北野誠のズバリ「カイシャのシュウカツ」

どうして?未経験の個人経験者、うどん屋を事業継承。

昨今少子高齢化により、中小企業や小規模事業者の後継者不足などが大きな経営課題のひとつとなっています。承継する人がいない場合は廃業するしかないと考える経営者もいます。

CBCラジオ『北野誠のズバリ』のコーナー「カイシャのシュウカツ」では、事業承継について、専門家をゲストに多方面から学びます。

3月27日の放送では、この番組を聴いたきっかけで承継相手が見つかったリスナーの成約事例を北野誠と松岡亜矢子が、三井住友トラストグループ 株式会社経営承継支援・はじめ部長の藤原秀人さんに伺いました。

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ゼロからのスタートに挑んだうどん屋

今回藤原さんが紹介したのは、実はこの番組を聴いて相談を寄せてきたリスナーの成約事例なのです。

北野「おっ、このコーナーきっかけで成約が! 売り手さんはどんな方?」

藤原「三重県でうどん屋さんを1店舗経営されていた女性の社長さん。パートさんが3~4名で運営していた」

この方は、うどん屋の経験はなく「社長」という立場も初めてでした。
実家の1階を改装してうどん屋をオープン。全くのゼロからのスタートでした。

北野「うどん屋で修業したこともなかった?」

藤原「はい」

北野「まったくのド素人さんが、いきなりうどん屋さんにチャレンジしたことになるけど、すごい方ですね!」

ゼロからのスタートに踏み切った女社長さんの潔さに感心しきりの北野です。

人気店を手放した理由

今回譲渡されたのは、どんなお店だったのでしょう?
依頼を受けた後にうどん屋に足を運んだ藤原さん。

藤原「予約がいっぱいで大人気店でした」

店の方に「うどんを食べていったら?」と声をかけてもらったとのこと。

藤原「カレーうどんをいただいたんですけど、本当に本当においしかったです」

北野「そんな人気店なのに、なんで手放すの?」

もともと女性社長は大阪を拠点にしていましたが、親の介護の関係でひとり実家に戻っていました。
その親が亡くなり「家族のいる関西に戻りたい」との思いから、うどん屋事業と実家の建物を合わせて売却を検討していたそうです。

見つからなかった相手が半月で出現

買い手はすぐに見つかったのでしょうか?

藤沢「このラジオを聴く2年ほど前から、近所の飲食店に『引き継いでくれない?』と声をかけてみたり、商工会とかに話してみたけど全然見つからなかった」

そこで、たまたまこの番組を聴いて、問い合わせをしてみたという女社長さん。

北野「(問い合わせ後)どれくらいで見つかったんですか?」

藤沢「私たちがやっている『はじめニュース』(YouTubeチャンネル)で紹介したり、(M&Aの)マッチングプラットフォーム『はじめチャット』で探したところ、半月ほどで見つかりました」

北野と松岡は「2年かかってもダメだったのに半月で!」「口コミでは見つからなかったものが?」と驚きます。

売り手が買い手を支えてスタート

買い手はどんな会社なのでしょう?
今回、いくつかの候補から個人の方に決まったとのこと。
この方は三重県在住で看護師の免許を持っており、以前に介護関係の会社を経営していたそうです。

藤沢「その会社を閉じて、次やるなら飲食店をやろう、というのは思っていた。まさにこの情報を聴いて、すぐに連絡して進めました」

売り手と同じ三重県内の別の街に住んでいたそうですが、車で30分のところです。

北野は「ちょっと待って!」と何かに気づいた様子。

北野「買い手さんもうどん屋さんやっていないですよね?」

藤沢「やっていないです(笑)」

北野は、お店の味のファンや常連さんもついている中で、やっていけるのか懸念します。

藤沢「うどん教室に通いつつ、前のオーナー(女社長さん)から作り方を教わって、味の継承を進めている」

北野「では、買い手さんもすごい前向きなんですね」

「そうなんです!」と即答する藤原さん。お客さんがついているお店の味は変えないほうがいいと考えていた北野は安心した様子。

北野「このコーナーがきっかけで成約したっていうのがうれしい」

北野の周りも、年代的に事業承継を考える人たちが増えてきているらしく、今後も成約事例や藤原さんのアドバイス等を伝えていきたいと意気込みました。
(野村)
 
北野誠のズバリ「カイシャのシュウカツ」
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2024年03月27日14時47分~抜粋

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