小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

女優、エッセイスト…活動の幅が広がるシンガーソングライター吉澤嘉代子

シンガーソングライターの吉澤嘉代子さんが、12月3日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』(CBCラジオ)に出演しました。

コロナ禍を挟んで3年ぶりの番組出演となった金髪の吉澤さんに驚く小堀勝啓。
最近は歌手のみならず、女優、エッセイスト、短歌の選者として活躍のフィールドを広げる吉澤さんに近況を尋ねます。

[この番組の画像一覧を見る]

女優デビュー

10月から放送されているカンテレ・フジテレビ系のドラマ『時をかけるな、恋人たち』第1話に女優として出演した吉澤さん。

吉澤「いろいろなことをさせていただいて、毎回緊張するんですけど、経験させてもらうと引き出しが増えていく感覚があって、曲に活かされていたらなと思います」

このドラマは、ヨーロッパ企画主宰の上田誠さんが脚本を手掛けるタイムパトロール・ラブコメディ。
吉岡里帆さん演じる現代を生きる常盤廻が、永山瑛太さん演じる未来からやって来たタイムパトロール隊員の井浦翔とともに、恋に落ちたタイムトラベラーを取り締まるという内容です。

ドキドキの初出演

第1話では、23世紀からやって来たタイムトラベラーが吉澤さん演じるストリートミュージシャンに恋してしまい、マネージャーになって彼女を支えるという話でした。

吉澤「今回は素敵な座組みで大好きな脚本家さんと、ミュージックビデオも手掛けてくださった監督さんと、役者さんも親交のある方々ばかりだったので、これは絶対出なきゃと思って出演させていただきました」

セリフが少なくて良かったという吉澤さんですが、ストリートミュージシャン役として楽曲も提供。
物語のポイントになる部分に使われる、ほぼ書き下ろしの曲だったそうです。演技中は感情が入って泣きそうになることもあったとか。

吉澤「撮ってる時はどんなふうになるか想像つかなかったんですけど、セットとか衣装とかがすごく凝ってて、皆さん熱があったので、きっと素敵なものになるんだろうなと思ってたら、それ以上に素敵なものになっていました」

吉澤さんは引き込まれて続きも見ているそうです。

不良になりたかった

本業、シンガーソングライターの方も健在。11月15日にはEP『若草』をリリースしたばかり。

小堀「このジャケットを見た時に思わず、鼻の奥がツーンという懐かし感がありました」

ガラケー、カセットテープ、女子高校生のスカートとルーズソックス、厚底シューズが散りばめられています。
吉澤さん自身は、学生時代にはルーズソックスを穿かなかったものの、憧れていたそうです。


小堀「『私だって不良になりたい』と思った?」

吉澤「思った時期もあって目の周りを黒く囲んでみたりとか。そうしたら『どうしたの?その顔。そんな子に育てた覚えはない』みたいにお母さんに怒られました」

お父さんは寡黙な方だそうで、この時もニコニコ何も言わなかったそうですが…。

吉澤「お母さんはすぐ涙しちゃって。あんまりお母さんのこと言うと怒られるんですけど、可愛い性格なんで、あんま困らせたらなと思って(メイクを)落としました」

小堀「その分、いま不良になって今日は金髪です。思い切りましたねえ」

吉澤「反抗期なんで(笑)」

初めての金髪はよく似合うと小堀も絶賛します。

人生は何重構造にもなっている

『若草』の中の1曲「青春なんて」は、吉澤さんの中の「青春とはなんぞや?」を歌にした曲だそうです。

少女時代をテーマに作ったファーストアルバム『箒星図鑑』。
その頃は学生時代に対して、ヒリヒリ、モヤモヤした、それこそ「青春なんて」という気持ちがあったそうです。


来年デビュー10周年を迎えるにあたり振り返ると、その頃がキラキラしたフィルターがかかったように見えることに気がついたそうです。

吉澤「だから、未来の自分からしたら、『若草』リリースした時、青春だったなって思うんじゃないかなと思って。人生って何重構造にもなってるんだよなって思って作った曲です」

幼女から老女まで

「夢はアパート」は、タイトルだけ見ると、若い頃のふたり暮らしへの憧れを歌ったものかと思いきや、老後の話をしている内容なんだそうです。

吉澤「結婚したりしなかったり、自由な時代になってきたので、生き残ったお友達と一緒に アパートを一棟買って、別々の部屋でスープの冷めない距離で暮らすとかってのも夢だなって思いました」

小堀「やっぱり、出会った時から魔女だったんですけども、今の時代を生きる若い女性なのに、幼女から老女までの人生を生きている。すごいなと思いました」

吉澤「幼女から老女まで…嬉しいです(笑)」

青春がテーマになっているEP『若草』に続く第二弾も予定があるそうです。『若草』は青春の光の部分、来年リリース予定の『六花』は陰の部分だそうです。

吉澤「切なかったり、儚かったりする青春を描きたいなと思って。二部作で描きたいです」

来年1月からはライブハウスツアーが始まります。
『若草』と表裏一体の作品となる『六花』のリリースも楽しみです。 
(尾関)

 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
この記事をで聴く

2023年12月03日10時33分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報