つボイノリオの聞けば聞くほど

今年こそ要注意?大災害と「亥年」の奇妙な関係。

『つボイノリオの聞けば聞くほど』、私たちの生活にいつふりかかってくるかわからない災害に対して、どのように備え、どんな心構えが必要なのかを考えていく「防災のつボ」のコーナー。

2月6日の放送では、名古屋大学 減災連携研究センター教授の福和伸夫先生を招いて、「亥年と自然災害の関係」についてのお話を伺いました。

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南海トラフ&富士山大噴火

「今年は亥年ですよね。亥年って、南海トラフ地震が過去に起きたんです」と福和先生。

過去最大の南海トラフ地震は、1707年に起こった「宝永の地震」。

これがまさに亥年であったと聞いて、「ありゃぁ」と恐怖を感じた様子のつボイノリオ。

「実はこの地震が起きた49日後に、富士山も大噴火したんです」

過去最大の南海トラフ地震が起こり、富士山が大噴火。

1707年は、とてつもない大きな自然災害が2つも起こった最悪の1年であったそう。

「亥年が地震、わりと多いっていうのもあるんですか?」と尋ねる小高直子に、「多いんですよ」と福和先生。
 

「全部亥年じゃない!」

2007年、1回前の亥年の時には、輪島市門前などを襲った「能登半島地震」と、柏崎刈羽原子力発電所で火災を起こした「新潟県中越沖地震」が発生。

1995年、さらに1回前の亥年の時にはあの「阪神・淡路大震災」が。

1983年、さらにもう1回前の亥年は、遠足で海岸を訪れていたこどもたちが津波で流されてしまうという痛ましい事故があった「日本海中部地震」が起こりました。

さらに、この年は三宅島が大噴火しました。

こうして並べてみると、亥年には大きな災害が発生していることがよくわかります。

そのまた1回前の亥年には、幸い大きな地震は発生はしていないものの、さらにもう1回前。
1959年には、東海地方に甚大な被害を及ぼした「伊勢湾台風」があったのです。

「全部亥年じゃない!」と驚く小高直子。
 

関東大震災

ここで、福和先生がつボイノリオと小高に問題を出します。

「日本で最もたくさんの死者が出た災害は何でしょう」

「1923年」と聞いてピンときたつボイ。
それは9月1日に起こった、「関東大震災」です。

「燃えてる街を遠くに見(1923)、関東大震災」と覚えたと、語呂合わせを思い出したつボイ。

なんと、あの関東大震災も亥年に発生していたのです。

小高「関東大震災も亥年なんだ…」
福和先生「ちょっと、不安になってきますね」

小高「すごい大丈夫?今年ってなっちゃいますけどー」
福和先生「そうなんです、亥年はいろんなことが起きるんです」
 

最大の災害は亥年に起こる

もうさすがに出尽くしたかと思いきや、実は他にもまだ亥年の災害があるといいます。

1611年、東北地方を襲った「慶長三陸地震」。

これは伊達政宗が仙台にいた時の地震で、大きな被害を受けた仙台復興のために欧州に派遣されたのが、支倉常長なんだとか。

「すごいんですよ、亥は。台風も関東地震も、南海トラフ巨大地震も、富士山の大噴火も、活断層の起こした神戸の地震も、それから東北の地震も。何から何まで、過去最大のものは全部、亥なんです」(福和先生)

「まだ11か月近く残ってますから、大変です」「しっかり備えしておかないといけない」と深刻な様子の福和先生と小高。
 

「猫年」へ変更希望

つボイは「亥年もうやめよう、法律で。別の"猫年"とか、そういう風にした方がいい」と、干支の変更を提案します。

「でもほら、今年は元号変わるから。リセットされるかもしれない」という小高の淡い期待は、「元号話はまたまた心配なことがあります。元号が変わる時は要注意っていうのもあるんです」と話す福和先生の前に、もろくも崩れ去りました。

元号の話はまた来週に持ち越しです。

大きな災害が起こる亥年、そして元号が変わる2019年。
今年は一体どんな年になってしまうのでしょうか…

杞憂に終わることを心から祈ります。
(minto)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2019年02月06日11時34分~抜粋

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