燃えよ!研究の志士たち

研究の志士たち!不妊治療の最前線

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新栄トークジャンボリーでおなじみの小堀勝啓がアカデミックトークにチャレンジ!






研究者たちの個性が光ります

第81回 6月12日・6月19日
山下湘南夢クリニック 高度生殖医療研究所、主任研究員 
甲斐義輝さん

 「生殖補助医療で、生命誕生の神秘を科学する!」

世界初の体外受精の成功から40年が経ちます。生殖補助医療の分野では、日進月歩、技術開発がなされてきた。
厚生労働省の報告によると、2019年には約14人に1人の子どもが体外受精で生まれています。
1クラスが30人程度だと考えると、その中には体外受精で生まれた子どもが2人はいる計算になります。

このように不妊治療、とりわけ生殖補助医療が社会に果たす役割は大きく、不妊に悩むご夫婦の大きな希望となっているだけでなく、押し寄せる少子高齢化の波に対する武器にもなります。そして、2022年4月からは採卵から胚移植に至るまでの一連の基本的な診療は全て保険が適用されることになり、ますます生殖補助医療への期待は高まると予想されます。


生殖補助医療を行って妊娠に至る女性は3割程度で、ほぼ横ばいの状態が続いています。この原因の一つとして、子どもを授かろうとする女性の平均年齢が高くなるにつれて、卵子の質が低下してしまうことが挙げられます。

日本産科婦人科学会の調査によると、母体年齢が高くなるほど生産率(子どもを授かる確率)は減少し、逆に流産率は上昇します。母体年齢の増加に伴って卵子の質が低下する現象は「卵子の老化」と呼ばれ、生殖補助医療において極めて大きな課題となっていますが、これを防止する方法は現在のところ存在しておらず、また、卵子の質の低下に関するメカニズムも不明のままです。私は生殖補助医療に携わる者として、この卵子の質に関わる問題を改善し、より多くの方々が子どもを授かるチャンスに恵まれた未来を作りたいと考えています。









研究者たちの頭脳で生まれる、幾千億のインスピレーションの種。
やがて、その種がこの地球の未来を創る。




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扉を開ければ、あなたも研究者のサポーター。一緒に未来を創造するクエストへ踏み出そう!
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番組オリジナルTM曲は、ピアニスト清塚信也さんの書き下ろしです!

 
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