つボイノリオの聞けば聞くほど

美談?学校を休んだ子の家に、クラス全員で給食のパンを届けた理由

給食で廃棄処分されるパンと牛乳、およそ31万円分を4年間に渡って持ち帰ったとして、62歳の男性教師が減給処分を受け、結局依願退職をしたというニュースが巷を騒がせました。

12月27日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、このニュースから、つボイノリオのこども時代の給食にまつわる懐かしい笑い話を披露しました。

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市が先生に処分使用を支払うべき?

このニュースについて、「なんだか変な解決法だなと思った」というAさんからのおたよりを、つボイが読み上げていきます。

「持ち帰った分の代金31万円を市に返還したっていうことらしいんですよ。これっておかしくないですか?廃棄処分品でしょ?廃棄処分品なら、その処分費用を支払えばいいのに。

給食費は税金や保護者負担だからそんなに単純なことではないかもしれませんが、もし生徒だった場合もダメなんですか?

いろんな方法で食品ロスを減らす努力をしている一方で、なんだか複雑な気持ちです。
国のお偉い方はどんなことをしても責任を取らないのにねぇ」(Aさん)

このAさんの嘆きに、「処分も、出したら処分費用がかかるので、処分費用を返してもらってもいいくらいや、先生に。『俺が処分しておきました』いうことや」と、同意するつボイ。

「自宅に持ち帰る」という方法で廃棄処分した先生に、「市は処分費用を払っては?」と逆理論を展開し始めます。

マツオカ君に給食のパンを届けたい!

「生徒に配給されたものなので、生徒が自分のものとして持ち帰るのはいいんですけど。
保護者が給食費を払っているという関係があるので、それは先生が持ち帰るというところに問題というか、ワンクッション何かないと。ダイレクトにはできません、ということですね」と、つボイの暴走した考えをいさめる小高直子。

ここでふと、「今の子は持って帰らへん子が多いんとちゃうんか?」と、つボイ。

こどもの頃、欠席をした子のパンを必ず自宅に届けていたという実体験を語り始めます。

つボイが特に積極的にパンを届けに行っていたのは、学友マツオカ君の家でした。

マツオカ君の家に行くと、現れるのはマツオカ君のおばあちゃん。

「ありがとねぇ。まあ、よう届けてくれたね」と一旦奥に消え、「はい、これ持っていきなさい」と、いつもつボイの両ポケット一杯にお菓子をいれてくれました。

マツオカ君が休んだ時には、必ず「ハイハイハイハイ!」と率先してパンを渡す役に立候補していたというつボイ。

クラスを巻き込んだ大騒動に

ひとり喜びを噛みしめていたつボイでしたが、ある日大失敗をおかしてしまいます。

あろうことか、「マツオカ君の家にパンを届けるとお菓子をたくさんもらえる」という秘密を、友人たちにバラしてしまったのです!

そしてとんでもない事態は、後日またマツオカ君が休んだ時に訪れました。

先生の「今日マツオカにパンを届けてくれる人?」の問いかけに「ハ-イ!」と元気に返事をしたのは、なんとクラスの全員!

「私は、帰り道にマツオカ君のところがあるから届けたよ。反対の方向のヤツも手上げて、『ハーイ!』やて。『お前反対やないか!』って家が!」

家が逆方向だろうと関係なく、「マツオカ君の家に行く=お菓子をたんまりもらえる」という魅力的な現実に、クラスの誰もがとりつかれてしまったようです。

そして、つボイの押したチャイムに家を出てきたマツオカ君のおばあちゃんはビックリ仰天。

なんと、クラスの子全員でマツオカ君にパンを届けに行ってしまったのです。
すでに手を出している子もいたというから、なんとも気が早い話です。

「昔はそんな風やったって。例え話長かった?」

つボイの古き良き時代の思い出話に、大爆笑の小高でした。
(minto)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2019年12月27日09時42分~抜粋

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