つボイノリオの聞けば聞くほど

津川雅彦・朝丘雪路夫妻 42年前の放送音源を発見!

今年の4月に女優の朝丘雪路さん、そして8月に俳優の津川雅彦さんと、相次いで亡くなられましたが、そのご夫妻が今から40年以上前、CBCラジオの深夜番組で一緒にゲスト出演していた時の音源が見つかり、8月30日放送『つボイノリオの聞けば聞くほど』で紹介されました。

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異色のパーソナリティ

それは、1976年3月まで放送されていた『ジョイジョイナイト』という番組で、「大人の鑑賞に堪えうる深夜放送」という触れ込み通り、パーソナリティーは画廊やレストランのオーナー(今では考えられませんが)と、ベテランの女性アナウンサーが務めました。

ちなみに、この番組の終了1年後に開始した深夜番組『星空ワイド 今夜もシャララ』では、若者向けにシフトチェンジし、つボイノリオも出演していました。

つボイは当時この番組を聴いており「(自分が担当した番組の時代は)だんだん世知辛くなってきた。『ジョイジョイナイト』はオッサンが出て、酒飲みながらね、ゆったりゆったりした感じで。今やったら、めちゃめちゃ怒られるじゃないですか」と漏らしました。

テレビでは20年以上前に『たかじんnoばぁ~』(読売テレビ)で、お酒を普通に飲みながら進行していた時も衝撃を受けましたが、さらにそれよりも昔、ラジオはおおらかだったのでしょうか。

確かに今だとネットで炎上して、すぐに番組が打ち切られそうですね。

大物有名人が通うお店

今回紹介された音源では、パーソナリティをナイトレストラン『ザンビ』の谷村一(はじめ)さんが務められていますが、名前が漢数字の「一」であるため、「ピンちゃん」と呼ばれていたそうです。

つボイは『ザンビ』について「お酒や料理、ピアノの演奏を楽しむ高級レストランで、これは名古屋に住んでたら、いっぺん行ってみたいなというぐらいで、私なんか何回でも "前を通ったことが" ある」と語り、さらに「戦後、良い建物は進駐軍が将校クラブとかいろんな目的で押さえてたんです。その後買い上げた建物なので、推して知るべしなんです」と説明しました。

名古屋で仕事で来ていた芸能人が、『ザンビ』に常連客として来ることもあり、そのつながりで番組にゲスト出演(しかもノーギャラ)することがあったわけです。

通っていたお客さんは、ミヤコ蝶々さん、藤山寛美さん、大村崑さん、三木のり平さんなど、錚々たる顔ぶれです。

酔いながらも見事に歌う

公開された音源では、朝丘雪路さんが1976年3月4日名鉄ホールの座長公演初日を終えたばかり、夫婦でゲスト出演したという回が収められています。

まずはお二人が登場した時の模様が流れましたが、津川さんは明らかに酔っている様子で、しかも「今日は寝ませんから、途中で」と発言していることから、前回出演した際は途中で酔って寝てしまったことがうかがえます。

その後、朝丘さんが公演中の舞台でラブシーンを演じるのがやりにくいと明かしたり、実際のシーンを再現したりしていました。

この後、今日は寝ないと宣言していた津川さんは寝てしまい、番組の後半は朝丘さんだけが話す事態に。

それでも、谷村さんから「せっかくだから一曲歌ってよ」とリクエストされた際には、朝丘さんが津川さんを起こし、『マイ・ウェイ』を歌い、即興でハーモニーを聴かせたのはさすがの一言です。

この音源を聴いて、芸能界きっての"おしどり夫婦"と呼ばれていた当時を思い出す方も多いのではないでしょうか。
(岡本)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2018年08月30日11時08分~抜粋

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