『つボイノリオの聞けば聞くほど』、昭和の日となった4月29日の放送では、ゲストに鈴木邦男さんが登場しました。
鈴木さんは1943年福島県生まれ。早稲田大学在学中から民族派運動にのめり込んだ後、産経新聞に入社。
三島由紀夫の事件を契機に、民族派運動グループ『一水会』を1972年に設立し、運動を展開。「新右翼」と称されるようになりました。
1999年に一水会の代表から退いた後は、新聞やテレビなどで幅広く自身の主張を展開されており、左右両派にとらわれない民族派リベラリストの論客として活躍されています。
鈴木邦男氏とつボイノリオ、昭和の日にあらためて「君が代」を考える
「君が代」がポップな曲に?
番組全般を通じて、鈴木さんの半生や考え方をつボイノリオと小高直子アナウンサーが伺ってきました。
その中の「トーマスの箱」コーナーでは冒頭、取り上げる話題にちなんだ曲が流れるのですが、流れてきたのはピチカート・ファイヴのとある曲。
ポップな曲調ながら、どこかで聴いたことがあるような感じですが、よくよく聴いてみると「君が代」をアレンジした曲でした。
卒業式などで揃って歌うような厳かなイメージがあり、また、野球の試合開始前に有名人が歌うこともありますが、そこでつボイはふと思い出したことがあるようです。
つボイ「何かの大会の前に坂本九さんが君が代を歌って、めっちゃめちゃ右翼関係から非難されましたね。永(六輔)さんも怒ってましたけど、坂本九さんの歌い方で『なんて歌い方をするんだ!』と非難ごうごうやったですよ」
鈴木さん「『君が代』って難しいですからね」
つボイ「九さんは頼まれたら九さんの歌い方をするんですよ」
君が代を歌うのは厳粛な場面であり、とつとつと歌わなければならないという暗黙のルールがあるようにも感じられます。
その中の「トーマスの箱」コーナーでは冒頭、取り上げる話題にちなんだ曲が流れるのですが、流れてきたのはピチカート・ファイヴのとある曲。
ポップな曲調ながら、どこかで聴いたことがあるような感じですが、よくよく聴いてみると「君が代」をアレンジした曲でした。
卒業式などで揃って歌うような厳かなイメージがあり、また、野球の試合開始前に有名人が歌うこともありますが、そこでつボイはふと思い出したことがあるようです。
つボイ「何かの大会の前に坂本九さんが君が代を歌って、めっちゃめちゃ右翼関係から非難されましたね。永(六輔)さんも怒ってましたけど、坂本九さんの歌い方で『なんて歌い方をするんだ!』と非難ごうごうやったですよ」
鈴木さん「『君が代』って難しいですからね」
つボイ「九さんは頼まれたら九さんの歌い方をするんですよ」
君が代を歌うのは厳粛な場面であり、とつとつと歌わなければならないという暗黙のルールがあるようにも感じられます。
「君が代」が国民から遠くなる?
鈴木さんは自著の本で「街宣車は『君が代』の曲をかけて走らない」と書かれているそうですが、その理由は何でしょうか。
鈴木さん「戦う歌じゃないから。軍歌はかけるけど、『君が代』はかけないですね」
つボイ「フランスの方がめちゃめちゃ戦う歌ですよね」
鈴木さん「『君が代』って起立して歌おうという感じで、みんなで合唱できるような歌じゃないでしょ」
小高アナ「アメリカは歌いながらヒューヒューっていう感じですね」
つボイ「『君が代』を大事にするのは良いことだと思いますけど、さっきの(ピチカート・ファイヴの)曲は非難があったかどうかわかりませんけど、坂本九に歌わせるなとか(非難が来る)。
例えば昔、ラジオたんぱ(現:ラジオNIKKEI)で(つボイが)番組をやってた時、古川のぼる先生(教育評論家、「ふくろう博士」の愛称で知られた)も番組をやっていてCMを作った時に『君が代』のフレーズが入ってたんですよ。
それでもう大非難ですよ。すぐ取り下げっていうことになったんですね。アンタッチャブルなところ、これ以上触るなみたいなところがずっとあったような気がするんですよ。
僕からしたら、こういうところから親しみを持って国民としての自覚(を持ってもらう方向)には行かずに、触るなという方にベクトルが行っているのがちょっと悲しかったですね」
つボイは、「君が代」を大事にするあまり、かえって国民と国歌の距離が遠ざかっていくことを危惧しています。
鈴木さん「戦う歌じゃないから。軍歌はかけるけど、『君が代』はかけないですね」
つボイ「フランスの方がめちゃめちゃ戦う歌ですよね」
鈴木さん「『君が代』って起立して歌おうという感じで、みんなで合唱できるような歌じゃないでしょ」
小高アナ「アメリカは歌いながらヒューヒューっていう感じですね」
つボイ「『君が代』を大事にするのは良いことだと思いますけど、さっきの(ピチカート・ファイヴの)曲は非難があったかどうかわかりませんけど、坂本九に歌わせるなとか(非難が来る)。
例えば昔、ラジオたんぱ(現:ラジオNIKKEI)で(つボイが)番組をやってた時、古川のぼる先生(教育評論家、「ふくろう博士」の愛称で知られた)も番組をやっていてCMを作った時に『君が代』のフレーズが入ってたんですよ。
それでもう大非難ですよ。すぐ取り下げっていうことになったんですね。アンタッチャブルなところ、これ以上触るなみたいなところがずっとあったような気がするんですよ。
僕からしたら、こういうところから親しみを持って国民としての自覚(を持ってもらう方向)には行かずに、触るなという方にベクトルが行っているのがちょっと悲しかったですね」
つボイは、「君が代」を大事にするあまり、かえって国民と国歌の距離が遠ざかっていくことを危惧しています。
外国の国歌と違う点
そして「君が代」と他の国の国歌の違いについて、鈴木さんが語りました。
鈴木さん「フランスの国民戦線っていう右派の集団がいるでしょう?30周年で呼ばれて行ったんですけど、ルペンさんが演説しながら感極まって突然フランス国歌を歌い出すんですよ。聴衆の人たちも立ち上がって拍手したり、一緒に歌ったりして。
日本ではありえないよね。演説している時に『君が代』を歌ったら、『日本は恐ろしい国だ』ってなるでしょう。『君が代』は戦いの歌じゃないし。
だから、サッカーの中田(英寿)が戦う前に曲を流されると、(テンションが上がる曲調ではないため)ちょっとやる気がなくなるというのは、実際そうですよ。終わってみんな頑張ったねと。それがいいんですよ」
確かに、感極まって歌う曲調ではないですね。そして、あまり「君が代」を歌わないのには別の理由もあるようで…。
小高アナ「私は『君が代』を上手に歌いたいのに、キーの幅が広すぎて、素人には歌いにくいって」
結構高低差がある上に一音一音が長いので、意外と歌いにくいかもしれません。
最後に鈴木さんは、イギリスやアメリカが軍歌のような国歌なのに対し、「君が代」がそうではないため、代わりに昔の日本では、軍歌の曲数が多いのではないかと語りました。
(岡本)
鈴木さん「フランスの国民戦線っていう右派の集団がいるでしょう?30周年で呼ばれて行ったんですけど、ルペンさんが演説しながら感極まって突然フランス国歌を歌い出すんですよ。聴衆の人たちも立ち上がって拍手したり、一緒に歌ったりして。
日本ではありえないよね。演説している時に『君が代』を歌ったら、『日本は恐ろしい国だ』ってなるでしょう。『君が代』は戦いの歌じゃないし。
だから、サッカーの中田(英寿)が戦う前に曲を流されると、(テンションが上がる曲調ではないため)ちょっとやる気がなくなるというのは、実際そうですよ。終わってみんな頑張ったねと。それがいいんですよ」
確かに、感極まって歌う曲調ではないですね。そして、あまり「君が代」を歌わないのには別の理由もあるようで…。
小高アナ「私は『君が代』を上手に歌いたいのに、キーの幅が広すぎて、素人には歌いにくいって」
結構高低差がある上に一音一音が長いので、意外と歌いにくいかもしれません。
最後に鈴木さんは、イギリスやアメリカが軍歌のような国歌なのに対し、「君が代」がそうではないため、代わりに昔の日本では、軍歌の曲数が多いのではないかと語りました。
(岡本)
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