新栄トークジャンボリーでおなじみの小堀勝啓がアカデミックトークにチャレンジ!
研究者たちの個性が光ります
第41回 11月15日・11月22日
北海道大学理学院
長谷川尚弘さん
「動かない生物、ホヤ。その移動の謎!」
自己紹介
はじめまして、北海道大学理学院の博士課程1年生の長谷川尚弘です。私の専門分野はホヤ類の系統分類学で、未記載種(新種)のホヤ類を報告したり、ホヤ類がどのように進化してきたのかを研究したりしています。ダイビングをして目当てのホヤを見つけたときの高揚感とヘンテコな形のホヤ類を観察している時のワクワク感が堪りません! 研究対象がホヤのためか、寿司屋や海鮮居酒屋に行くと友人たちから「ホヤ料理は食べないの?」と、しばしば勧められます(笑)。お酒の肴としてもホヤが好きなので、私は「Yes!」と即答してしまいます。これを機に、皆さんがホヤ類を含めた固着動物にご興味をもっていただけると嬉しいです。
研究者たちの頭脳で生まれる、幾千億のインスピレーションの種。
やがて、その種がこの地球の未来を創る。
「進化の過程で個虫は縮小していった」という仮説
研究をスタートした大学4年生の頃、ホヤ類を採集したときに群体性ホヤ類のなかでも種によって個虫のサイズがさまざまであることに気がつきました。
彼らを研究するなかで、群体の個虫は進化の過程で小さくなったのではないかと感じ、次の仮説を思いつきました。
「群体の個虫は小さいほど横方向にはやく広がることができるため、
進化の過程で個虫は縮小していった」というものです。
ゾウは大人になるまでに時間がかかりますが、ネズミはすぐに大人になります。個虫も同様に、小さいほうがはやく大人になると考えられます。個虫がはやく成長することで、新個虫をどんどん増やすことができるようになります。
長谷川尚弘さんの詳しいプロフィールと、研究室の活動はこちらから↓↓
https://youtu.be/0XuAj0Lrtf4
研究者のためのクラウドファンディングサイト
扉を開ければ、あなたも研究者のサポーター。一緒に未来を創造するクエストへ踏み出そう!
https://academist-cf.com/?lang=ja
番組オリジナルTM曲は、ピアニスト清塚信也さんの書き下ろしです!