響なく運べる範囲内で売る」という共通点を見つけ出します。

「『なんでも通販で』という今の時代とでは、ちょっと違う考えでご商売してらっしゃる。そういった気持ちは僕らも大事にせないかんな」と、企業がそれぞれの商品に対して持つポリシーに敬服するつボイでした。
(minto)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2020年01月31日11時10分~抜粋

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