つボイノリオの聞けば聞くほど

乾貴士の無回転シュートと番場蛮の分身魔球

7/4放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』には、前日のサッカーW杯でベルギー代表に惜しくも敗れた日本代表についてのおたよりが殺到しました。

しかし、とある話題からいつの間にか、話題は昔懐かしの野球アニメの魔球の話へ。

リスナーからのおたよりも、すっかりその魔球の話で持ち切りとなりました。

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まるで大空翼

「ベルギーを応援しよう」「サッカーロス」「経済効果」など、W杯に関するさまざまなおたよりの中で、ベルギー戦での乾貴士選手の話題を取り上げたのがリスナーAさん。

「西野ジャパンの歴史的激闘から一夜、世界のメディアから感動と称賛の声が届いてるらしいです。中でもサッカーファンなら最高に嬉しかったと思えるのが、スペイン・マルカ紙が評価した記事です。
乾のシュートを、我々の年代では誰もが好きだった『キャプテン翼の冒頭での大空翼が決める神秘的なゴールを大いに思い出させた』。こういうものに例えてくれたのはうれしいことですね」(Aさん)

「ほら、漫画は描けばいいじゃないですか。それを実際にやるっていうのはやっぱりすごいなぁと」と、関心する小高直子。

小高「漫画はね、とりあえず『回転しません』っていうボールを書けばいいんだけど、実際やろうと思ったらなかなかできないから、漫画とかで『おお、すごい!』っていうシーンが感動を呼ぶんだけど。実際やっちゃうっていう」

つボイ「漫画って感動的なもんとか、そんなことできるの?いうようなことを先行した方が、少年は心ときめきます。でも、それを見た少年たちが『こんな風にやりたい!』っていうことで、現実をそっちにグーっと向かっていったわけですよ」

小高「それを凌駕しちゃうわけでしょ?」
つボイ「すごいですよね」

なぜか登場、番場蛮

「サッカーはグーっと近寄りましたが、野球の消える魔球はまだ出てこないですね?」

このつボイの発言により、話題が急に野球の方向に傾きました。

小高「野球、握りつぶしながら投げるやつもありましたよ、私が見た漫画で。ジグザグにミットに消えていく。キャッチャーミットに」

つボイ「ギューっとつぶすと?」

小高「つぶしながら投げると、ジグザグにこう、ウワーっと行きながらキャッチャーミットに。だから、バッターはなかなか。『どっちをどう打てばいいんだ!?』ってなる。そんなのありましたよ。ギューッって握りつぶしてましたよ。番場蛮 (ばんばばん)」

急に、昔懐かし野球マンガ『侍ジャイアンツ』(原作:梶原一騎、作画:井上コオ)の主人公・番場蛮を思い出した小高。1973年(昭和48年)に放映されたテレビアニメも大人気でした。

番場蛮祭り

そして時間は流れて10時の時報直前に。

「9時が終わろうとして、新しい10時台がやってこようとしておりますけれども。9時台、いろんなお話をしたつもりなんですけれども。ドドーッと一番ですね、ドーッっと届いたのがこれなんですね。重要な話を僕ら、いろいろしてるはずなんですけれども。ドドッと届いたのがこれです」

こう前置きをしてつボイが読み上げたおたよりは、小高が口にしたあの件について。

「直ちゃん(小高)、それを言うなら“分身魔球”というんですよ。『侍ジャイアンツ』、関西ではよう再放送しとったもんね」(Bさん)

小高「あっ、ジグザグじゃなくてあれは、分身して球が何個にも見えるようになりながら、キャッチャーのところに飛んでいくという、そうかそうか」

つボイ「だって、もしバラバラに球がなったら、打ったらあんた」

小高「バラバラにまではしないですよ、ギューってあのね、握りつぶして、形を歪めてから投げるんです。握りつぶしはしない」

「23歳の小高さんはやっぱりすごいですねぇ。番場蛮を知ってるなんてね。あのボールを握りつぶす魔球は“分身魔球”といって、今まで自分が開発した魔球は分身魔球を含めて、全てライバルに攻略されてしまいました」(Cさん)

小高「そう、どんどん攻略されて」
つボイ「漫画ってみんなそうや、魔球とか対決とか。バレーにしても何にしてもですよ。編み出したものは必ず敵やっつけますよ、それ」

どんな魔球が生まれても、必ず打たれる。
それが漫画の宿命だと熱く語るつボイ。

魔球ミックス

引き続きCさんのおたよりです。

「最終回では、投げる魔球がなくなり、分身魔球と大回転魔球と、ジャンプ魔球を全部ミックスした魔球を投げ、とんでもないボールになってライバルを打ち取りました!」(Cさん)

小高「そう!今まで編み出した魔球を全部一緒にして、スペシャル魔球にして。もうね、どう飛んでるかわからないような飛び方になって(笑)」

つボイ「投げる方がどう飛んでるのかわかれへんやったら、打つ方もどうやって打っていいかわかれへん」

小高「グルグルグルグルーってスピンみたいにして回って、飛び上がって、エビぞりになって、握りつぶして、投げるんです(笑)」

「私も小学校の時から、今まで野球を続けて練習をしておりますが、いまだにどの魔球も投げられません。やっぱり番場蛮はね、スゴイです!」(Cさん)

小高「握りつぶすの、あの柔らかいビニールみたいなこどもが使ってる。あれでよう、こどもが握りつぶして投げてましたけどね。ギューってゆがめて」

どうやら小高のこどもも、番場蛮の魔球に憧れを抱いていたよう。

あれはボーク

「小高さん、それは『侍ジャイアンツ』ですね。ただね、ボールを握りつぶすのは良いとしても、マウンド上でバレリーナのように回転して投げたり、真上にジャンプして角度をつけて投げたり、あれはボークだと思いますけどもどうでしょう」(Dさん)

「まあ『侍ジャイアンツ』は、現実的な話じゃないですよね(笑)」(Eさん)

「『アタックNo.1』の三位一体攻撃っていうのもすごい覚えてますよ。鮎原こずえがものすごい苦しめられてた」

今度は往年のバレーボールアニメについて語る小高。

小高「誰が打ったかわからないの、3人のうち。三位一体になって」

つボイ「防ぎようがないやん、ブロックどうやってやろうっていうことでしょ。なかなかみんな、主人公は苦労しますね」

小高「あれを現実にやってくれる選手が現れるでしょうか、乾みたいに」

話はぐるりと回って、ようやく乾の元に戻ってきました。
(minto)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2018年07月04日09時18分~抜粋

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