多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

オリンピック正式種目入りする日も近い?日本発祥「スポーツ雪合戦」の魅力

CBCのスポーツアナウンサー江田亮が、スポーツにまつわる一口知識を紹介する『多田しげおの気分爽快~朝からP•O•N』「スポーツの小枝」のコーナー。

1月18日放送分で紹介されたのは「スポーツ雪合戦」。
スピード感もあって頭も使うスポーツとしての雪合戦。いったいどんな競技なんでしょうか?

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壮瞥町から世界へ

「もしかしたらオリンピックの正式種目になる日も、そう遠くないんじゃないかと思ってます」と江田アナがが豪語するスポーツ雪合戦。

誕生は1988年の日本。雪国、北海道の壮瞥(そうべつ)という町でした。

壮瞥町は、洞爺湖の南東に面した観光地。しかし春と夏に観光客が集中して、雪深い冬は激減してしまいます。
そこで冬の壮瞥町も活性化させようと考えたのがスポーツ雪合戦です。

今では日本雪合戦連盟もできて、壮瞥町で考えたルールが国際ルールになり、国際試合も行われるほどに発展しました。
 

ドッジボールのような競技

勝敗を決めるので、当然2チームに分かれます。1チームは7人です。
雪玉を当て合うドッジボールのような競技です。

コートは長さ36メートル、幅10メートル。真ん中にセンターラインがあり、自陣地、相手陣地に分かれます。
さらに陣地内にはセンターラインから3分の2ぐらいのところに「バックライン」という線が引かれています。

バックラインの手前にフラッグが立てられます。
ノーバウンドで雪玉が当たった人はコートの外へ退場。相手チームのプレイヤーを全部、雪玉で当てるか、フラッグを取れば勝ちというルールです。
 

まさに合戦

江田「ドッジボールっぽいんですけど、やっぱり雪合戦なので、障害物もあって、身を隠しながら相手の陣地に進んで行きます」

コートには「シェルター」という障害物が立てられています。
陣地には2つずつのシェルターが、センターライン上には大きめのセンターシェルターがあります。
陣地の後方には「シャトー」が設置され、雪玉を置く基地の役割りをします。

シェルターを利用しつつ、前に進むところはまさに合戦感があります。
制限時間は1セット3分の3セットマッチ。
この3分の間に相手チーム全員に雪玉を当てるか、フラッグを取るか。それが出来なかったら、残りの人数が多い方が勝ちです。
 

制約があるから面白い

一番の妙味は、投げられてくる雪玉をかわしていくこと。
チーム7人で作戦を練るので「雪上のチェス」と言われているんだとか。

7人は厳密に言うと、チームの中でフォワード、バックスと役割が分かれています。フォワード4人、バックス3人の構成です。

バックスはコート内どこでも行けますが、フォワードの選手は、自陣のバックラインより後ろには行けません。そのためシャトーにある雪玉を、バックスになった選手がフォワードまで届けるか、転がすかして補給します。

相手陣地に侵入できる選手はフォワード、バックス合わせて3人まで。4人以上入るとその時点で負けになります。
 

雪上のチェス

シェルターを使いながら、どうフォワードが相手陣地に入り込んでいくか?雪玉をシェルターを超えるように山なりに投げて、相手に当てる手もあります。
攻めているフォワードを、バックスが後ろから長距離砲のように援護したりなど、作戦はさまざま。

江田「人数がまずいなと思っても、フラッグを取れば勝ちです。そういった試合中の駆け引きがポイントです。
それが3分間という非常にタイトな時間の中でやるので、結構見ごたえがあるし、スピード感もあるんです」
 

飛び交う雪玉540個

江田「肝心なのは雪玉です。まず試合が始まる前に、既定の数だけ作っておくんです」

雪がいっぱいの壮瞥町ですが、その場で雪を集めて投げるわけではありません。
1セット1チームで雪玉の数は90個もあります。

手で作っていたら間に合わないので、雪玉製造機を使います。
大きめのたこ焼きにように、鉄板を2つ上下に重ねて作るマシンによって1回に45個作れます。

それで90個。3セットやると270個。2チームありますから540個。かなり多くの雪玉が飛び交う試合になります。

江田「雪玉はある程度硬さがないと投げにくいですから、ストーブなんかで湿らせて、しっかり球にするんです。結構痛いからヘルメットは必須なんですよ」
 

いつかはオリンピック種目

雪合戦連盟が狙っているのは、スポーツ雪合戦をオリンピックの公式種目にすること。
国際ルールがあり、今では海外10カ国でも大会が行われています。

1989年に「第1回昭和新山国際雪合戦」が行われてから今年で32回目。
同じ雪国のカナダ、ロシア、ノルウェー、アメリカなど各国で予選が行われ、代表チームが日本にやって来ます。

2013年には11カ国からなる国際雪合戦連合が発足。海外でも「YUKIGASSEN」の名前で通じるそうです。

昭和新山国際雪合戦実行委員会事務局長の三松靖俣さんは、「人間は雪を丸めて投げ合って遊びたいという本能がある。だから国境を超えて多くの人たちが楽しめる」とオリンピックの公式種目化を目指しています。

オリンピックの前に、まず狙うのは冬季アジア大会での公式種目化。雪玉だけ雪にすれば人工雪でもあり。国によっては、雪がなくても、お手玉みたいなものを代わりに使ってできます。

江田「雪がなくてもできるスポーツだと思っているので、いろんな国でできなくはない。本当にいつかはそういう日が来るのではないかなと思ってます」
(尾関)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2022年01月18日07時39分~抜粋

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