日本を代表するフュージョンバンドT-SQUAREの伊東たけしさんが、8月13日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。
T-SQUAREは数々のCMでのBGMや、フジテレビで中継されていた『F1グランプリ』のテーマ曲「TRUTH」でお馴染み。バンドは45周年を迎えました。
T-SQUAREの伊東たけしが断言「アナログはロマンだ!」
フュージョンの元祖
スタジオで向き合うふたり。
伊東「久しぶりに放送局にお邪魔させていただくと、やっぱりリアルが一番だと思いますね」
小堀「喋りも演奏と似た部分がありますよね」
伊東「こういうのはセッションですから。その時、どう流れていくのか?がリモートだと伝わってこない。スタジオの中のムードはすごく大切だと思います」
T-SQUAREは今年、45周年を迎え、記念のアルバム『VENTO DE FELICIDADE ~しあわせの風~』がリリースされました。
デビュー当時、ジャズとは違うT-SQUAREなどの音楽をどう呼ぶか、苦労したレコード会社。まず考えたのは「クロスオーバー」。
それがいつしか「フュージョン」となり、ひとつのジャンル名として定着したそうです。
伊東「久しぶりに放送局にお邪魔させていただくと、やっぱりリアルが一番だと思いますね」
小堀「喋りも演奏と似た部分がありますよね」
伊東「こういうのはセッションですから。その時、どう流れていくのか?がリモートだと伝わってこない。スタジオの中のムードはすごく大切だと思います」
T-SQUAREは今年、45周年を迎え、記念のアルバム『VENTO DE FELICIDADE ~しあわせの風~』がリリースされました。
デビュー当時、ジャズとは違うT-SQUAREなどの音楽をどう呼ぶか、苦労したレコード会社。まず考えたのは「クロスオーバー」。
それがいつしか「フュージョン」となり、ひとつのジャンル名として定着したそうです。
アナログ体験は宝
「T-SQUAREが出てきたタイミングも良かった」と語る伊東さん。
当時はCDもないアナログ全盛期、すなわちレコードの時代でしたが、良い音を録るため、実験的な音作りができたそうです。
伊東「僕ら信濃町のソニーのスタジオを使っていた。出来立てほやほや、その当時のアナログの最新機器を揃えているようなスタジオです。そういうとこでやらせてもらったのは宝です」
当時最先端かつ最高峰のスタジオで、アナログの分厚いテープを回して楽曲を作っていったんだとか。デジタルに移行し始めた頃でも、アナログの方がいいと思っていた伊東さん。
「今ではデジタルの音質はアナログと遜色がない」と続ける伊東さんですが、アナログへのこだわりは今も持ち続けています。
当時はCDもないアナログ全盛期、すなわちレコードの時代でしたが、良い音を録るため、実験的な音作りができたそうです。
伊東「僕ら信濃町のソニーのスタジオを使っていた。出来立てほやほや、その当時のアナログの最新機器を揃えているようなスタジオです。そういうとこでやらせてもらったのは宝です」
当時最先端かつ最高峰のスタジオで、アナログの分厚いテープを回して楽曲を作っていったんだとか。デジタルに移行し始めた頃でも、アナログの方がいいと思っていた伊東さん。
「今ではデジタルの音質はアナログと遜色がない」と続ける伊東さんですが、アナログへのこだわりは今も持ち続けています。
アナログはロマンだ
T-SQUAREは今もアナログ盤をプレスしています。
伊東「やっぱりロマンがあるんですよ。音なんて見えないくるくる回ってるところに針を落とすと、音楽が聴こえてきます」
ここにサックス、ここにピアノ。こっちにドラムがあって、バスドラのキックやスネアの位置など、どの楽器がどこにあるという音の定位がわかり…。
伊東「あの全部が、掘られた溝に入ってるんですよ」
語り口からレコード愛が伝わってくる伊東さんに、小堀も賛同しました。
伊東「やっぱりロマンがあるんですよ。音なんて見えないくるくる回ってるところに針を落とすと、音楽が聴こえてきます」
ここにサックス、ここにピアノ。こっちにドラムがあって、バスドラのキックやスネアの位置など、どの楽器がどこにあるという音の定位がわかり…。
伊東「あの全部が、掘られた溝に入ってるんですよ」
語り口からレコード愛が伝わってくる伊東さんに、小堀も賛同しました。
レコードに軍配
小堀「いま若い人たちの間でLPを聴くのが人気になってる。あれ、わかりますよ。愛聴盤になると、次の曲に行く時に溝が何回りで、どのイントロが出てくるか、身体に入ってますよね」
伊東「下手すると、ボリューム上げてるとゴーストで次の音がちょっと聴こえてきたりとかね。でも、あれを『ローファイ』って言っちゃあダメな気がするね」
アナログ盤には、例えレンジが狭くても無限大が存在する気がするという伊東さん。デジタルはたとえ情報量が多くても0と1の凸凹。
伊東「デジタルは限りなくスムースにはなってるけども、やっぱりひとつにまとまる感じはアナログに軍配が上がる感じがします」
小堀「アナログは生き物の感じがするんですよ。生きてるなって感じの音がする」
レコード談議に花が咲きました。
伊東「下手すると、ボリューム上げてるとゴーストで次の音がちょっと聴こえてきたりとかね。でも、あれを『ローファイ』って言っちゃあダメな気がするね」
アナログ盤には、例えレンジが狭くても無限大が存在する気がするという伊東さん。デジタルはたとえ情報量が多くても0と1の凸凹。
伊東「デジタルは限りなくスムースにはなってるけども、やっぱりひとつにまとまる感じはアナログに軍配が上がる感じがします」
小堀「アナログは生き物の感じがするんですよ。生きてるなって感じの音がする」
レコード談議に花が咲きました。
出会いに彩られたアルバム
ニューアルバム『VENTO DE FELICIDADE ~しあわせの風~』には、懐かしのメンバー、大物から若手まで新旧様々なミュージシャンが参加しています。
特にT-SQUAREを聴いて育った若手は、「T-SQUAREとはこうだ」というビジョンを持って参加してくれたことが非常に嬉しく、新鮮さも感じたそうです。
伊東「ここ数年、ドラムの坂東とふたりのT-SQUAREでしたが、そのおかげでいろんな出会いがあった。ちゃんと音にそれが表れてるかな。楽曲的にも新旧のメンバーの楽曲で、すごカラフルになりました」
閉塞感のある状況の中、爽やかな風が感じられたらいいという思いでアルバムを作ったそうです。
特にT-SQUAREを聴いて育った若手は、「T-SQUAREとはこうだ」というビジョンを持って参加してくれたことが非常に嬉しく、新鮮さも感じたそうです。
伊東「ここ数年、ドラムの坂東とふたりのT-SQUAREでしたが、そのおかげでいろんな出会いがあった。ちゃんと音にそれが表れてるかな。楽曲的にも新旧のメンバーの楽曲で、すごカラフルになりました」
閉塞感のある状況の中、爽やかな風が感じられたらいいという思いでアルバムを作ったそうです。
いつも最後はみんなで歌う
話題はアルバムタイトルでもある1曲目の「VENTO DE FELICIDADE ~しあわせの風~」について。
伊東「エンディングのとこのTOKUのフリューゲル、やっぱりいいなあって感じます」
TOKUさんはヴォーカリストでもあり、フリューゲルホルンプレーヤーでもあります。吹いて歌うミュージシャンです。
何日かかかったアルバム収録。必ず、その日の最後に「VENTO DE FELICIDADE ~しあわせの風~」のコーラスをみんなで歌ったそうです。歌ったのはミュージシャンだけでなくスタッフも。
伊東「エンディングのとこのTOKUのフリューゲル、やっぱりいいなあって感じます」
TOKUさんはヴォーカリストでもあり、フリューゲルホルンプレーヤーでもあります。吹いて歌うミュージシャンです。
何日かかかったアルバム収録。必ず、その日の最後に「VENTO DE FELICIDADE ~しあわせの風~」のコーラスをみんなで歌ったそうです。歌ったのはミュージシャンだけでなくスタッフも。
レース物はお任せ
伊東「それを重ねて出来上がったとこにTOKUが歌ってくれたのね。そしたら、あの渋い声でビシッとまとめてくれた。いやあ~TOKU、ありがとうねって感じです」
9月に公開されるレース映画『グランツーリスモ』日本語吹き替え版のテーマ曲になった「CLIMAX」も収録されています。
小堀「やっぱり疾走感のある曲はT-SQUAREしかダメですね」
伊東「F1からグランツーリスモまで、レース物はT-SQUAREに任せてください(笑)」
9月には名古屋でライブも行うT-SQUARE。アナログ盤はもちろん、生でもぜひお楽しみください。
(尾関)
9月に公開されるレース映画『グランツーリスモ』日本語吹き替え版のテーマ曲になった「CLIMAX」も収録されています。
小堀「やっぱり疾走感のある曲はT-SQUAREしかダメですね」
伊東「F1からグランツーリスモまで、レース物はT-SQUAREに任せてください(笑)」
9月には名古屋でライブも行うT-SQUARE。アナログ盤はもちろん、生でもぜひお楽しみください。
(尾関)
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