小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

坂崎幸之助、杉真理、小堀勝啓、ビートルズを語る。

3月7日にNiterra日本特殊陶業市民会館フォレストホール(名古屋市中区)で、「Dear BEATLES 2025 名古屋」が開催されました。

23日のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』では、坂崎幸之助さん、杉真理さんの楽屋トークを放送しました。聞き手は小堀勝啓です。

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未だに発見がある

「Dear BEATLES」は、ビートルズを敬愛するミュージシャンによるビートルズサウンドを追求するイベント。
1996年に始まった「TBSビートルズカレッジ」から、2003年に「Dear BEATLES」として続いています。年々ソールドアウトが速く、リピーターが増えているそうです。

坂崎「新しい方々も来てくれる。ありがたいです」

杉「若くてビートルズを知らない人も、どんなものかな?と思って聞きに来る。本物のビートルズのライブは聞けないんだから」

ビートルズの専門家みたいな方もいらっしゃるそうです。最初の頃はビートルズ研究的なライブだったそうです。

坂崎「毎年違う曲をやるんですけど、何曲かは新しい発見があるの」

コーラスがすごい

坂崎「ビートルズはコーラスが上手いんですよ。これってジョンがひとりでやってるとか、ここは3人だろとかよく議論はされるんですよ。

1965年のアルバム「ラバー・ソウル」収録の「ノーウェア・マン」のコーラスはジョンだけだという説。最後の高いところはポールでも、頭の三声はジョンだけだろうなどの説があるんだとか。

小堀「エド・サリヴァン・ショーを見ると、演芸場みたいに1本のマイクに3人で顔寄せてますよね」

1964年、ビートルズは初めてアメリカへ。約2週間滞在中に、人気バラエティ・テレビ番組「エド・サリヴァン・ショー」に3度出演しました。

杉「ビートルズは知れば知るほど、とんでもなく上手いバンドだよね」

「ドクター・ロバート」でも新しい発見があったそうです。

坂崎「裸にしたジョンの声を聞くと、そこ歌ってんだみたいな。びっくり」

小堀「裸にしたジョン・レノンの声」

坂崎「裸で歌ってるって説もあります」

小堀「ツイスト・アンド・シャウトの時上半身脱いでるけど、ヨーコさんと一緒になってから下半身も脱ぐようになった(笑)」

歌に寄り添うドラム

坂崎「リンゴをバカにするドラマーがいますけど、リンゴは歌に寄り添うドラムなんですよ」

映画『ゲット・バック』では、歌を作っている時にリンゴも一緒に叩いているそうです。

坂崎「この歌はどういう聞かせ方をするのかを、ちゃんと自分で叩きながら確認してるんです」

さらに「リンゴは普通に考えることは絶対やらない」と指摘する杉さん。

杉「例えば『ゲット・バック』だって、普通にズッタタズッタじゃ面白くない。そういうことを考えてるんですよ」

音作りでピッチを下げる

話題は1966年に発売されたシングル「ペーパ-バック・ライター」のB面、「レイン」について。

坂崎「『レイン』ってドラムのピッチを一音半ぐらい下げてる」

杉「本当は速いテンポでやったんだよね」

ドラムの音をもっと重たい音にしたかったため、録ったテープを遅くしたとか。

杉「アーティストはテンポを遅くしたくないよね。ピッチを変えないでくれと思うんだけど」

坂崎「特に遅くするとヘボが目立つよね」

「レイン」を聞いてみても全くおかしなところはありません。

坂崎「全然平気じゃないですか。あの最後のブレイクした後の、ドラタタタタランって入るとことかもすごいなあと思います」

ドラゴンギター

坂崎「ビートルズってまだ生きてるからすごいですよね。ポールは午年(うまどし)。僕らと一緒ですよ」

ポール・マッカートニーは坂崎さんのひと回り上の午年だそうです。

坂崎「『俺も午年なんだよ』ってポール言わないかなあと思ってね(笑)」

杉「『ジョンは辰年』ってヨーコさんに教えられてたんじゃないかな」

小堀「ヨーコさんの作ったジョンのギターって竜が入ってるでしょ?」

坂崎「ドラゴンギターね。あれ辰年だから?テリーさんが作ったやつ?」

昨年亡くなったギター職人、テリー中本さんがヤマハに在籍していた時代に制作されたのがジョン・レノンの通称ドラゴンギター。黒いアコースティックギターに竜があしらわれています。

マニアな人たち

ドラゴンギターは、埼玉県さいたま市にあったジョン・レノン・ミュージアムに展示されていましたが、同館は2010年に閉館しました。

小堀「漆と螺鈿です。痒くなっちゃってダメですね」

坂崎によると、製作時は湿度90パーセントのムロに1週間入れなければいけなかったそうです。漆は高い湿度で乾きますが、高い湿度はギターにとっては大敵。大変な作業です。

坂崎「小堀さんもビートルズ詳しいですよね」

小堀「マニアだから。マニア林蔵(間宮林蔵)」

杉「竹内マニア(竹内まりや)ってのもいましたね」

坂崎幸之助さん、杉真理さんと小堀勝啓によるビートルズよもやま話でした。 
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2025年03月23日10時29分~抜粋

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