つボイノリオの聞けば聞くほど

祝「日本ど真ん中書店大賞」受賞!三重弁ってどんな言葉?

8月24日放送『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、『日本ど真ん中書店大賞』の話題を取り上げました。

本の作品に与えられる賞として有名なのは芥川賞や直木賞などで、これらは文芸評論家などが審査して選びますが、こちらは東海3県(愛知・三重・岐阜)の書店員さんや図書館員さんがお勧めしたい本を選ぶというものです。

受賞作品は8月22日に発表されましたが、そのうちの1作品になんと、過去に『聞けばー』で紹介したものが選ばれました!

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東海地区ならではの作品に賞を

この『日本ど真ん中書店大賞』は今年でまだ2回めと新しい賞で、「小説部門」は過去1年以内の新刊で、今年1位に選ばれたのは、湊かなえさんの『未来』(双葉社)でした。

また、この賞ならではの「ご当地部門」では、過去3年以内の新刊で作品の舞台やタイトルが東海3県に関するものが対象となっており、1位に『名古屋歴史探検』(名古屋市教育委員会・ぴあ編)、2位は神凪唐州さんの『大須裏路地おかまい帖』(宝島社)が選ばれています。

そして3位に選ばれたのが、神田卓朗さんの『三重弁やん』(風媒社)。

神田さんは2001年まで岐阜放送でアナウンサーを務め、その後は三重弁の研究をされています。

2018年1月31日の放送では神田さんが直接スタジオに生出演し、愛知や岐阜でも意外と知られていない三重弁の面白さや奥深さについて紹介したところ、「"あさって"と"しあさって"の間に、"ささって"がある」、「"カンピンタン"って何のこと?」など、番組でも大きな反響がありました。
3位を受賞されたということで、今回も神田さんが番組に登場し、電話でお話を伺いました。

神田さんは今回の受賞について、「書店員や図書館の方は一種の専門家ですから、そういった方々に投票していただいたのが、大変ありがたいと思いますね。もちろん、本をお買い上げいただいた方にもありがたいと思っています」と、感謝の弁を述べました。

神田さんは元々大阪出身で、仕事のために岐阜で過ごしていたため、三重が地元というわけではありません。

地元の人は自分の土地の言葉を使うのが当たり前すぎて、逆にその独自性に気づかないことが多いので、つボイは「言葉が違うところへ来ると、僕らよりも言葉に対して敏感」だと分析しました。

つボイ「三重弁は岐阜よりも関西寄りのアクセントや言葉だろうなと思うんですが、やっぱりインパクトを受けたんですよね」

神田さん「元々大阪ですが、(三重弁には)関西弁にもない言葉があるんですね。
例えば『これ、あめるよ』とかね。"腐る"という意味なんですけど。あと、三重で初めて聞いたのが『これ、食べやんせ』とか、キャッチコピーに使えそうな面白い言葉で。あと『えらい車がつんどった』(渋滞していること)とか」

地元の人もあらためて方言に注目

他の地域の人がこの本をきっかけに三重弁に興味を持つのもさることながら、地元の人が三重弁を再確認するきっかけになるかもしれません。

小高直子アナ「三重じゃない人が『えっ、知らないその言葉、何?』って読んでいってもすごく面白いんですが、三重県に住んでる人が『これって、三重弁だったんだ!』っていう」

つボイ「『日本中どこでも通じるって思ってた!』って。方言ってそういうもんですよ。その視点が一番のエネルギーとなって、こういう評価になったんではないかなと思うんですよね」

この本を読んだ読者の方からは、「よくぞこの本をお書きくださり、地味な三重の方言、三重弁に市民権をお与えいただき、ありがとうございました。80年近く四日市に生きて、長年の念願を晴らしていただきました」といった感想が寄せられたそうです。

名古屋弁などと比べると知名度はやや下がりますが、その三重弁がこの賞をきっかけにあらためて注目が集まりそうです。
(岡本)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2018年08月24日10時50分~抜粋

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