つボイノリオの聞けば聞くほど

バースデーケーキに願いごとをしないのは日本だけ!?

今から24年前の1993年10月4日、『つボイノリオの聞けば聞くほど』がスタートしました。
そしてこの10/4、番組には25年目をお祝いするメッセージがたくさん寄せられました。

番組の誕生日だったわけですが、それにちなんでバースデーケーキについて調べてみました。

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ケーキのろうそくを消す時に…


小高アナが以前に自分の誕生日を迎えた時、韓国語を習っている先生から「何かお祝いをしましたか?」と聞かれたため、「誕生日ケーキを買って、ろうそくをフーっと(吹き消したり)しました」と答えたところ、さらに「どんなお願いごとをしましたか?」と聞かれました。

七夕でもないのにお願い?と思いそうですが、小高アナは「特に何もお願いしてません」と答えたところ驚かれてしまい、「なぜ、ろうそくの火を消すんですか?」と聞かれたのだそうです。

どうも中国だけではなく、韓国や台湾、欧米などでも願いごとをするのは普通のようです。

「日本は島国だから伝わってこなかったのか?」とつボイは疑問を呈しましたが、なぜろうそくを消す時に願いごとをするという風習が日本以外に広まったのでしょうか、また、日本では広まらなかったのでしょうか。

ケーキにろうそくを立てる理由


まずは、バースデーケーキそのものの由来から調べました。

紀元前3000年頃のギリシャで、神様アルテミスの誕生日を祝うための物で、月に見立てた円形のシンプルなハニーケーキを祭壇に備えたのが始まりで、ろうそくを灯したのは、月の光を表現したためと言われています。

つボイは「歳の数だけろうそくを立てるのは、老いてますます輝きを増していくという意味で、縁起物のよう」と語りました。

個人の誕生日のためにケーキを食べるようになったのは、13世紀のドイツが発祥とされ、子どもの誕生日に悪霊が来るという言い伝えから、こどもの無事を願ってケーキにろうそくを立て、1日が終わるとローソクを消してみんなで食べたと言われています。

ろうそくの本数は年齢プラス1本で、これは命の灯を表しており、また、誕生日パーティで多くの人を招くのも、この頃に始まった風習と言われています。

ろうそくの火を吹き消す理由


願いごとをする風習は紀元前のギリシャですでにあり、ろうそくの火を吹き消すと煙が立ちのぼり、天にいる神様に届くようにとの信仰から来ているそうで、かなりの歴史があります。

朝鮮半島まで伝わってきたのに、日本列島までには届かなかったようですが、なぜ日本では広まらなかったのでしょうか。

これは、19世紀にドイツからアメリカに伝わった後、第二次世界大戦後にGHQがバースデーケーキを日本に広めたと言われており、ろうそくの数もアメリカが「年齢の数」にプラス1本としていなかったため、そのまま伝わったそうです。

バースデーケーキは日本で定着したのですが、願いごとをする風習が伝わらなかったのは、GHQが伝えなかったからかもしれません。

なお、台湾ではローソクを吹き消す時に願いごとを3つするそうで、1つめは「家族の健康」、2つ目は「世の中の平和」をみんなで唱え、3つ目に自分の願いごとを心の中だけで唱えるとのことです。

一息で消せたら1年以内、二息なら2年以内に願いごとが叶うという言い伝えもあります。

願いごとをしないのはどうも日本だけのようで、ケータイだけではなく、ここでも日本だけがガラパゴスです。

つボイは最後に「番組の誕生日に、ちょっと口に出して言えないような願いごとを……」と考えていました。
(岡本)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2017年10月04日11時11分~抜粋

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