健康ライブラリー

健康ライブラリー 2019年8月11日

[この番組の画像一覧を見る]

●教えてドクター 
★8月のテーマ「慢性疲労症候群」

愛知医科大学 医学教育センター長/愛知医科大学メディカルクリニック総合診療科
伴 信太郎 教授

慢慢性疲労症候群の診断に当てはまる症状は、まず期間の長さです。激しい運動や今までにない活動をした時に、2、3日疲れて活動できないのは誰しも経験することです。ところがその状態が長引いて6ヵ月以上続くことが診断の必要条件とされています。症状としては疲労感や倦怠感以外に、十分に寝た気がしないという症状があります。これは時間の問題ではなく、夜寝て普通の人は「ようやく疲れが快復したな。」と感じるのですが、その回復感が無いという症状です。それから頭に霞がかかったようで頭が働かないという症状があります。その他にも、立ち眩みや動悸等の起立性調節障害と呼ばれる症状もあります。こういった症状がそろって6ヵ月以上続いているということが診断基準になっています。こういった場合、まずはかかりつけ医の先生に相談することになります。そのかかりつけ医の先生への相談で10人に1人程、血液検査やレントゲン写真や心電図により、「おかしいな」ということで何らかの病気と診断がつく場合があります。そこで診断がつかない場合に、気分が落ち込んでいるということで「うつ病ではないか?」ということで精神科や診療内科に紹介されるというのがよくあるパターンです。慢性疲労症候群は免疫のバランスが少し狂うことでおこる頭の中の神経炎症と言われています。体の病気と考えていても、精神科の先生の所へ行くと、うつ状態という診断になって、治療期間が長引いてしまいます。そこで「やはりおかしい」ということで慢性疲労症候群の診療を専門としている施設にご紹介いただくと治療が1歩前進すると思います。
 
●スマイルリポート ~地域の医療スタッフ探訪
太田裕巳 先生(パークファーマシー今池 薬剤師)

★力を入れて取り組んでいる事
患者様ファーストでホスピタリティーな接客を常に心がけています。患者様が思っている疑問点や問題点等を聞き取って、処方内容に間違いが無く、それを間違い無く調剤し、わかりやすい言葉に置き換えて説明するように心掛けています。今主に循環器系の処方箋が多いので服用時も多いため、飲み忘れや飲み間違いをいかに減らせるかを考えて説明するようにしています。

★心に残るできごと
私が小児科の門前薬局に勤務していた頃の事ですが、初めてのお子さんの子育てで困っている事等の相談が色々とありました。私自身もお母さん達が日頃どういったことで悩んでいるのか、とても勉強になりました。この門前薬局を退所する時、あるお母さんから「一人目の子どもも二人目の子どもに関しても、出産や子育ての悩みを聞いてもらいとても感謝している。」と言っていただいたこともがありました。もっとお役に立てるようにと「妊娠授乳サポート薬剤師」の資格を取って今後少しでも母親が安心して出産、授乳時にお薬や病気と向き合う手助けになればと思っております。

★今後の課題
それぞれの薬局によって違うと思いますが、今の現場では人間関係がいかに難しいことであるかといった課題に直面することが多いです。どうしたらスタッフ間の溝を改善していくことができるかを考えることが現在の課題です。どうしても薬局の雰囲気は患者様に伝わってしまうので、少しでも多くの患者様が気持ち良く、満足してお薬をもらい、「またあの薬局で薬がもらえたらいいな。」と思っていただけるよう努力していきたいと考えております。
 
 

 
関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報