小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

坂崎幸之助と杉真理、名古屋でビートルズを語る

今年3月10日、名古屋市公会堂(名古屋市昭和区)で『Dear BEATLES』名古屋公演が行われました。

11月12日『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』(CBCラジオ)では、坂崎幸之助さん、杉真理さん、小堀勝啓の3人による本番前の楽屋トークを、8か月おいて放送することに。

今月2日に最後の新譜「ナウ・アンド・ゼン」がリリースされ、再び話題を集めているビートルズですが、それとは直接関係なくゆるい談義を繰り広げます。

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ビートルズなみなさん

坂崎「おはようございます。ビートルズです」 

杉「私もビートルズです」 

小堀「そして私もビートルズ」 

『Dear BEATLES』とは、ビートルズを愛するミュージシャンによるビートルズトリビュートイベント。
1995年から2001年まで東京で開催されていた『TBSビートルズ・カレッジ』を前身として、2003年から活動を続けています。
名古屋では2020年に開催が予定されていましたが、コロナ禍による中止のため、今回が初公演となります。 

主なメンバーは杉真理さん、THE ALFEEの坂崎幸之助さん、REVOLVERのリッキーさん、TULIPの上田雅利さん、元オフコースの清水仁さん、伊豆田洋之さん、小泉信彦さん。
名古屋公演では小堀がゲストとして加わりました。 

いつも新しい発見

坂崎「リハーサルから楽しんでやってます。リハ終わった後、自分たちのリハの音源を聞いたりして、また新たな発見があったりするんですよ」 

こどもの頃からビートルズを聞いて演奏しているメンバーたちですが、いまだにビートルズの曲から 発見することがあるんだとか。 

坂崎「僕もこの間発見したのは、『ミスター・ムーンライト』の最後の”ミスター・ムーンライト"って歌う前の"love you"はメジャーか?マイナーか?1番の2拍分だけマイナーで 、あとは全部メジャーでした」 

『ディア・ビートルズ』の公演がある度に、誰かが何かを発見するそうです。

緻密な録音

ビートルズの歴史は録音機材の進歩とともにありました。当時は4トラックの中で、ダビングを繰り返して名作を作っていました。 

小堀「4トラックで録ったのを、またこっち溜めてってやると、音がちょっとモケモケになるでしょ?」

杉「それが逆にイイ感じで奥行きが出たりするんで不思議ですよね」 

小堀「ストーンズみたいに、せーのでスタジオライブみたいに荒い感じで録っちゃうと、僕らにしてみると音がスカスカに聴こえたんですよ」 

坂崎「ビートルズは緻密な感じがしてましたね。ステレオで聞くと音の定位がとんでもないですよね」

さらにリミックスで再発されると、新しい発見もあるそうです。

坂崎「こどもの頃、聴こえなかった音が聴こえて来たりするじゃないですか」 

杉「加齢による耳鳴り?(笑)」 

待望の名古屋公演

小堀「今回、初の名古屋公演。名古屋では飢餓感がありましたから。ようやく来てくれた」 

杉「飢餓感でよかったね。残尿感じゃなくて(笑)」 

坂崎「杉さん、ここぞとばかり入れてきますね。ポールは僕らより一回り上の午年です」 

杉「午年って本人、知らないと思うけど(笑)」

ポール・マッカートニーは1942年生まれの81歳、リンゴ・スターはジョン・レノンと同じく1940年生まれの83歳です。 

小堀「僕もおじいさんだけど、もっとおじいさん」

小堀は73歳。坂崎さん、69歳。杉真理さんも69歳ですが。3月生まれなので坂崎さんより学年はひとつ上です。

坂崎「坂崎家では83までいった人いないですから。うち、じいちゃん、ふたりとも50代ですから。僕よりも若いですよ」 

小堀「長生きしましょうねって、どんな話になってるんだ?」 

ビートルズが変わった?

坂崎さん、杉さんより4年ほど年上の小堀。

坂崎「小堀さんはビートルズだと、どの辺が一番熱かった時ですか?」 

小堀「最初からですよ。日本版の『ミート・ザ・ビートルズ』から、4曲入りの赤いやつ。あれもみんな持ってました」 

60年代、ビートルズのレコードは世界で独自の編集でいろいろと発売されていました。日本でも「コンパクト7・ステレオ・シリーズ」という4曲入りのEPレコードが12枚発売されました。 

坂崎「『リボルバー』辺りから、ちょっと難しくなったみたいな感じはありました?」 

『リボルバー』は1966年のアルバム。小堀はこの頃からビートルズの音楽性が違う方に行こうとしていると実感したそうです。
ビートルズをリアルタイムで聴いていた小堀ならではの証言です。 

小堀「トイレでおしっこしながら『ア・ワナ・放尿・ハー』とか言ってるうちはよかった。そのうち口ずさめないような曲になってきましたからね」 

『ホワイトアルバム』を再現

小堀「でも、だんだん深さがわかってくる。『ホワイト・アルバム』なんか最初びっくりしましたが、やっぱりイイですよね」 

杉「大好き」 

坂崎「最初聴いた時は小学生とか中学に上がったぐらいだったから、わけ分かんなかったけど名曲揃いですよね」 

『Dear BEATLES』ではアルバム一枚丸ごと再現するそうで、『ホワイト・アルバム』を演奏した公演もありました。 

『ホワイト・アルバム』(1968年)は2枚組のLPレコード。2枚目のA面最後の曲がジョージ・ハリスンの「ロング・ロング・ロング」。この曲は聞かずにレコード盤をひっくり返すことが多かったとか。 

坂崎「飛ばし気味な曲もしっかり聴きこんでやった。あれが一番、今まででは予習し甲斐があったかな。文化祭の発表会みたいな感じでしたよ」 

いよいよ本番へ

なお名古屋公演ゲストの小堀は、自身のリッケンバッカーを弾きながら「ベイビー・イッツ・ユー」を歌いました。 

小堀「ラジオ聴いてる皆さん、これから本番が始まるとこです」 

坂崎「そうそう。今、本番前だから早く行かないと」 

小堀「トイレ行っとかないといけない」

坂崎「ア・ワナ・放尿・ハーですから(笑)」 

小堀「ということで、坂崎幸之助さん、杉真理さん、ありがとうございました」

坂崎「じゃあ本番頑張りましょう」 

小堀「本番わ(こんばんは)ビートルズです」 

杉「うまい(笑)」 

ほとんど中学生のノリで繰り広げた楽屋トークでした。 
(尾関) 
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2023年11月12日10時31分~抜粋

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