小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

ビートルズファンも満足。Rストーンズ『ハックニー・ダイアモンズ』

10月20日、イギリスのロックバンド、ローリング・ストーンズが、18年ぶりの新作スタジオアルバム『ハックニー・ダイアモンズ』をリリースしました。

10月29日『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』(CBCラジオ)には、リスナーからこのような投稿がありました。

「ストーンズはよいお手本で、そのエネルギーは音楽業界に刺激を与えてくれると思います」(Aさん) 

ビートルズファンでもあるパーソナリティの小堀勝啓が、このアルバムについて紹介します。

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61年続くバンド

バンド歴61年となるローリング・ストーンズは、1962年以来、一度も解散せずバンドを続けている世界最高峰のロックバンドです。
すでに亡くなったメンバーもいますが、存命のミック・ジャガーは80歳。キース・リチャーズは79歳。ロン・ウッド、76歳。 

小堀「こういうグループが新譜を出す時は、すでに出したもののリミックスや再録だったりしますが、オール新作でスタジオ録音。ここがすごいところだなと思います」 

1曲目の「アングリー」はフジテレビのドラマ『うちの弁護士は手がかかる』の主題歌。
日本のドラマにザ・ローリング・ストーンズの主題歌が使われるのは、今回が初めてのことです。

チャーリーの音?

小堀「どんなアルバムができたのかなと思って聞いた時、びっくりしました。いきなりのダンツタタンのドラム。これってチャーリー・ワッツのドラムの音じゃんという感じ」 

2021年に亡くなったチャーリー・ワッツに代わり、ドラムを叩いているのはスティーヴ・ジョーダン。 

晩年がんと闘っていたチャーリーが、他のメンバーたちに「俺に何かあったらドラムはこいつに頼んでくれ」と話していたのがスティーヴ・ジョーダンだそうです。 

小堀「チャーリーが指名していただけあって、テクニックはもちろん、感性や手癖が一緒なんですね。エライもんだなと思いました」 

ジョンの専売特許じゃない

このアルバムの中には、チャーリー・ワッツ存命時の音源を使った曲が2曲収録されています。 

そのうちの1曲「リヴ・バイ・ザ・ソード」には、脱退していたベースのビル・ワイマンが参加しています。つまりフルメンバー。黄金時代のストーンズサウンドを繰り広げています。 

歌詞の内容は、剣に頼って生きるものは、結局剣によって死ぬというもの。 

小堀「こういった哲学的、政治的、平和主義的メッセージはビートルズのジョン・レノン専売特許だと思われがちですが、ミック・ジャガーも結構こういうことを歌っています」 

例えば「ストリート・ファイティング・マン」、「ギミー・シェルター」などがあります。 

爺ちゃんバリバリ

今回のアルバムはゲストも多彩。「スウィート・サウンズ・オブ・ヘヴン」にはスティービー・ワンダーがピアノで、レディー・ガガはボーカルで参加。 

そして「バイト・マイ・ヘッド・オフ」はビートルズファン必聴。ベースを担当したのはポール・マッカートニーです。 

小堀「パンクっぽい曲でめちゃくちゃカッコいい。途中のポールのベースソロにも注目して聞いて欲しいと思います。ビートルズ時代やソロの時とは全く別モノ。ディストーションかけて歪みに歪ませてバリバリです」 

キース・リチャーズのギターがそれに絡んできます。ちなみにポール81歳、キース79歳。 

小堀「いわゆる爺ちゃんがバリバリにやってるんです、いいなあ~」

73歳の小堀も興奮を抑えられないようです。 

ブルースバンド

アルバムラストの曲は、「ローリング・ストーン・ブルース」。バンド名の由来になったマディ・ウォーターズの「ローリン・ストーン」のカバーで締めくくり。ミックのハーモニカも健在です。

小堀「もともとローリング・ストーンズはブルースに憧れたブルースバンドだったってことがよくわかる。このアルバムおすすめです!」

ザ・ローリング・ストーンズの新作『ハックニー・ダイアモンズ』、音楽ファン、ロックファンならぜひ聴いてみましょう。 
(尾関) 
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2023年10月29日10時35分~抜粋

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