つボイノリオの聞けば聞くほど

村上春樹のノーベル文学賞獲得には「ムラガミバルギ」への改名を!?

9/28の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、中日新聞ニュースで「来月発表される今年のノーベル文学賞をめぐり、イギリスの世界最大規模のブックメーカーの予想で、日本の作家・村上春樹さんが二位につけています」との報道がなされました。

これを聞いたパーソナリティのつボイノリオ、小高直子アナ、そしてリスナーが、村上春樹について文学論を戦わせます。

ついにつボイノリオは、村上春樹さんがノーベル文学賞を獲る秘策を考えつくのですが…。

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清音vs濁音


このニュースを聞いて、小高が感想を述べます。
「毎年ブックメーカーでは村上春樹さんは高い予想がでていますから、またか、と思いますね。でもいつかその時が来るといいですね」

つボイが「一位が気になりますね」と言ったので、小高は「アフリカ文学を代表するケニア出身の男性作家グギ・ワ・ジオンゴさん」と答えます。

つボイ「…濁点が多い方ですね」
小高「アフリカの方ですから、そういうこともありますね」

ここからつボイの暴走が始まります。

つボイ「ムラカミ・ハルキ、濁点がないです!濁点と清音(せいおん)の戦いですね」
小高は「確かに、受賞されるとニュースを読まないといけない私たちにとっては、ちょっと…」といまひとつピンとこない様子。

「なんで"濁点と清音の戦い"かというと、前に獲った人は誰です?"ボブ・ディラン"と濁点が多い。それからすると"濁点有利説"が生まれます」

なぜか確信を持って言い切るつボイ。

小高は、「ボブ・ディランの前は誰でしたっけ?」と冷静なつっこみ。
つボイは「ちょっと待って、そうデータを羅列せんといて!私も弱いんで…」とひるみます。

つボイが文学論を語る?


つボイ「村上春樹さんは読んでも、なんやわからんので、あまり読んだことないですけど『ノルウェーの森』を映画で見ました。なんやら面倒くさい女が出てきますね(笑)」
小高「好きな人はホントに好きですよ」
つボイ「あれをわかるようになりたいですけどね」

そんなふわふわした会話を聞きかねてか、リスナーからメールが寄せられます。

「村上春樹さんとは相性が合わないのでよくわかりません。オウム(真理教)のルポルタージュの『アンダーグラウンド』以外は挫折しました。かつての候補者、三島や谷崎の方が私的にははるかにいいかな」(Aさん)

つボイ「国際的に評価があっても、自分にとってどうかが大事。あくまでも文学は自分と作品との向かい合いだと思います」

「『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は名古屋市の同級生の話でもあるので2回読みました。今回は受賞するような気がします」(Bさん)

「読んでる人は実感として言えるわけです」

こう話すつボイ。名古屋が出てくるなら読みたいですね。やっと、実のある文学の話になりそうです。

ノーベル文学賞獲得の秘策発見!


「村上氏が受賞したら来年からノーベル文学賞は面白みに欠けますよ」(Cさん)

つボイ「ひとつの"季節の話題"ですね。ファンのハルキストたちが集まって、みんなで発表を待つというあの雰囲気もいいですね。どうしても、ハルキストたちが獲らせたいというなら、私の法則に従うべきですよね」
小高「なんの法則?」
つボイ「濁点のある人が受賞する。ムラガミバルギ、これにしたら絶対!『新しい人かな、よし当選!』となる」

やっぱり実のないおふざけに戻りました。

小高「いま『ノルウェーの森』に濁点つけようとしたけど、できなかった」
つボイ「作品でなく作者の名前ですよ。そんなデータどこにもない。ムラガミバルギ、これで間違いない!」

気に入ったようです、ムラガミバルギ。

小高「だから歴代の名前を並べてくださいよ、ボブ・ディランだけでなくて」
つボイ「歴代はいい。近年のや!」

ボブ・ディランは近年ではなく、去年ですが。

ちなみに近年のデータです。
ボブ・ディラン、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ、パトリック・モディアノ、アリス・マンロー、莫言(ばくげん)…あれ、ちょっと濁音多いかも。

リスナーさんの評価はいろいろ


「僕は『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』のみ読みました。正直、僕の読解力がないのか、すべてが明かされていなかったり、尻切れトンボだったりで、今後は読まないと思います」(Dさん)

「村上春樹さんは英訳が素晴らしいです。読みやすいです。これならノーベル賞だと思います。以上、英検4級の僕からの報告です」(Eさん)

もちろん、村上春樹さんを称える意見も寄せられています。

これは"偏向番組"か?!


しかし、こんなメールも寄せられました。

「私は月に5,000~8,000円、本を買って読みますが、村上春樹先生の作品は一冊も読んだことがありません」(Fさん)

「この番組は"偏向番組"か!村上春樹を応援するやつはおらんのか。いまちょっと自覚してきました。"偏った放送ばかりしとるやろ"いうのは、あ、こういうのを言うのやろうなと」と、自分で読んで、自分で高ぶるつボイ。

小高「応援する人いますって、わざわざ出してこないだけで」
つボイ「わざわざ出せよ、この機会に!」

いや、来てますし、読んでますから。

これでいいのだ!


最後の締めのコーナーのお便りです。

「朝から肛門やら穴毛やら何を言っているんですか。リスナーさん、怒っていると思いますよ。そんなことばかり言っているから、来月で放送開始25周年を迎えるんです」(Gさん)

「つんつるりん」のコーナーのことです。褒めてくれてます、よね?

つボイ「こんなことばかり言ってるから25周年迎えるんや。やっぱりこの方法変えたらあかんのかな。村上春樹に賛成の文章をひとつも読まずにきているという、こういうような"偏向報道"を変えたらあかん」
小高「来たら、読む」

少しは来て読んでいるので大丈夫。
それに筆者は村上春樹の本、大好きです。だから、この記事は偏向してません。
(みず)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2017年09月28日09時10分~抜粋

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