2020年03月28日(土)
"ハワイ大学留学以来、オセアニアや東南アジアあるいは沖縄の海洋民の文化を私は研究して来ました。
カヌーや海の神話などの研究です。ではなぜ、海の民を研究している私が雪を頂く高い山頂の天文台に行ったのでしょうか?
それはホクレア号のような伝統的カヌーが大海原を航海するとき一番目安にしたのは星だからです。
たとえば北極星の高さ(角度)は自分の立っている位置の緯度(北緯)を表します。あるいは南十字星が直立したときが真南を表します。その高さも緯度(南緯)に比例します。実は陸が見えない大海原を航海するときは夜の方がずっと位置を知る上で有利です。
このように古代ハワイ・ポリネシアの航海術は自然に関する深い知識に元づいた合理的なものなのです。最新鋭の測定機器を扱う科学者もそのような民俗的知識にたいへん興味を持っています。"
南山大学・ホームページより引用抜粋
https://www.nanzan-u.ac.jp/nanzan_faculty/foh/ha/012512.html
"それにしても海と宇宙。みなさん、イメージ繋がりますか? 私は「イエス」です。こんな体験があります。
ソロモン諸島の島でフィールドワークしていたとき。小屋で寝泊まりしていた私は夜中に小用のために海岸に行きました。すると目の前にきらきらしているものがあります。よく見ると星でした。「海に星!」と思って視線を遠くにやると、私の足下に銀河が広がっているではありませんか。思いきり透き通った空気と鏡のように静かなラグーンの水、この二つの条件なしには星は海に映りません。見上げれば降るような星空。足下にも星空。まるで宇宙に浮いているような錯覚を覚えました。「海に浮かぶ銀河をもう一度みたい!」......これこそ私がしんどいフィールドワークにまた行ってしまう原点です。"
南山大学・ホームページより引用抜粋
https://www.nanzan-u.ac.jp/nanzan_faculty/foh/ha/012512.html
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