つボイノリオの聞けば聞くほど

声優・神谷明、40年来の友人・つボイノリオと語り合う

10月4日に満25歳を迎えた『つボイノリオの聞けば聞くほど』、約6,500回あまり放送したことになるそうです。

そのお祝いというわけではないですが、ゲストに『キン肉マン』『北斗の拳』『シティーハンター』などで主役を務めた超人気声優・神谷明が登場しました。

実はつボイとは昔から深い親交がある神谷さん、なつかしい話がはずむように展開されました。

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つボイと神谷さんの出会いは?

つボイとは、NHK人形劇『プリンプリン物語』(1979-1982年)で声優として共演しました。が、実はその前からの知り合いでした。
つボイが「オールナイトニッポン」のDJをしていた1977年(昭和52年)頃、神谷さんが大ファンだった榊原郁恵さんがゲストとして来るというので、スタジオへ会いに行ったついでにそのまま出演、3人で大いに盛り上がったそうです。
以来『プリンプリン物語』をはじめ、いろんな仕事で共演していたとか。

小高直子アナは中学生の時、神谷さんのシングルレコードを買って、デパートのサイン会に行ったのが初めての出会いだそう。

小高「さっきから聞いてても、『わ、神谷明の声やわ~』と思っちゃいますけど」(笑)

数えきれないほどのキャラクターを担当し、自身でも何役やったかわからないそうです。

つボイ「自分でいちばん気に入っているキャラクターはありますか?」
神谷さん「『シティーハンター』の冴羽獠。それまでやったキャラクターが全部入っているんです。全部の要素、声をぶちこんでやりました。最初は不安もあったのですが、結構懐の深い役で全部受け入れてくれました。だから好きなようにやってました」

冴羽獠好きが高じて、事務所の名前まで「冴羽商事」にしてしまった神谷さん。

「神谷明が驚いたときの声」は何の役

リスナーからのおたよりも多数届いたようです。

「Twitterをフォローさせていただいています。たまにつボイさんのことをつぶやかれていますね。少し前はテレビでゆるいドッキリにひっかかってらっしゃいましたね」(Aさん)

ドッキリとは『さまぁ~ずの神ギ問』で「神谷明が驚いた時の声は何の役の声か」を調べるというものだったそう。そのくらいたくさんの声の代表作があるということですね。

ドッキリの結果、驚きの声は「キン肉マン」と言われたそう。
「多分『あ゛―‼︎』とか言ったんじゃないですか」と神谷さん。

声優を目指したい人へ

「もう今日は仕事にならんぞ」(Bさん)

「本当に神谷さんが来られているんですね。つボイさんがモノマネしてごまかすのかと思っていました」(Cさん)

そんな中、こんな質問が。

「私、50歳です。養成所を卒業して17年経ってますが、今からでも声優を目指せますか」(Dさん)

神谷「目指すことはできますが、なにせ今、人数が多くて」
小高「相変わらずの人気職業ですね」
つボイ「私もよく聞かれますが、養成所とか、そこから毎年何人卒業してると思う?と言います。そして世の中にどれだけ作品があると思う?神谷さんのような人がどんといるわけで、養成所卒業した人がそこへ行くということは、それを乗り超えられるか、数字を考えてと言います」

神谷「その分析は大事です。競争を勝ち抜くだけの演技力と精神力があるかということです」

声優、今と昔

小高「神谷さんが声優になろうとした頃は、どんな感じでしたか?」
神谷「本当に、今からは信じられないような状態で、年間にデビューしてくる人が一人か二人。先輩も大事にしてくれ、スタッフも手取り足取り。育つのを待ってくれました。本当にいい時代に入りました」

つボイ「その頃の声優さんたちは、舞台とか俳優さんから来られる方が多かったですね」
神谷「多くの方が新劇の舞台の方、もしくは当時ラジオ劇団があって。大昔は映画や歌舞伎の方もやっていたと聞きます」
つボイ「ウォルト・ディズニーは自分でミッキーの声をやってましたね」

小高「神谷さんも役者から入られたのですか?」
神谷「舞台俳優を目指して、劇団のテアトル・エコーに入りまして、そこにルパン三世、銭形のとっつぁん、海賊トラヒゲ、アッコちゃん、サリー、ハイジがいました。先輩たちが敷いてくれたレールの上に乗せていただいてここまで来ました」

あくまでも謙虚な神谷さんですが、今の競争の激しい声優界を目指す人には、こうアドバイスします。

「自分をどこまで信じることができるか、夢をいつまで持ち続けることができるか。それが勝負かなと思います」

演じたキャラの幅

「私が選ぶ神谷さんのやったキャラベスト3。勇者ライディーンのひびき洸。闘将ダイモスの竜崎一矢。うる星やつらの面堂終太郎」(Eさん)

神谷さん「いちばん面堂終太郎、ロッカーに入ります、わー暗いよ、せまいよ、こわいよー」
つボイ「わー、これ聞きたかった!」

小高「神谷さんにはキャラの幅がありますね」
神谷さん「あのキャラクターを通り過ぎて『キン肉マン』です。結局2枚目から2.5枚目にいって、3枚目にいくという」

『神谷明TALK×3』スタート!

その神谷さん、10月7日日曜日の14時から新番組『神谷明 TALK!x3』(トークトークトーク)を担当します。

「これが急転直下決まりました。ラジオ大好きなので、ありがたいかぎりです。毎回アニメ界だけでなく、いろいろなゲストを迎えてトークを30分繰り広げるという番組です」

初回のゲストは水木一郎さん。

「昔からの友人なので根掘り葉掘り伺いました。面白いですよ。そして、あの声のでかさ(笑)」

ちなみにその次のゲストは、テレビアニメ『タッチ』の浅倉 南役で有名な日高のり子さんとのこと。

ゲストにはアーティストやお笑いの方なども予定しているそうです。
つボイノリオもいつか出演するのでしょうか?

劇場版『シティーハンター』来年公開

そして来年の2月8日には劇場版『シティーハンター』が公開されます。

神谷「シナリオを読みましたが、けっこうハラハラドキドキ。いろんな獠ちゃんがいて楽しめるなと思っています。『シティーハンター』の冴羽獠としては20年ぶりくらいです」

小高「楽しみですね」
神谷さん「キャストが全員欠けてないです。みなさん、お元気」
小高「声も全然お変わりないですよね」
神谷さん「やはりキレとかテンポが年相応になってきていますので、微妙なところは気になります」
つボイ「僕らが聞いても、全然わかりませんけどね」

ラジオでは40年来の友人同士によるトークに加われたようで、実に感涙ものでした。
(みず)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2018年10月04日10時00分~抜粋

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