最近パソコンやスマホで、エリア外の番組も聴けるサービス『radikoプレミアム』を利用している方のラジオ投稿が増えています。
名古屋のＣＢＣラジオにも北海道から沖縄県まで、全国のリスナーからもメッセージが届いています。
「つボイさんが出張して、永六輔さんの番組に出演したのを聴いてから、ファンになりました」（Aさん）
『つボイノリオの聞けば聞くほど』宛てに送られたこのおたよりは、千葉県在住の方からのものです。
他の番組に浮気しても戻ってくる
かつて、つボイノリオがインターネットラジオの番組に出演していた頃の話です。
毎週末に東京へ通っていたため、あの永六輔さんからＴＢＳラジオでの番組出演を誘われていたのですが、つボイは出演を断っていたそうです。
自分が出演してしまうと、その分、永さんのトークが短くなるからという理由なのですが、それでも断り切れず、結局何度か出演することになりました。
放送が終わると豪華な弁当を2種類から選べたのは、良い思い出だったそうです。
さらにAさんのメッセージはこのように綴られていました。
「動画で『金太の大冒険』や『極付け!お万の方』、『吉田松陰物語』などを観て知っていきました」（Aさん）
永さんの番組から、過去の作品へと遡り…というパターンです。
つボイは「あそこからどんどん評価が落ちていただければ」と、自虐的にまとめました。
次は戻ってきたリスナーさんからのお便りです。
「しばらく道上洋三さん（の関西のラジオ番組）に浮気していましたが、久々にＣＢＣを聞いてみると、（シモネタなどで）わけのわからないことを言っていて、腹がよじれるほど大笑いしました。やっぱり、つボイさんと小高さんは最高ですね」（Bさん）
つボイは「他の番組をいろいろ聴いていただいた後、戻っていただけるのは嬉しい」と語りました。
上西議員の炎上で思うこと
ところで、上西小百合衆議院議員のTwitterが元でネットが荒れ、殺害予告まで出ています。
これは15日の親善試合で浦和レッズがドルトムントに逆転負けしたことについて、上西議員がTwitterで「浦和酷い負け方。親善試合は遊びなのかな」とつぶやいたことがきっかけです。
サッカーファンから批判の声が殺到したことで、さらに上西氏は「サッカーの応援しているだけのくせに、なんかやった気になってるのムカつく。他人に自分の人生乗っけてんじゃねえよ」とツイートし、炎上。
ＦＣ岐阜の高木義成選手は激怒し、ＦＣ東京の石川直宏選手はサッカーファンをおもんばかって「自分の想いだけでなく、人生乗っけてくれる皆の想いを胸にピッチで戦える事がこの上なく幸せだと感じる選手がいることもご理解下さい」と、上西議員に諭すようなツイートを送りました。
しかし、上西議員は「少しは骨のある選手がいるんですね。見直しました。ただ直接言って下さいね。男なんだから」と上から目線のツイッターで返し、さらに炎上。
その後、上西議員の事務所に殺害予告のメールが来てしまい、警察に相談しているとのことです。
殺害予告をすることは絶対に許されないことですが、何でもクビをツッコむ上西議員の言動に批判が多いのも事実です。
どうでもいいことが文化の源
サッカーについて、つボイは「誤解を恐れずに言えば、ボール転がし・ボール蹴りの遊び」ですが、その遊びに人生を賭けているからこそ、あの姿に感動したり、多くの人の思いが沸き上がるのだと主張します。
上方落語の巨匠・桂米朝さんは「我々の仕事が最たるもんですが、最近はあってもなくてもええような仕事が、ぎょうさんありますなあ」と語っていました。
つボイは「どうでも良いことに命を懸けているものに対し、『いいなあ』と思うのが文化である」と語り、茶道にしても、ただお茶を飲むだけなのに作法を決めて飲むという、どうでも良いことが文化だと主張しました。
前出の上西議員の発言に対しては「それを言っちゃあ、おしまいよ」と、寅さんのセリフを借りてまとめました。
ラジオ番組という究極の文化
ラジオ番組も、桂米朝さんが言われる「あってもなくてもええような仕事」のひとつでしょう。
この『つボイノリオの聞けば聞くほど』も、シモネタやわけのわからないこと、それこそどうでも良いことを言っていることが多いかもしれない、いや確実に多い番組です。
しかしその番組を一生懸命作る人間がいて、また番組があることで腹がよじれるほど笑ったり、「いいなあ」と思って楽しんでいる方々が居るわけです。
その意味で、ラジオ番組もひとつの文化だと言えるでしょう。
ジャンルに貴賎などないのです。
（岡本）
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