つボイノリオの聞けば聞くほど

落語の魅力のひとつ「言葉は国の手形」

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2月23日放送『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「誰かとどこまで」のコーナーでは、16日に名古屋市芸術創造センター(名古屋市東区)で開催された『つボイノリオ落語会』に関する感想が多く寄せられました。

落語会の模様は、「つボイノリオ、自身の落語会で舞台から強制退去」の記事をご覧ください。

初の落語に前評判も高く


この落語会では席亭を務めるつボイが、「本格的疑似落語」なる落語的なことに初めて挑戦することで話題となり、開催前から期待と不安が入り混じったおたよりが寄せられていました。

「オチが付かない落語になったら、そわそわして『落ち着かないからオチが付かない、どーもすいません』とすれば良いんですよ」(Aさん)

先に「疑似」と銘打っているため、最後に先代の林家三平師匠のモノマネをして終わらせても、許してもらえそうではありますが……。

また、「(柳家)さん喬師匠をうならせるほどの素晴らしい高座となりますよう」(Bさん)といった祝電も届きました。

つボイは「さん喬師匠は『何でこんな奴と一緒にやらなイカン』『素人はこれだから困る』と唸りまくっていた」と謙そんしていましたが、一緒に参加していた小高アナは「うーんと(本当に唸りながら)見てましたよ」と続けました。

言葉は国の手形


そして、実際に観に行かれた方からの感想のうち、特に柳家さん喬さんの演目『妾馬(別名:八五郎出世)』に関するおたよりを紹介しました。

「つボイさんお気に入りのさん喬師匠の語り口は、想像以上に軽妙かつ穏やか、静寂の後の爆発力、いわゆる緩急がすごかったです」(Cさん)

「『八五郎出世』、ガサツな八五郎が終盤に赤ちゃんをあやす仕草に、隣にいた方がハンカチで目頭を押さえていました。落語は笑わせるだけじゃないんだなと感動いたしました」(Dさん)

小高「しかも静かに泣かせる、言葉少なに泣かせるっていう」
つボイ「さん喬師匠がその役割。私はあきれさせる役割。落語にはいろんな可能性がございますから」

落語が凄いところは、セットや道具がない舞台上で、たった1人で何役もこなすことだとよく言われますが、今回の落語会で、改めて落語の幅の広さが知られたかもしれません。

「私はさん喬さんの落語が聞きたくて出かけました。素晴らしかったです。笑いと泣きがごっちゃになって、もっと聞いていたいと思いました。耳に心地よい流ちょうな江戸ことばで、東京の人のしゃべり方ってこうなんだろうなあと思いました」(Dさん)

方言は自分で使っていると気づかないのですが、他の地域の人がその良さに気づくということはありますね。

つボイは最後に「今、(平昌オリンピックに出場した)カーリング選手が使った北海道弁が話題になってますけど(『そだね~』など)、もちろん江戸弁や尾張弁もそれぞれ味があるんですよ。”言葉は国の手形”と申しまして、さまざまな味わいの一つとなっています」とまとめました。
(岡本)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2018年02月23日10時51分~抜粋

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