つボイノリオの聞けば聞くほど

聞けば聞くほど疑問だらけ?因幡の白ウサギにまつわる話

「いにしえの日本にお住まいであった荒ぶる神々。その活躍は、古事記に記されています。その躍動感あふれる営みをご紹介するいにしえ通信。1300年の時を超え、今ここに開きます」と、何やら仰々しい小高アナの紹介で始まった「いにしえ通信」。

幻の「ミルキーウェイ通信」と並ぶ不定期の人気(!?)企画で、早くも5回目を迎えました。

本家「ミルキー」はギリシャ神話を紹介しますが、こちらは古事記のお話を紹介します。

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鳥取でおなじみ、あのウサギの話


今回取り上げるのは、スサノオノミコトの6代後の子孫となるオオナムジ。

ヤマタノオロチを倒して数百年経った頃の話ですが、なんと80人(!)の異母兄弟と共に美しい八上姫に会うため、旅をしていました。

ここでつボイは、「80人の兄弟って、いったい何回……。先人たちの努力が、今の1億2千万人につながってますね」とツッコみます。

オオナムジは末っ子で道中、全員の荷物を持たされています。
その旅の途中、浜辺で「皮がむけて痛い」と泣いているウサギに出会いました。

そこで兄たちは、「海の水を浴びて潮風に当たると治る」と嘘を教えてイタズラしました。

つボイは「何か読み聞かせのコーナーみたい」と言いましたが、小高アナは「最近こういう仕事、多いんです」と答えました。

もちろん余計痛くなってしまい、痛がるウサギを見ながら、兄たちは笑って通り過ぎました。

後からオオナムジが通った時、ウサギは助けを求めました。

実は、ウサギは島を渡る時にサメに嘘をついて一列に並ばせ、背を乗って渡ってきたのですが、嘘がばれてしまい、サメに皮をはがされたのです。

「よく聞くと、ウサギも悪いのではないか?」と思うところですが、オオナムジは「川の水でよく洗った後、ガマの穂の花粉を肌に付けると治るよ」と教えてあげました。

治してもらったウサギは、オオナムジに「予言します!あなた様が八上姫様を獲得するでしょう」と語りました。
サメに嘘を付いたウサギの予言が信じられるのかと考える所ですが、さすがに助けてくれた人には嘘は付かないですね。

ここで気づいた方も多いと思いますが、これが有名な因幡の白ウサギの話です。
童謡『大黒様』に因幡の白ウサギの話が出てくるのですが、実はオオナムジは後の大黒様、オオクニノヌシノミコトなのです。

何度も命を狙われ


八上姫は80人の中からオオナムジを選びますが、怒った兄たちは、岩を上から転がして殺したり、大木を2つに割って間に挟んだりするなど、様々な手口を使って「殺しました」。

「何度も殺す」というのは変ですが、オオナムジが殺される度に母親が生き返らせていました。
「それやったら、母親が殺す計画を止めさせろ」とつボイがツッコミ。

命を狙われ続けたオオナムジは、スサノオ様の所を勧められ、逃亡するための旅に出ます。
その道中で出会った女性に出会い、一目ぼれしました。

ここで「さっきの八上姫は?」と考える所ですが、どうやら1人で逃げていました。

そして、その女性はスサノオノミコトの娘、スセリ姫なのです。
スサノオの6代後ということは、かなり年上の女性と恋人同士になったことになります。
「かなり年上好みやね~」とつボイ。

国が作られ、めでたしめでたし?


しかし、大事な娘を取られたことで、スサノオの怒りを買い、オオナムジを殺そうとします。
疑問がどんどん膨らんでくるのですが、紙面の都合でいろいろ省略します。

寝ている間にスサノオの髪を柱にくくりつけ、スセリ姫と共に逃げようとしたところで、スサノオが起き出しました。

柱に髪をくくられたスサノオは、柱を折ってでも追いかけようとしましたが、逃げる2人をあきらめ、オオナムジに「刀・弓・スセリ姫を正妻とし、大きな宮殿を出雲に打ち立て君臨せよ!」

「柱を折るより、髪の毛を切った方が早い。分からんことばっかりやな」とまたもツッコミ。

オオナムジはオオクニヌシノミコトとなり、国を統治しました。
めでたし、めでたし……ですが、結局、最終的に八上姫はどうなったのでしょうか?

出雲と因幡は結構近いので、女性関係でもめるのではないでしょうか。

いろんなことを積み残したまま、今回はこれにて!
(岡本)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2017年08月29日11時08分~抜粋

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