ジャズピアニストで数学者の中島さち子さんによる書籍『ヒット曲のすごい秘密』(青春出版社)が話題です。
その時代を象徴するヒットソングの数々。楽曲がヒットするには法則があるのでしょうか?
12月15日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』では、パーソナリティの小堀勝啓が本書を紹介しました。
文系人間にも分かる
中島さち子さんは、1996年に国際数学オリンピックインド大会に出場、日本人女性として初めて金メダルを獲得して東京大学理学部卒業。
科学・技術・工学・数学を統合的に学習するSTEAM教育を普及する法人を立ち上げた後、ニューヨーク大学芸術学部に留学。
さらにこうした活動と並行して「渋さ知らズ」のキーボーディストなど、音楽活動にも従事するジャズピアニストでもあります。
小堀「これを聞くだけで、我々凡人はひれ伏してしまいそうな経歴の持ち主です」
本書は、中島さんが実際のヒット曲を例に出して、さまざまな切り口から解説。ノンフィクションライターの今井純子さんが聞き役という形で編集されています。
表紙には「音楽の魅力を数学で新発見!」「サザンオールスターズも、松任谷由実も、YOASOBIも…バッハやドビュッシーにつながっていた」「この音があなたの心を揺さぶっている!」という刺激的なフレーズが並んでいます。
小堀「わかりやすいスタイルなので、小堀のように数学がダメな文科系人間にもスッと入っていける作りになっています」
実際に音を出して確認できるように楽譜もついています。
科学・技術・工学・数学を統合的に学習するSTEAM教育を普及する法人を立ち上げた後、ニューヨーク大学芸術学部に留学。
さらにこうした活動と並行して「渋さ知らズ」のキーボーディストなど、音楽活動にも従事するジャズピアニストでもあります。
小堀「これを聞くだけで、我々凡人はひれ伏してしまいそうな経歴の持ち主です」
本書は、中島さんが実際のヒット曲を例に出して、さまざまな切り口から解説。ノンフィクションライターの今井純子さんが聞き役という形で編集されています。
表紙には「音楽の魅力を数学で新発見!」「サザンオールスターズも、松任谷由実も、YOASOBIも…バッハやドビュッシーにつながっていた」「この音があなたの心を揺さぶっている!」という刺激的なフレーズが並んでいます。
小堀「わかりやすいスタイルなので、小堀のように数学がダメな文科系人間にもスッと入っていける作りになっています」
実際に音を出して確認できるように楽譜もついています。
具体的にはこんな内容
本書には具体的にヒット曲と音楽的な理由が挙げられています。
例えば、サザンオールスターズ「真夏の果実」とドビュッシーの意外な繋がり。
大塚愛「さくらんぼ」、井上陽水「少年時代」というヒット曲に共通する「カノン進行」というコード進行。
YOASOBIとバッハを繋ぐ「対称性」。対称性とは同じフレーズの繰り返しの事だそうです。
ビートルズから星野源まで、「リズムや拍子」が音楽に与える楽しさ。
ウィーン少年合唱団から中島みゆきまでの「倍音」の魅力。
小堀「専門的な音楽用語が並びながらも、ヒット曲ができる理由がわかります。でも最後の味付けは人間がします。ここが音楽の難しいところでもあり、面白いところだと思います」
例えば、サザンオールスターズ「真夏の果実」とドビュッシーの意外な繋がり。
大塚愛「さくらんぼ」、井上陽水「少年時代」というヒット曲に共通する「カノン進行」というコード進行。
YOASOBIとバッハを繋ぐ「対称性」。対称性とは同じフレーズの繰り返しの事だそうです。
ビートルズから星野源まで、「リズムや拍子」が音楽に与える楽しさ。
ウィーン少年合唱団から中島みゆきまでの「倍音」の魅力。
小堀「専門的な音楽用語が並びながらも、ヒット曲ができる理由がわかります。でも最後の味付けは人間がします。ここが音楽の難しいところでもあり、面白いところだと思います」
リズムにも訛りがある
中島さん曰く、音楽を構成する要素のひとつ、リズムにも言葉同様に「訛り」があるそうです。強弱の付け方の違いが、自分の生まれ育ったところの訛りになっていくとか。
小堀「だから世界の民族音楽の共通性、あるいは同じ日本でも各地の民謡によって独特の個性があるのか、と目から鱗が落ちる思いでした」
ビートルズを例に挙げる小堀。
アイルランド系の音楽が自分の中で色濃いジョン・レノンと、スコットランド的な音楽のDNAが強いポール・マッカートニーでは曲の個性が全く違うそうです。
初期のころはレノン=マッカートニーとしてふたりで一緒に曲を作っていたジョンとポール。そのため一曲の中に全く違う要素が入っているものがあるといいます。
小堀「『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」は途中からテンポが変わりますが、無理なく聞けるのは身体に入っている音楽と、生理的な曲作りの上手さがあるんだろうなと思いました」
小堀「だから世界の民族音楽の共通性、あるいは同じ日本でも各地の民謡によって独特の個性があるのか、と目から鱗が落ちる思いでした」
ビートルズを例に挙げる小堀。
アイルランド系の音楽が自分の中で色濃いジョン・レノンと、スコットランド的な音楽のDNAが強いポール・マッカートニーでは曲の個性が全く違うそうです。
初期のころはレノン=マッカートニーとしてふたりで一緒に曲を作っていたジョンとポール。そのため一曲の中に全く違う要素が入っているものがあるといいます。
小堀「『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」は途中からテンポが変わりますが、無理なく聞けるのは身体に入っている音楽と、生理的な曲作りの上手さがあるんだろうなと思いました」
聴いてみたい
番組では、本書で紹介されているYOASOBIの「群青」をオンエア。
中島さんは、YOASOBIの楽曲と大作曲家バッハの類似性を解説しています。
繰り返しを多用する作風を持っているバッハ。単に繰り返すのではなく、いろんなところに繰り返しを潜り込ませていくそうです。
それを楽譜の中で分割しながら、わかりやすく説明されているということです。
小堀「バッハと同じように作っているからYOASOBIの曲は世界中でヒットしているのかな。今度YOASOBIのメンバーに会う機会があったら意識しているのか聞いてみたいものです」
今回小堀が紹介した『ヒット曲のすごい秘密』、音楽好きな方にお薦めの一冊です。
(尾関)
中島さんは、YOASOBIの楽曲と大作曲家バッハの類似性を解説しています。
繰り返しを多用する作風を持っているバッハ。単に繰り返すのではなく、いろんなところに繰り返しを潜り込ませていくそうです。
それを楽譜の中で分割しながら、わかりやすく説明されているということです。
小堀「バッハと同じように作っているからYOASOBIの曲は世界中でヒットしているのかな。今度YOASOBIのメンバーに会う機会があったら意識しているのか聞いてみたいものです」
今回小堀が紹介した『ヒット曲のすごい秘密』、音楽好きな方にお薦めの一冊です。
(尾関)
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