4月30日、平成最後の日の『つボイノリオの聞けば聞くほど』。
この日のテーマは、落語が大好きなつボイノリオによる「落語は令和も生き残る」。
1975年(昭和50年)に発売されたつボイの代表曲、「金太の大冒険」がお気に入りだったという立川談志師匠と、会うチャンスがありながらも結局会えずじまいだったというつボイ。
談志さんとすれ違ってしまった理由について、つボイが語ります。
立川談志とつボイノリオ、相思相愛の2人がすれ違ってしまった理由
逃したチャンス
「談志の好きな100曲」リストに、あのつボイの名曲(迷曲?)「金太の大冒険」が選出されていました。
その後、談志さんから「落語会の前座で歌ってくれよ」という話があり、「ハイ、わかりました!」と快諾していたつボイ。
「あー、談志さんに会える!」と楽しみにしていたつボイでしたが、結局談志さんに会うことは叶いませんでした。
参議院議員であった談志さんはその頃「沖縄開発庁政務次官」に就任しましたが、問題発言が相次ぎ在任期間わずか36日で辞任。
このことをきっかけに、つボイが前座を務めるはずであった落語会そのものがなくなってしまったというのです。
つボイは「それで私は、談志さんに会うチャンスを一生、そこで逃してしまった」と嘆きます。
その後、談志さんから「落語会の前座で歌ってくれよ」という話があり、「ハイ、わかりました!」と快諾していたつボイ。
「あー、談志さんに会える!」と楽しみにしていたつボイでしたが、結局談志さんに会うことは叶いませんでした。
参議院議員であった談志さんはその頃「沖縄開発庁政務次官」に就任しましたが、問題発言が相次ぎ在任期間わずか36日で辞任。
このことをきっかけに、つボイが前座を務めるはずであった落語会そのものがなくなってしまったというのです。
つボイは「それで私は、談志さんに会うチャンスを一生、そこで逃してしまった」と嘆きます。
「顔に付く、いや~ん」
ここで小高直子が、以前談志さんが「金太の大冒険」について語ったインタビュー記事を読み上げます。
「つボイノリオとは会ったことがないが、『金太の大冒険』というコミックソング史上最大の楽曲を作ったというだけで、彼は生まれてきた価値がある」
つボイ「最大の、いうところが。談志さんに言われるのはうれしいですね」
「ただ、『吉田松陰物語』とか他のはダメだね」
つボイ「ヒッ(笑)、それウチの親戚も言ってました」
「『金田の大冒険』だけで、あれは特別。ただ一言、『キンタマ顔に付く(金太、マカオに着く)、臭そう』という歌詞は、ダメだ。『顔に付く、いや~ん』っていうべき」
読み上げて思わず笑いだす小高直子と、「添削もしていただいて。なかなかできるこっちゃないですよ、談志さんに添削してもらういうのは」と喜ぶつボイ。
「こういう僕と談志さんのつながりがあったからこそ、『会いたいな会いたいな』と思って、とうとう会えなかった…」
「つボイノリオとは会ったことがないが、『金太の大冒険』というコミックソング史上最大の楽曲を作ったというだけで、彼は生まれてきた価値がある」
つボイ「最大の、いうところが。談志さんに言われるのはうれしいですね」
「ただ、『吉田松陰物語』とか他のはダメだね」
つボイ「ヒッ(笑)、それウチの親戚も言ってました」
「『金田の大冒険』だけで、あれは特別。ただ一言、『キンタマ顔に付く(金太、マカオに着く)、臭そう』という歌詞は、ダメだ。『顔に付く、いや~ん』っていうべき」
読み上げて思わず笑いだす小高直子と、「添削もしていただいて。なかなかできるこっちゃないですよ、談志さんに添削してもらういうのは」と喜ぶつボイ。
「こういう僕と談志さんのつながりがあったからこそ、『会いたいな会いたいな』と思って、とうとう会えなかった…」
2度目のチャンス
そんな失意のつボイですが、実はもう1度だけ談志さんに会えるかもしれなかったチャンスがありました。
名古屋で落語会が開かれた際、つボイの知り合いの主催者から「つボイさん、終わった後あととか幕間で楽屋来たら(談志さんに)会わせてあげますよ」とありがたい言葉をもらっていたのです。
その日、客席で落語を鑑賞していたつボイ。
ところが、予想だにしない事態が発生したというのです。
「最初前座の方がやって、引っ込みました。次、談志さんが出てくるのに、また前座の人が出てきて、『えー皆さん、ちょいとお待ちいただきたいと思います。今ね、師匠がおかんむりでしてね。機嫌が直るまで、しばらくお待ちいただきたい。もうしばらくでございます。今ね、みんなで説得してるところで。じゃあ』」
なんと談志さん、激おこ。
名古屋で落語会が開かれた際、つボイの知り合いの主催者から「つボイさん、終わった後あととか幕間で楽屋来たら(談志さんに)会わせてあげますよ」とありがたい言葉をもらっていたのです。
その日、客席で落語を鑑賞していたつボイ。
ところが、予想だにしない事態が発生したというのです。
「最初前座の方がやって、引っ込みました。次、談志さんが出てくるのに、また前座の人が出てきて、『えー皆さん、ちょいとお待ちいただきたいと思います。今ね、師匠がおかんむりでしてね。機嫌が直るまで、しばらくお待ちいただきたい。もうしばらくでございます。今ね、みんなで説得してるところで。じゃあ』」
なんと談志さん、激おこ。
そんな楽屋に行けますか?
「スーッと消えていって、またしばらくしたら『もうしばらくお待ちくださいませ、もうしばらくで師匠の気持ちが収まります』。でまたスーッと消えていって。
で、また前座の人が現れて、『当分師匠のご機嫌が直りそうもございませんので、もう一席私が務めさせていただきます』」
まさに最悪のタイミング。
「そんなとこ行けますか?そんな楽屋に行けますか?(笑)いろんなとこでチャンス逃してんですよ、私は」
なんの運命のいたずらか、2本の糸が交わることはなかったのです。
「この曲かけるたびに聴くたびに。いろんな想い出がある中で、談志さんの想い出もいろいろよぎってくる」と、しみじみ語ったつボイでした。
(minto)
で、また前座の人が現れて、『当分師匠のご機嫌が直りそうもございませんので、もう一席私が務めさせていただきます』」
まさに最悪のタイミング。
「そんなとこ行けますか?そんな楽屋に行けますか?(笑)いろんなとこでチャンス逃してんですよ、私は」
なんの運命のいたずらか、2本の糸が交わることはなかったのです。
「この曲かけるたびに聴くたびに。いろんな想い出がある中で、談志さんの想い出もいろいろよぎってくる」と、しみじみ語ったつボイでした。
(minto)
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