つボイノリオの聞けば聞くほど

名曲「金太の大冒険」の”神田さん”は、三重弁の達人だった!

1月31日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、ゲストに元岐阜放送アナウンサーの神田卓朗さんが登場し、方言の面白さについてつボイと小高直子アナウンサーが伺いました。

現在は非常勤講師として岐阜弁などの研究について講義されていますが、実はつボイの名曲『金太の大冒険』の歌詞に登場する金太待つ神田さん"のモデルでもあります。

神田さんいわく「勝手に名前が出ていた」そうですが……。
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三重弁はほぼ関西弁に近い


神田さんが1月に出版された本『三重弁やん』(風媒社)では、関西とも名古屋とも違う、三重の方言についての興味深い研究内容がまとめられています。

つボイ「僕は尾張の人間ですから、木曽三川を越えると一気に関西弁のアクセントが広がるので、みんな一緒やないかと思ってました。京都に長いこと居ると、(関西弁でも各地域で)違うのはわかってきましたけど」

同じ関西人の中でも、京都弁は大阪と違う、神戸の方言も大阪と違う、さらに大阪の中でも船場と河内は違うなど、細かく区分けしたがります。

神田さんは元々大阪出身なのですが、だからこそ三重の人よりも、三重独自の言葉の違いに気づくというわけですね。

神田さん「まず大きく括ると、関西弁になると思うんです。関西弁の語彙は三重でもかなり使ってます。あと『目ぇかゆいんや』とか『手ぇ貸して』とか、1文字の単語を伸ばす癖は三重でも一緒です」

そうなると気になるのが、関西弁と名古屋弁を使う地域の境目ですが、いったいどの辺りなのでしょうか。

神田さん「アクセントも関西弁に近いので、近畿方言区画に三重県も入ってると。揖斐川を境にして、木曽川町とか長島町辺りまでは、完全ではないですが東京式アクセントですね」

あなたはわかる?三重弁クイズ


小高アナ「三重はイントネーションやアクセントがほぼ関西弁と近いと思ってたんですけど、結構関西では言わないぞという言葉がいっぱいあるんだなと」

三重弁のベースは関西なのですが、独特の言葉があるそうです。そこでクイズです。

次の方言の意味は何でしょうか。

1.「ほらもっと、"こずたん"行き」 こどもに命令するような感じです。
2.「あんた、"ジャッパンコオロギ"やな」 もちろん、日本で生きているコオロギではありません。
3.「"とくしょくなし"に、何言うてんの?」 特徴がない話をしているわけではありません。
(答えは文末)

さらに、他の地域の人が聞いても全くわからないフレーズとして、「カエルのカンピンタン」というものがあります。

"カンピンタン"とは、死骸が干からびてカチカチになった状態なのですが、何も三重ではカエルが固くなっているのをよく見かける、というわけではありません。お決まりのフレーズというわけです。

会社や大学などで他の地域出身の人と話すうち、自分が当たり前のように話してきた言葉が、実は方言だったと気づくかもしれません。

ちなみに1.は前へ、2.はアホ、3.は急にという意味です。確かに関西では全く使わないですね……。
(岡本)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2018年01月31日11時09分~抜粋

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