つボイノリオの聞けば聞くほど

芸能人からも運送会社からも…詐欺メールの手口を見極めろ!

詐欺と言えば、以前は電話が主流でしたが、最近はメールを使ったものが増えています。

1月28日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、リスナーから寄せられた様々な体験を、つボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介していきました。

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芸能人から間違いメールが?

「本日、私の携帯にこのような怪しいメールが来ました。出だしからの文章も変です。
『滝沢君、すいません。紫耀です。実は携帯水没させて壊れたから解約したんですよね。(中略)今話せますか?』」(Aさん)

Aさんに来たメールは、芸能人の名前が続出。内容は、LINEが使えないので直に話して仕事の相談がしたいというもの。
芸能人の名前を使った詐欺メールは昔からあるようです。

小高「芸能界の人達と電話ができるかもみたいな」
つボイ「そういう欲望と親切心で『滝沢君のとこに行ってないですよ』と教えたろ、と思うじゃないですか?それ、やったらいかんのですよ」

もちろんAさんは連絡せず、放置したそうです。

変なメール第二通目

すると先ほどのメールに続いて、また珍妙なメールがAさん宛てに届きました。
こんな文面だったそうです。

「紫耀です。もしかして今忙しかったですか?僕が所属しているキンプリの件、どうしても緊急で滝沢君に相談したくてメールしたんで、できれば、このメールに気付いたらすぐ連絡ください」

つボイ「特に女子やファンの方だったら『違うとこに来てますよ』と連絡してあげよう、という気持ちを駆り立てますよね」
小高「私、福山雅治と間違えられて松潤から来たことあります。松潤から『お会いしてお話できて嬉しかったです』みたいなのが来たよ」

もちろん連絡しなかったので被害はありません。
 

謎の運送会社から

「よかった!やっとおたよりできます!来たんですよ、私に例のフィッシングメールが。
これまで詐欺のコーナーではそんな経験なかったんで、おたよりを出せる人が羨ましかったんです。どういうのかというと、お客様宛の荷物をお届けに参りましたが…」(Bさん)

不在のため持ち帰ったので、下記よりご確認くださいというメッセージに続いてURLが貼ってあったそうです。
そのURLは佐川でもヤマトでもアマゾンでもなく、かといって、そのどれかを似せたものでもなかったそうです。

「似てたら絶対違うはずでね。なので、ちょっとだけ心が揺らぎました。ひょっとして、ひょっとしたら何かとんでもなく素晴らしいことがこのURLの先に待ってるのかな?とも。でも、ちゃんとスルーしました」(Bさん)

小高「本物だったら、○○運送です、みたいなのが、まずあると思うんですけどね」
つボイ「何かよくわからへん、というところも、思い止まった理由だと思います」
 

実在の運送会社を騙る

続いては実在の会社を名乗るメールです。

「私にも詐欺メールが来ました。S急便を名乗って、本物らしくしております。S急便に確認しました。電話対応してくれた方にも同じようにメールがあったそうです。むやみやたらに送っているんですね。もっともらしく書いてありますので気をつけてくださいね」(Cさん)

つボイ「この人の懸命なのは、送られてきたメールの連絡先ではなく、ちゃんと運送会社にかけたことです。メールに書いてあるところにかけたら、思う壺になりますからね」

「S急便はメールでの案内の時は本文だけの記載で、『こちらをクリック』の記載は絶対にないそうです。本部の方がそう言ってました」(Cさん)
 

現代人の宿命

続いても運送会社関連。

「ここ毎日、クロネコヤマトを騙る迷惑メールが来ております。
『商品が届きますので、メールで送り主と商品名の詳しい内容は、こちら』とURLが貼ってあります」(Dさん)

頼んだ記憶がなく、確認のためURLをタップしそうになりながら、迷惑メールだと気づいたそうです。

ちなみにDさんはヤマト運輸の会員サービス「クロネコメンバーズ」に登録しているそうです。
普段は配達メールと同時にアプリに案内が来て、連動しているカレンダー機能にもお知らせが入るそうです。

つボイ「最近は便利になりましたね。こういうシステムをやっておくと、本物かどうかわかりますね」
小高「いつもとちょっと違うので、あれ?と思ったんですね」

つボイ「現代社会を生きていくには、情報をいかに取り入れるかが重要。ボーっとしてたら、ええようにされるなと思いますね」
小高「昔と違う新しい罠があります」
 

文章の矛盾に注意

つボイ「私、いろいろ調べてみましたけれども、こういうのも来てますね。楽天の書式にそっくりです。『重要 楽天カスタマーセンターからのご案内』という偽モンです」

以下、つボイが調べた内容を要約すると…。
「重要 楽天株式会社から緊急のご連絡です」と言う文章で始まり、「クレジットカード情報が第三者によって不正にログインされたため、緊急セキュリティ措置として楽天会員登録のパスワードをリセットいたしました」と続きます。

「引き続き楽天会員登録を利用する場合は、楽天IDとパスワードでログインして、アカウントを更新してください」という内容。
「ここで矛盾ですよね」と指摘するつボイ。

つボイ「楽天登録のパスワードをリセットしたというのに、今までのIDとパスワードでログインしろ、というわけです」

この矛盾に気がつかないと罠に嵌ってしまいます。

新しい手口に負けるな

この罠はさらに巧妙な作りです。

「ここをクリック」と書いてある下に、「上記が問題でない場合は、このメールを無視してください。今後ともよろしくお願いします」という一文が。
これは、まともなメールの中にも書かれている常套句でもあります。

LINEやフリマを利用していて、スマホ以外にパソコンからアクセスすると、「あなたのLINEが別の端末でアクセスされています。別の端末からの使用にお心当たりがあれば、このメールは無視してください」というような文言が来ます。

つボイ「そういった正統派の使う文言もきちんと最後に入れてある。文章もきちんとしてますし、形式も楽天のアレを使ったりしてやってますので、結構、高度なアレです」

つボイの言う「アレ」とは、つまり罠。

つボイ「何度でも言いますが、気をつけて下さいね。ちょっとでも役に立てばと思って、ずっと詐欺のコーナーをやってますが、次から次へと新しい手口が出てきます。その手口に負けないように私たちも頑張ります 」
(尾関)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2020年01月28日10時02分~抜粋

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