つボイノリオの聞けば聞くほど

食べ終わるのになんと6時間以上!岐阜の伝統料理とは?

大食い記録に挑戦するわけでもないのに、食べ始めてから終わるまでに6時間以上もかかる料理が、岐阜県の飛騨高山にあることをご存知でしょうか。

5月31日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、かつて『ミシュランガイド愛知・岐阜・三重2019特別版』における岐阜県のお店の評価について紹介したところ、さまざまな反論が届きました。
パーソナリティーのつボイノリオと小高直子アナウンサーが、それらのおたよりを元に、トークを展開しました。

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岐阜の飲食店に辛口評価?

この5月にミシュランガイドは初の東海地方版を発売したのですが、3つ星の評価が愛知で2件、三重で1件だったのに対し、岐阜はゼロ。

3つ星だけではなく、2つ星や1つ星もあるのですが、3つ星は最高評価で目立つため、「岐阜のお店の評価が低い」というイメージを持ってしまった方もいるかもしれません。

これに対し、岐阜の飲食店で食べた経験のある方などから反論が来ています。

「岐阜県(の飲食店)には、北陸の魚が入ってきております。冬はのどぐろやブリ、ゲンゲなどがおいしいです。とにかく川魚もおいしい。関市にはおいしいうなぎ屋さんがあって、天然鮎もうまいです。お酒も良い蔵がたくさんあります。
3つ星の店はいろんな評価のうちの1つでしかありません。いろんな県に住んだ中で、岐阜のグルメは最高です!」(Aさん)

実際にミシュランガイドを作られた側も、「3つ星と評価だけにフォーカスしないでください」とお話されていますが、岐阜県を擁護する意見が少なくないようです。

飛騨高山で一度は食べてみたい料理

岐阜のお店を擁護する意見が、他にも届きました。

「星2つもらっている、飛騨高山の『料亭洲さき』というお店。私の憧れのお店で『本膳くずし』というお食事がいただけます。私が食べてみたいのは、"くずし"ではない方です」(Bさん)

そもそも崩さない方の「本膳」もわかっていないのですが、いったいどんな料理なのでしょうか。

このおたよりの続きです。

「今から30年以上前にテレビで放送されておりました。6~8時間かけたお食事だそうで、初めて会う方どうしでも、ゆっくりお食事をすることで、終わり頃には和気あいあいとなると報じていました。その当時でも何年かぶりに作るお料理だったそうです。
今の時代、そんな食事会に憧れが増しておりまして、お昼の食事でも良いので、一度食べるだけでなく、お店のつくりも見てみたいですね」(Bさん)
 

6時間以上もかかる理由

この「本膳」、そして「本膳くずし」とは何か、つボイが解説しました。

飛騨高山は、かつて金森宗和が京都を模して作った町で、「飛騨の小京都」と言われるゆえんですが、その後、徳川幕府の直轄地である天領となったため、江戸の文化が直接入ってくることにもなりました。

飛騨高山第二代藩主の金森可重の長男で、茶道宗和流の始祖である金森宗和が、宮中やお寺の流れを組む日本料理に、さらに茶道を融和させたのが「本膳料理」(宗和流本膳)。
現在の日本料理の形式や作法上の基本となるお膳立てだそうです。

この宗和流本膳、初献(一の膳)、重献(二の膳)と、さまざまな料理やお酒によるおもてなしが続くため、食べ終わるのに6時間以上かかるとのこと。

これを「料亭洲さき」が観光客向けに簡略化し、提供しているのが「本膳くずし」です。

崩していない宗和流本膳のメニューには、いったいどんな量の、どんな内容のお料理が出るのか、気になるところです。
(岡本)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2019年05月31日05時31分~抜粋

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