今も昔も、アニメやマンガの実写化は難しいようです。
4月30日は昭和の日ということで、『つボイノリオの聞けば聞くほど』は休日特集。
今回は昭和を代表する漫画『鉄腕アトム』のコレクターである小池信純さんとともに、つボイと小高直子アナウンサーが、アトムを始めとした手塚治虫さんの作品についてトークを展開しました。
その中から今回は、かつてテレビ放映された実写版『鉄腕アトム』に関する話の部分を抜粋しました。
『鉄腕アトム』は昭和27年(1952年)に雑誌で連載が始まり、昭和38年(1963年)からテレビアニメが放送されました。
テレビアニメはその後も2度に渡ってリメイクされているため、いろんな世代で観たことがあるという方が多いでしょう。
ただ、アニメの前に実写版が1959年(昭和34年)にフジテレビ系(毎日放送制作)で1年間放送されていたことはご存知でしょうか。
「実写版が放送ということで、楽しみにテレビの前に座っておりました。しかし、そこに出てきたものは、人生初めての……ガッカリだったです。あのショックは今でも覚えています」(Aさん)
「実写版を観たことがありますが、ラクダのシャツとももひきのような物を着ていた記憶があります」(Bさん)
小高「そんなにガッカリだったんですか?」
つボイ「例えばお茶の水博士は、あんな大きな鼻の人はおらへんから、普通の鼻の人が出てくる。アトムも肉じゅばんみたいなのを着てどうや?というような感じやったですよね」
小池さん「手塚先生も『あれはダメだ!』ってだいぶ怒ってたらしいですね」
1959年当時、アニメを作るのはかなり大変だったのでしょうが、設定が未来だけに、実写化もかなり無理があったようですね。
つボイも小池さんもガッカリしたからか、話の内容は全く覚えていないのだとか。ちなみに実写版DVDは、手塚さんの生誕80周年記念として発売されています。
そして、実写版から数年後にアニメが放送されるのですが、つボイは「ある意味でアニメにみんな夢中になれたのは、実写版でハードルを下げてくれたからですよ(笑)」と語りました。