季節によって姿を見せる昆虫は違います。いまは夏の虫が消えつつ、秋の虫が登場しています。
10/17の『つボイノリオの聞けば聞くほど』の虫のコーナー。
今回は蚊の話から始まって、雌雄逆転の虫、トリカヘチャタテの話題で盛り上がり、最後には、つボイノリオが、独自の定理について熱く主張しました。
つボイノリオ、正常位の定理を論じる。
知恵をつけた蚊の場合
「先日、庭掃除をしていたら、あることに気づきました。蚊がいっぱい寄ってきたんですが、小さい蚊はすぐに腕にとまり、バシッと一撃されるんですが、ベテランの大きな蚊は、なかなかとまりません。それどころかジーンズ越しの吸血を狙ってきます。
蚊にも知恵がついてくるのかと思いました。そういえば夜中に、耳元でプ~ンとやって来る蚊も、熟睡してますか~?と探りに来てるのかもしれません」(Aさん)
「ムクムクと動いて、キョロキョロとしだしたらコイツ起きてるから、もうちょっと離れよ。あ、なんか、いびき聞こえてきた。もっぺん耳元でプ~ン。あ、何も動けへんな。さあ、吸ったろ。チューチューチューチュー…こういう風かもわかりません」
蚊の心理描写をする、つボイノリオです。
「計ってるかもしれませんね」と小高直子。
逆転の虫、トリカヘチャタテ
以前この番組で触れた、トリカヘチャタテについてのおたよりも届いています。
「あれ、日本人が見つけたんですね。人間に置き換えて想像するとゾクゾクします」(Bさん)
トリカヘチャタテは従来の雌雄が逆転した昆虫です。
メスにオスのような長い筒状の生殖器を持っている点、交尾ではその生殖器をメスがオスに挿入する点、また交尾に40~70時間を要する点など、生態的にかなり変わった特徴を持っています。
この虫の研究をした日本人の研究チームに、先月、イグ・ノーベル賞「生物学賞」が送られました。
イグ・ノーベル賞とは、笑わせて考えさせるユニークな研究に贈られるノーベル賞のパロディです。
つボイ「トリカヘチャタテは交尾器が雌雄で逆転した昆虫ということで、え~、メスがアレを持っているわけですね」
小高「凸凹(デコボコ)で言うなら」
つボイ「凸(デコ)。凸レーションケーキ」
小高「凸イチ」
凸レーションケーキ、凸イチ…思いつくまま、言ってるだけの二人です。こんな会話で番組は25周年です。
つボイの思いつき
「トリカヘチャタテというのは40時間もエッチしてるらしいです。虫のくせにバイタリティ溢れる虫ですね。うちの相棒は早いですよ」(Cさん)
奥さんから旦那さんへ、この立場を借りてメッセージでしょうか。つボイがここで思いついたことが。
「オットセイってハーレムを持ってて、一匹のオスが何頭ものメスと、ずーっと群れをなしてる。人間はそれにあやかりたいもんですから、オットセイの精力剤というのがある。そうすると、トリカヘチャタテの精力剤。これを粉末にしてですね、40時間…」
「でも、さっき言ってた、より能動的なのはメスですよ」と小高が冷静に突っ込みます。
つボイ「あぁ、そうか。メスがガンガン攻めてくるわけですか」
小高「トリカヘチャタテの習性でいくなら、そうではないですか?」
つボイ「この計画は白紙に戻したいと思います」
小高「確か、釘とかトゲみたいなのがあって、カチャッと抜けにくくなるとか。そんな感じで40時間」
つボイが思いついた「トリカヘチャタテの精力剤」は、女性向けなら使えるのでしょうか?
実は空軍が採用していた
「トリカヘチャタテ。話を聞いてると、空軍の戦闘機に空中給油をする時に似てます。」(Dさん)
「戦闘機が燃料を受け取る時に、ニュニュニュニュッと燃料パイプが出てきて、チューチューチューチューと燃料を吸ってくわけです。トリカヘチャタテ方式です」と、つボイ。
「トリカヘチャタテ」をアタマに付けると、いろんな造語が作れそうです。
トリカヘチャタテは人間には勝てない
「トリカヘチャタテの交尾は40時間かかるとなると、回数で勝負ってわけにはいかないですよね」(Eさん)
つボイ「人間は短いですから」
小高「短いですか?」
つボイ「あんた、そんなとこ反芻すると、どんな経験しとるんやこの人?と思うよ」
小高「大事なところを繰り返しただけですよ」
つボイ「夜は8時間~12時間としてもですね、12時間のうちに何回って、人間は自慢したりしますけども、トリカヘチャタテは1回しかできいへんやろ、いうことになります。トリカヘチャタテは、時間は凄いですけど回数では負けますわね」
ちゃんと調べるリスナーさん
Eさんのおたよりはまだ続きます。
「…トリカヘチャタテのメスは伸縮性のあるノリオ君で、オスから精子を受け取るということなんですが、伸びてるストローみたいなもんですかね?写真ではメスが上に乗ってましたが、これは何でしょう?バックでしょうか?騎乗位なんでしょうか?」
「どっかで写真をご覧になったのかな?」と小高。
「ちゃんと調べてますねえ」と、つボイも感心します。
あ~やらこ~やらする動物
「Eさん、バックなんでしょうか、騎乗位なんでしょうか?と言ってますが、何をおっしゃいますやら、ということですわ」
つボイはこの発言をきっかけに、突如主張を始めます。
「自然界で普通にあることが、その動物にとって正常位なんです。どんな形であろうとも、正常な形が『正常位』というもんです!そうでしょ?
人間は二足歩行するようになったもんですから、アレが『正常』。アレってわかりますよね?アレが『正常』なんです」
小高「だいたい虫とか動物は、ほとんど背中を上に向けて、立ったり、移動したりしてますけど」
つボイ「その虫にとっては、正常位なんです。しかも動物の場合は、最初から最後まで一種類の形しかとりません」
小高「一種類じゃないのもあるんじゃないですか?」
つボイ「それね、調べたら学会モンですよ!人間が人間たる所以は、あ~やらこ~やら。途中で形を変えること。犬や猫のそんなとこ見たことありますか?」
呪文のような「あ~やらこ~やら」、なぜか二人の声が揃います。
小高「見たことあるよと言う人、いるかもしれないですよ。ウチのリスナーさん、何でも知ってますからね」
つボイノリオの新定理
つボイ「私は、これを"人間の定理"としてます」
小高「出た!"つボイの定理"」
「トリカヘチャタテにとっては、あれが正常位なんですよ。一種類しかない。人間はいろいろあるから、正常位やらなんやらっていう言葉がある。私の定理!皆さんよく覚えておいてください。試験に出ますよ」
こう言い切るつボイノリオに、小高は「出ない!」ときっぱり。
ノーベル賞は無理そうですが、とことん突き詰めればイグ・ノーベル賞は狙えるかもしれません。
(尾関)
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