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研究の志士たち!静岡×アカデミストシリーズ第一弾 ワサビ田よ、永遠に

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研究者たちの個性が光ります

第84回 7月24日・7月31日
静岡県農林技術研究所 上席研究員 片井祐介さん
  「美しき日本の原風景、ワサビ田よ、永遠に!」


静岡県出身。平成14年静岡県に入庁後、茶業試験場、農業試験場植物保護科、森林・林業研究センターにおいて、主に病害虫防除、鳥獣被害対策などの研究業務に従事。令和元年より、伊豆農業研究センターに勤務し、わさびの育苗及び病害虫対策の研究に従事。
現在国内で唯一水わさび研究を行っている公設試験場で、昭和9年に前身となる山葵研究所設立以来、約90年にわたり水わさび栽培が盛んな伊豆市湯ヶ島において研究を行っています。
地方公共機関の研究者として、特定の分野に限らず広範な分野に実学的かつ横断的に携わることで、知識の幅を広げ研究に生かしています。また、研究拠点が研究対象である農業と近い場所に立地することを生かし、地元に還元できる研究活動を行っています。

私が研究を通して成し遂げたいことは、ワサビを育む自然環境を明らかにし、耕作放棄が進む「わさび田」を農業者と共に残していくことです。

ワサビは日本在来の野菜であり、全国各地の渓谷に自生し、飛鳥時代から利用されています。人の手による栽培は、静岡市の有東木地区において1600年ころから始まり、明治時代には水を流して栽培するわさび田のシステムである「畳石式わさび田」が開発され、主流な栽培方法はほとんど変わらず現在まで続いています。わさび田のある風景は静岡県の農業景観として県民にはなじみが深く、原風景とのひとつなっています。また自然環境を生かした伝統的な栽培方式が評価され、平成29年に日本農業遺産、平成30年には世界農業遺産「静岡水わさびの伝統栽培」として登録されました。

しかし、夏期の高温や水量の低下など、環境の変化が原因と思われる生育の不良により、わさび田の耕作放棄が進んでいます。私はワサビの生育不良の原因を解明しその対策を行い、農業者がわさび田を継続して営農ができるよう支援をしていきたいと思っています。
続きは、アカデミストのホームページへ!!



研究者たちの頭脳で生まれる、幾千億のインスピレーションの種。
やがて、その種がこの地球の未来を創る。




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番組オリジナルTM曲は、ピアニスト清塚信也さんの書き下ろしです!

 
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