直訳ロックの”王様”、名古屋の王様に謁見。

つボイノリオの聞けば聞くほど / エンタメ

洋楽ロックに日本語直訳の歌詞をのせて歌うアーティスト王様"が、3月5日『つボイノリオの聞けば聞くほど』に出演しました。

現在、愛知・岐阜・三重の各地を回る「東海ライブツアー」を行っている"王様"、名古屋の地で別の"王様"に謁見となります。
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トランプの王様

「王様はつボイさんの番組に出てますよ~」と自ら状況を説明される"王様"。

「普通のおじさんの格好で来たら、皆さんのテンション下がりますからね。いつでもこの格好です」

その格好は、冠を被り髭を描いたもので、小高直子アナが喩えた"トランプのキング"そのまま。
つボイノリオはその容姿を伝える時に、あることに気づきました。

「これディープパープルのアルバム『ディープ・パープル・イン・ロック』のパロディーですよね?」

マントの下に見える"王様"のTシャツのことです。

王様「僕の『深紫伝説』というデビューシングルのジャケットがこういう形でございましてね、それに似せたTシャツをライブ会場で売り歩いていると。ライブ中もそれのプロモーションを兼ねています」

ちなみに下半身に履いているのは、ビロードのちょうちんブルマーのようなもので、福岡のファンが”王様”のために仕立てたものだそうです。

全部直訳

ジェームス・ブラウンの名曲"SEX MACHINE"(セックスマシーン)の"王様"によるカバー「性の機械~御立派!~」が流れます。

「みんな、俺を男にしてくれ!」というMCからひー、ふー、みー、よーとカウント、そして歌詞も全部日本語の"直訳"です。

王様「これはジェームス・ブラウンの作品で、いま廃盤になってるんですが、つボイさんの番組なのでどうしてもかけてくれと言ってかけてもらいました」

「ええなあ~」としみじみ聞き入るつボイノリオ。

小高「ひー、ふー、みー、よー言うてましたね」

つボイ「日本語に特化してずーっとやってる。カウントでも、一、二、三、四ですもんね」

王様「英語で言うと叱られたりするんです。サンキュー!なんて言うと、なんだそれは!なんて」

つボイ「感謝!とか、ありがとう!と言わないと」

直訳に感心するつボイ

つボイは"王様"の曲を聴いていて思っていたことを語ります。

「僕は、いつも活躍見てて『悔しいな~、ええとこ、ついてるな~』と思ってたんです。僕ら、昔からロックをずーっとやってて、カッコいいから訳してみると、なんやこれ?大したこと歌っとれへんやないか、という作品によく出会ってたんです。
僕らがありがたがって聴いてるけど、日本語にすると何やら薄い感じの曲やな、とよく感じてたんですよ。それを一気に、日本語にストレートにバーンといくというのが、ええとこ、ついてるなと思います」

王様「僕も元々はロックのオリジナル曲を、どうやったら日本で出来るんだろうというのを考えてたんです。いろんなロックの名曲を日本語に翻訳して、こういうことを歌ってたんだ、ああいうことを歌ってたんだっていう研究を30歳ぐらいから始めました。そしたら、その研究がヒットしてしまったんです」

つボイ「もっと言うならね、僕らの頃は『ロックに日本語は合わない』『いや合うんだ』という大論争があったんですよね」

60年代の終わり頃に起こった「日本語ロック論争」では、日本語のロックを生み出した"はっぴいえんど"の大滝詠一さんに対し、「インターナショナルな成功」を掲げる英語派の内田裕也さんが噛み付くということがありました。

つボイ「それを日本語で歌い続けたるんやー、というその貫き方が良かったですよ」

働く王様

"王様"は去年238本のライブをこなしたとか。

王様「月間20本やっておりまして、年間だいたい240本ぐらい。『いま大学に行っている息子の授業料を稼ぐ』とMCでは言っています」

つボイ「ボサノバは病気になっても歌えますねって言ったら、えらい怒られましたけど。この王様がやっている歌は、病気では絶対できんようなパワフルなものです」

今後の"王様"のスケジュールを読み上げる小高。
7日の水曜から11日の日曜日にかけて、三重県松阪市、名古屋市星ヶ丘、愛知県岩倉市、岐阜市、名古屋市名東区と立て続けにライブを行います。

王様「今、58歳になったのでございますけども、下に中1の娘もおりますのでね。あと10年間はこの格好をやるぞ、と決意しております」

王様はギターも巧い

"王様"のご子息の話が出たところで、お子様はお父様のお仕事をどう見ているんでしょうか?

王様「年に1~2本は絶対、応援に来てくれるんです。会社でどういうことをしてるかわからないお父さんではなくて、こうやって人を笑かして3,000円っていう、その働く姿を見て、成長してるんじゃないかなと思ってます」

つボイ「本当にね、笑かすためにはいろんな技術があるんですけども、この笑かした方は悔しいな~と思うんですが、僕にはできん。音楽性がしっかりしてますもん」

王様「自分で言うのもなんですけど、ギターも凄く巧いんです。ライブを見ていただきますとわかります」

つボイ「しっかりした技術があるのに、おちゃらけて日本語でやってるというギャップが笑えるんだと思いますよ。あれが、演奏もヘタやし、そんなもんやろなぁだったら、なかなかこれだけのとこまでは行かないですよ」

王様になる前の王様

"王様"はこのスタイルで活動を開始し、25周年を迎えました。奇しくも、この『つボイノリオの聞けば聞くほど』と一緒です。

大学卒業後、1年半ほど会社に勤め、10年ほどCDショップなどでのアルバイトを経て、30歳頃に「ロックの直訳」を始め、35歳でCDデビューしました。

学生時代、どんな音楽をやっていたのか、興味津々のつボイ。
ところが"王様"は「実はハンドボールに熱中しておりまして…」と予想外の答え。

王様「80年代って、ジョン・レノンさんが亡くなったりして、ロックは死んだって言われてた時代で。自分は高校くらいからハンドボールをやってまして。上智大学体育会ハンドボール部っていうのに勤しみました。就職活動の時にこれじゃあいかん、やっぱり俺はロックなんだって言って、大学の4年生からバンド活動を始めました」

なぜ就職を目の前にした4年生でロックを始めたのでしょう?

王様「最終的には『お前はロックの世界に来い』とロックの神様に導かれた、という風に私はいつも信じております」

つボイ「神様は寛容ですね」

王様「この格好だったら35歳でデビューしていいよ、と告げられました」

王様と王様 初の謁見

実は、"王様"がつボイノリオと謁見するのは、今回が初めてではありません。
3年ほど前、別番組の出演でCBCに来た"王様"、スタジオで収録場所を尋ねた相手が、まさに"放送禁止ソングの王様"だったそうです。

「何ていう人に、俺は聞いてしまったんだ!っていう後悔。それ以来『つボイさんの番組に出るぞ』と決心しましたね」

3年後にその思いを叶え、今回はマイクを挟んでの謁見となったわけです。

王様"様"論争

つボイ「その時に、僕は王様が出る番組のディレクターに『王様が来てましたよ』って教えたんですが、俺は"王様"と言ってるのに、向こうは"王様さん"。丁寧に言いながら、位が下がっとるやないか。"様"から"さん"になっとるやんって、それをネタにしたことがあります」

"王様"は「王様」「王様様」と呼ばれるそう。

王様「福岡では"王様"というと王貞治さんが来たって混同されるそうなので、やっぱり"王様様"でお願いします」
小高「様様で」
王様「アグネス・チャンちゃん」
つボイ「それと同じか」

今度は9月に東海ツアーを予定しているという"王様"。

王様「今度は夏服になります」
小高「夏服もあるんですか?」
王様「メッシュタイプの風通しのいいやつになります。お見せしに来ます」

技術に裏打ちされたくだらなさ。一度生でみると癖になりそうです。
(尾関)
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2018年03月05日11時11分~抜粋

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