つボイノリオの聞けば聞くほど

「キャッシュレスがわからない!」消費税10%に悲喜こもごも。

10月1日から消費税が10%になりました。と同時にキャッシュレス決済に対するポイント還元もはじまりました。

10月3日の『つボイノリオの聞けば聞くほど』には、これについてたくさんのおたよりが届きました。生活に密着することなので、関心が高いようです。

つボイと小高直子アナウンサーがおたよりを読み上げます。

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キャッシュレスがわからない

まずは9月30日に届いたおたよりです。

「昨日買い物に行って、トイレットペーパーのいつもの棚がすっからかんで、ぜんぜんなかった。オイルショックかなと思わせる光景でした」(Aさん)

小高「そういうところいっぱいあったらしいですね」

そして10月になり、こうした声が寄せられました。

「先月まで現金主義者、老人初心者でした。今月からはキャッシュレス老人になりました。でも、まだ買い物してません。昨夜、電子マネーを無事登録し、今日デビュー戦です。なんか恥をかきそうですね」(Bさん)

これに対しつボイは「最初の時、みんなで揃ってもたついたらいいです」と勇気づけます。

「私も、地下鉄が自動改札になった時でも、いろいろもたもたしました。
高校生くらいの子が集団で来て、『お前、先行け』と、やってました。若い子も新しいシステムにもたもたしているのだったら、みんなで恥かいたらいい。
今、キャッシュレス、なんとかペイがわからないのは、何もおかしくない」

キャッシュレス、一緒に渡れば怖くない!

タクシー業者のご苦労

次は喫茶店を営む方からのおたより。

「いつも喫茶店に来てくれる個人タクシーのお客さん、9月30日、10月1日、どちらの日も少なかったです。

理由は運賃メーターの刷新。消費税が10%になる1日午前0時、その瞬間から10%対応のメーターを装着したタクシーしか営業できません。

運賃メーターの更新はチップの差し替えと再設定が必要で数万円の出費となります。さほど多くない専門業者が2日の間に処理するメーターの数はおそろしいほどです」(Cさん)

小高は「運転手さんが簡単にポイポイとできないんだ」と、感心します。

つボイ「プロの手で所定のことをやらんといかん。だから、徹夜の作業になっている。
早目に28日に新しいメーターに設定したら、もう10月1日まで営業できません。
10月越えたら、古いメーターのままだと営業できない。タクシーの方は苦労したということです」

コーヒーは400円のまま

Cさんのおたよりは続きます。

「私は喫茶店の主で、9月30日と10月1日のメニュー価格は同じです。

大きな理由のひとつにつり銭があります。税込み400円のコーヒーの価格を408円や410円にすると、10円玉や1円玉の準備量が増えます。
今は銀行で両替するのに手数料が必要です。それを考えると、つり銭が少ない料金設定を維持するのが得策です。

キャッシュレス導入という手段がありますが、今は手数料が少なくても、およそ半年後、一年後にそれが跳ね返ってくる」(Cさん)

つボイが「キャッシュレスにして業者を通すと、手数料がかかってくる」と補足説明します。

「それは必定で、キャッシュレスの導入はイコール値引きとなります。
もし私が30歳なら、もし私の商売をこどもたちが継ぐなら、キャッシュレスの導入も考えたかもしれませんが、昭和の香りを残す喫茶店なんで、現金オンリーでいきます。

お客さんが、『値段これでいいの?』と言うと、にっこり笑いながら、『コーヒーの量、2%減らしています』。と軽口をたたいていますが」(Cさん)

本心ではつらいところをさらっとユーモアで流します。

さまざまな思い

つボイ「タクシーは自分で価格設定できません。それに比べて、喫茶店は自分で価格設定できる。それでも、いろいろなことを飲み込みながらやっていくということです」

つボイは最後に「ふたつの業界だけのことでこれだけありますから、さまざまな業種の方が30日から10月1日をどう乗り越えたのかなと気になるところです」と、思いやりました。

「キャッシュレスがわからない」と、悩んでいるくらいが平和なのかもしれません。
(みず)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2019年10月03日09時26分~抜粋

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