多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

元高校球児のアナウンサーが語る、根尾投手に期待する理由

CBCスポーツアナウンサーの江田亮がスポーツに関する一口知識をお届けする、CBCラジオ『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』の「江田亮のスポーツの小枝」。

6月21日のテーマは「野球のコンバート」。

コンバートと言えば、最近は中日ドラゴンズの根尾昂選手が投手としての起用が話題です。

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コンバートとは?

本来「コンバート」の意味は「変換する」とか「変形する」ですが、野球でいう「コンバート」は「選手の専門の守備位置を変える」ことを意味します。 

ピッチャー、キャッチャー、内野、外野と大きく4つ守るところがあります。
この4つの中でもピッチャー、キャッチャーは専門性が高いポジションです。
この中でコンバートするには、それぞれ難易度があります。

外野、内野の中でポジションを変えることは、プロ野球では結構あること。
しかし根尾選手のように、野手からピッチャーへのコンバートはあまりないケースです。

投手になるってどういうこと?

根尾選手のピッチャーへのコンバート。
どれくらい異例のことなのか、江田アナウンサーはこう例えました。

江田「テレビ局の記者とかディレクターが、アナウンサーになるくらいないことです。アナウンサーが記者やる例はよくありますけど、逆はないじゃないですか」

野手からピッチャーへのコンバートが難しい理由は、「投げる」ことの専門性にもありました。
ピッチャーは、ただ投げているだけではありません。投げるボールの質も違うし、変化球を投げます。

江田「それをプロのレベルでプロの選手に打たれないレベルで投げる。そうじゃないと、プロでピッチャーとして通用しないわけですから、それは難しいですよね」

エースで4番

日本で野手からピッチャーに転向した例はありますが、では「誰が?」と聞かれて、思い浮かぶほどピッチャーとして成功した人はいません。

日本の野球では「エースで4番」とよく言います。
プロ野球界へ入るほとんどの選手は、高校時代までエースで4番なのです。

ドラゴンズの選手だと石川昂弥選手は甲子園優勝投手。岡林勇希選手もピッチャー。遡れば王貞治さんも甲子園優勝投手。

江田「プロに入ってから、ピッチャーとしては難しいので、野手でやっていこうという人はたくさんいます。だから能力の高い人は、基本ピッチャーをやるというのが日本の野球なんです」

ショートで4番

江田「アメリカでは野手からピッチャーへの転向は結構あるんですよ。しかも、大成功する例もかなりあるんですよ」

日本では「エースで4番」が、アメリカでは「ショートで4番」。

江田「アメリカは能力の高い人はショートをやるんですよ。内野ですよね。ショートを一番、重要視しているそうなんです」

例えば、サンディエゴ・パドレスなどで活躍したトレバー・ホフマン投手。
ショートでメジャーデビューしましたが、3年後にピッチャーに転向し、MLB歴代2位の通算601セーブを挙げています。

ピッチャー転向で大成功

野手からピッチャーへ転向した選手はまだまだいます。
現役の選手ではアトランタ・ブレーブスのケンリー・ジャンセン投手。キャッチャーからピッチャーへ転向しました。

もちろん先発で活躍した人もいます。
外野手からピッチャーへ変わったデーブ・スティーブ投手です。一塁手からピッチャーへ変わったティム・ウェイクフィールド投手はメジャー通算200勝を挙げています。

江田「日本とアメリカの野球の考え方の違いです。肩の強さや、相当速いボールが投げられるとか、いろんな能力が備わっているのがショート。なので、アメリカだと逆はよくあるということです」

元高校球児が見た投手、根尾

ドラゴンズの根尾投手は19日に、バンテリンドームで9回ツーアウトで登板。
ジャイアンツの4番、岡本選手を見事三振に取りました。あの日、江田アナウンサーはテレビ実況を担当していました。間近で見てみた感想は?

江田「まだプロのピッチャーの雰囲気ではないんですけど、巨人の4番バッターからまぐれでも三振は取れないと思うんですよね」

ストライクゾーンに投げるだけではなく、打てないところに打てないボールを投げることは、簡単にできることではないと言います。

江田「150キロぐらい投げられる野手って、たぶんいっぱいいるんですよ。でも打てない150キロって、なかなか投げられないと思います」

高校球児だった江田アナウンサーの言葉だけに説得力があります。

ピッチャーに戻っただけ

根尾投手は、大阪桐蔭高校ではほぼエース。ただ能力が高いので、ショートでした。
ここはアメリカ的です。他にもいいピッチャーがいたんで、その人がエース。

しかし、根尾投手はシュートをやりながら、大事な試合は全部投手として登板していました。
甲子園で最後の夏に優勝した時、マウンドにいたのは根尾投手でした。

江田「根尾投手はもともとピッチャーなんです。そこにようやく戻って来ただけって思えば、ちょっと時間はかかると思いますが、可能性はあります。
ただの野手じゃない、もともと能力の高いピッチャーなんです」

根尾投手の活躍に期待しましょう。 
(尾関)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年06月21日07時40分~抜粋

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