11月21日、ザ・ビートルズの新たなコンピレーションアルバム『アンソロジー4』が発売されました。
スタジオでのアウトテイクから、ライブ音源、放送音源、デモ音源、さらに2023年にリリースされた最後のシングル「ナウ・アンド・ゼン」まで収録されています。
30日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』では、ビートルズファンである小堀勝啓が、自身の分析も交えてこのコンピアルバムを紹介します。
プロデュースもばっちり
小堀「もちろん皆さんにお馴染みの曲もあります。この曲は最初、こんな粗削りだったのかというのがあったりします。ビートルズの創作活動の断片も顧みることができる良い作りになっています」
2枚組のザ・ビートルズ『アンソロジー4』は、11月21日に全世界同時リリース。
1995年から1996年にかけて発売された『アンソロジー』シリーズの第4弾です。
ディスク1には19曲。ディスク2には17曲収録され、解説も満載です。
本作のプロデューサーはジャイルズ・マーティン。ビートルズの音楽的な部分をしっかりと支えてきた名プロデューサー、ジョージ・マーティンの息子だそうです。
ジョージ・マーティンが晩年耳が弱ってきてからは、手伝っていたというジャイルズ。
小堀「ジョージ・マーティンだったらこういうふうに作るだろうな。ビートルズだったらこういうふうにミックスして欲しいだろうな、そんな酸いも甘いもかみ分けたのがジャイルズです」
小堀もにっこり
放送では『アンソロジー4』の中から「イン・マイ・ライフ」をオンエア。
この曲はいろんな番組のテーマに使われることもあります。
人には誰も生涯忘れられない場所や人がいる。今その人がいなくても、自分には残ってるよね、という内容だそうです。
小堀「『アンソロジー』ならではです。曲に入る前に「イン・マイ・ライフ・テイク1」ってクレジット入ってるんですね」
ジョン・レノンが生前残していた音源に、3人のメンバーが音を足して出来上がった「ナウ・アンド・ゼン」に対する小堀の感想は…
小堀「何と言ってもジョン・レノンのボーカル。ジョンの声をひとことで言うと哀愁ですよね。哀愁がこもった声です」
リスナーの感想
リスナーからも多数、感想が寄せられていました。
ヘッドホンで聴き込んで、今更ながらビートルズはコーラスグループだと実感したというAさん。
「全員、実に歌が上手い。個人的にはジョンのボーカルは天才的だと本当に思いました。しかし、よくもあれほど難しいコーラスの被りができるものだと感心してしまいます」(Aさん)
小堀は「ビートルズカバーしようとすると何が大変と言って、どこが主旋律でどこからがハモりなのかわからなくなるような作りなんですよ。ものすごく難しい」と自分の経験を語りました。
汲めど尽きせぬ宝の泉
ビートルズ・アンソロジー・プロジェクトは実験的なビートルズ曲の試行錯誤を楽しむことがコンセプトだそうです。
「ヘッドホンで聴いていると、正規録音では当時気がつかなかった微かな音も発見しました。小堀さんの名言『困った時のビートルズ頼み』。この先もプロジェクトが続くことを願っています」(Aさん)
小堀「汲めど尽きせぬお宝の泉と言えるかもしれません。いろんな発見があります」
「先週、小堀さんの影響もあって、購入を控えていたザ・ビートルズ『アンソロジー4』の2枚組CD盤を購入してしまいました」(Bさん)
小堀「そんな悪事のように言わんでも(笑)。購入はいいことだと思いますよ」
言葉の端々にビートルズ愛が感じられる小堀勝啓による、ビートルズのアルバム『アンソロジー4』の紹介でした。
(尾関)
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2025年11月30日10時39分~抜粋