つボイノリオの聞けば聞くほど

さようなら赤チン、ありがとう赤チン。

今は昔、昭和の時代には、肘や膝を赤く染めた少年たちがあちらこちらにいました。
転んだ時の必需品といえば「赤チン」。
家でも保健室でも、当たり前のように赤チンが出てきたものです。

その姿を見かけなくなって久しいですが、実は赤チンはいまだに製造されていました。
しかし、今年いっぱいでいよいよその姿を消すこととなり、SNSでも話題になっています。

4月16日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』には、赤チンを懐かしがるリスナーからのおたよりが多く寄せられました。

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懐かしの赤チン

「赤チン」の本来の商品名は、マーキュロクロム液と言います。

「こどもの頃、転んで膝小僧から血が流れた時、母親が塗ってくれるのは赤チンでした。
このマーキュロクロム液は、今年5月31日をもって日本薬局方から削除されるそうですね。

最盛期には100社ほど生産している会社がありましたが、2020年12月31日には、水銀による環境汚染の防止に関する法律によって、国内での製造も規制されるそうです」(Aさん)

マーキュロクロム液を製造する過程で水銀の廃液が発生するため、1973年には原料の国内生産が中止されていました。

その後は原料を輸入して、赤チンの製造を続けていたということです。

「水槽で飼ってる金魚が病気にならないように時々2~3滴入れてましたが。もうなくなってしまうんですね」(Bさん)

そんな裏技が存在していたとは驚きです。

「とにかく転んですりむいたら、『んなもん赤チン塗っとけば治るわ!』と、よう言われました」(Cさん)

「小学生の時、すりむくと保健室に行って『赤チン塗って!』と言ったもんです。でも、高学年になったころから、赤チンよりもマキロン系の消毒薬に代わっていった記憶があります。まだ発売されていたんですね、赤チンは」(Dさん)
 

最後の1社

かつては100社ほどあった、赤チン製造会社。
現在は2社のみとなっていましたが、そのうち「小堺製薬」は昨年12月に製造を中止しました。

しかし、1953年創業の「三栄製薬」は、2020年までマーキュロクロム液をリニューアルして製造販売し続けることを決めたそうです。

医薬品の規格基準である「日本薬局方」。

「マーキュロクロム」「マーキュロクロム液」は、今年の5月31日でこの日本薬局方から削除されてしまいます。

そのためこれ以降、「日本薬局方」表記のあるパッケージでの赤チンの販売は不可能に。

三栄製薬ではこの文字を外した新しいパッケージに変えて、法律で定められた2020年ぎりぎりまで、原料がある限り製造を続けるということです。

三栄製薬における赤チンは、全体の1パーセントのシェア。

他にも化粧品・整髪料・育毛剤などを製造しているため、赤チンの製造がなくなっても経営的に問題はないと発表しているそうです。

黒チン塗ったら?

「『インドの山奥~』から始まる、赤チンの替え歌もありました」(Eさん)

そういえば、「ABCの歌」に乗せた替え歌も歌った記憶があります…

「赤チン塗っても治らない、黒チン塗ったら毛が生えた」

いかにもつボイが好みそうなフレーズです。

「赤チンこ れで最後ですね」(Fさん)

小高「あのー別に今日、下ネタの日じゃないのでね。いらないですよ」
つボイ「赤チンこ としで終わりというのも…」
小高「それもいらない!」

赤チンのすぐあとに「こ」を入れたいリスナーとつボイに、注意する小高。

つボイ「情報やこれ情報!『来年買えるんか?』いったらどうするんです?『赤チンこ としで終わりです』、や」
小高「来年買えないって言えばいいだけ」
つボイ「今年はどうなるんや!」

なんともくだらないやりとりが続きます。
 

赤チン密造

三栄製薬や小堺製薬に「赤チン製造書」の管理をしっかりしてほしいと願うつボイ。

「あれを盗むヤツがおるんです。あれを盗んでいって、来年から密造するんです、赤チンを」

つボイの大妄想による一人芝居がスタートします。

「『あー赤チン欲しいな』『お客さん、お客さん。赤チンありますよ』『どこにあるんだ!』『この先のあのビル。ジョーの紹介で来たと言っていただければ、手に入るかもわかりませんよ』」

「今日あのー、思い付きで言ったら止まらなくなる日ですか?」

あまりのバカバカしさに、あきれる小高。

「さっきも散々言いましたが、『2020年までがんばって売り続けます』と言ってましたので。今年は売ります!」

この小高の言葉に、「赤チンこ としも売る」とダメ押ししたつボイでした。
(minto)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2019年04月16日09時46分~抜粋

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