つボイノリオの聞けば聞くほど

猫が顔を洗い、ねずみを追いかける理由

今年の干支は、子(ねずみ)。

ねずみはこどもをたくさん産むことから、子宝や商売繁盛の象徴としても知られています。

1月6日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、新春恒例の「干支」にまつわるお話を取り上げました。

うし年からスタートしたこのコーナーはこれでぐるっと1周、ねずみ年でラストとなります。

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「子」が表す意味

十二支(子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)は、古来から暦の代わりとされていました。

一番目の「子」という文字は、「頭部の大きい幼児」から来た象形文字。

繁殖する・産むという意味を持ち、「新しい命が種子の中に兆し始める状態」を表したもので、新しいものごとや運気のサイクルの始まりに例えられます。

旧暦の11月、現在の暦では12月頃。

時刻は深夜0時を中心とした、23時から1時ぐらい。方角は北です。

十二支の順番にまつわる話として有名なのは、牛の背中に乗っていたねずみが、ゴール直前で牛を出し抜き、1番になったという話。

もう一つ有名な話は、十二支に猫が入っていない理由に関する話です。

お釈迦様の思い付き

ケンカばかりしている動物たちに手を焼いていたお釈迦様が、ある日こう言いました。

「お前たち、そんなにいつも言い争ってばかりではいかん。ここはひとつ、お前たちの中からリーダーを選ぼうと思う。

年明けの元旦に、一番早くワシのところに挨拶に来たものをリーダーとする。そのあとは毎年リーダーを入れ替える。リーダーになれるのはこの中で、12匹までじゃ!1位から12位までに入れるように精進せぇ」

お釈迦様がこの話をされた時に、寝ていてこの場にいなかったのが猫。

噂でこれを聞きつけた猫は、近くにたまたまいたねずみに尋ねます。

「だましたニャー!」

猫「ねぇ、ねずみさん。お釈迦様への挨拶は1月1日の元旦に行けばいいんだニャ?」

ねずみ「いやいや猫さん、元旦じゃなくて1月2日だチュー。元旦はね、ゆっくり過ごしたいそうだから1月2日だチュー、元旦に行ったら迷惑だチュー」

猫「そりゃそうだニャー。じゃあがんばろうね、2日に会おう!」

騙されたことに気づかず、猫は1日遅くお釈迦様の元に挨拶に向かいます。

「何をしておる!もう十二支は決まったぞ!寝ぼけておるなら顔を洗って出直してこい!」

案の定、猫はお釈迦様に怒られてしまいます。

だまされたことに気づいた猫は、それ以来1日に何度も顔を洗うようになり、ねずみを見たら「だましたニャー!」と、追いかけ回すようになったということです。

『トムとジェリー』における猫とねずみ

当時、中国には猫が少なく身近な動物ではなかったため、十二支に入らなかったという説もあるという小高直子の説明に、「龍(辰)はいっぱいおって、猫はおらへんかったんですか?」とつっこみを入れるつボイノリオ。

小高は「中国は皇帝とかも入るでしょ?」と、苦しい解説です。

「ねずみはちょこまかこざかしい」というイメージは中国にも定着していたため、このような話ができたとも言われています。

「猫とねずみは仲が悪い」というイメージは西洋にもあり、アメリカのアニメ『トムとジェリー』でも、猫がねずみを追いかけ回す構図が描かれています。

つボイ「干支の話でも、トムとジェリーでも、ねずみが勝ってますよね」
小高「ちょっと賢い。こざかしいけど、賢い。猫はちょっとボーっとしとる」

十二支のサイクルがスタートに戻り、2度目の東京オリンピックもある2020年。
災害のない、平和な1年であるようにと願わずにはいられません。
(minto)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2020年01月06日11時13分~抜粋

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