名古屋が生んだロックバンド、センチメンタル・シティ・ロマンスは、今年で結成50周年を迎えます。
7月9日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』には、結成時からのオリジナルメンバーの細井豊さんが出演。
バンドの50年についてのみならず、パーソナリティの小堀勝啓との縁などについて語りました。
日本最古のロックバンドは名古屋に現存している!センチメンタル・シティ・ロマンス
小堀がお世話になりました
小堀「懐かしいこの音を聴いて下さい」
ここで流れたのは、小堀が担当していたラジオ番組『小堀勝啓のわ!Wide とにかく今夜がパラダイス』のテーマソング。
リスナーからもこんなおたよりが寄せられていました。
「センチメンタル・シティ・ロマンスと言えば、細野晴臣さんがプロデュースしてデビューしたグループ。そしてセンチと言えば『わ!WIDE 』のジングルを思い出します。ジングルを聞いて、オープニングが始まるのが大好きでした」(Aさん)
小堀「古くからのラジオリスナーの方はご存じだと思いますが、『小堀勝啓のわ!Wide』という夜の番組のオープニングテーマからエンディングテーマ、中ジングル、全部センチがやってくれた」
細井「いろいろ作らせていただきました。番組が始まる時ですよね」
番組立ち上げの時。番組の顔になる音をどうする?となり、名古屋でオリジナルの番組を作るならセンチメンタル・シティ・ロマンス、とディレクター陣の意見が一致したそうです。
小堀「改めて聞き直してみたら、どれも膨らませてシングルカットできるくらいのクオリティ」
細井「録音を作るとなると、中野督夫もやっぱり力入りましたもんね」
中野督夫さんは細井さんと同じく結成時のメンバーでしたが、2021年7月27日に亡くなられました。
ここで流れたのは、小堀が担当していたラジオ番組『小堀勝啓のわ!Wide とにかく今夜がパラダイス』のテーマソング。
リスナーからもこんなおたよりが寄せられていました。
「センチメンタル・シティ・ロマンスと言えば、細野晴臣さんがプロデュースしてデビューしたグループ。そしてセンチと言えば『わ!WIDE 』のジングルを思い出します。ジングルを聞いて、オープニングが始まるのが大好きでした」(Aさん)
小堀「古くからのラジオリスナーの方はご存じだと思いますが、『小堀勝啓のわ!Wide』という夜の番組のオープニングテーマからエンディングテーマ、中ジングル、全部センチがやってくれた」
細井「いろいろ作らせていただきました。番組が始まる時ですよね」
番組立ち上げの時。番組の顔になる音をどうする?となり、名古屋でオリジナルの番組を作るならセンチメンタル・シティ・ロマンス、とディレクター陣の意見が一致したそうです。
小堀「改めて聞き直してみたら、どれも膨らませてシングルカットできるくらいのクオリティ」
細井「録音を作るとなると、中野督夫もやっぱり力入りましたもんね」
中野督夫さんは細井さんと同じく結成時のメンバーでしたが、2021年7月27日に亡くなられました。
昔話に花が咲く
名古屋生まれのセンチメンタル・シティ・ロマンスは、この50年もの間、解散はもちろん活動停止もすることなく「日本最古のロックバンド」と言われています。
ウエストコーストサウンド、シティポップの草分け的存在です。
小堀「1973年結成以来、50年間一度も解散はしていない。あの頃の日本では、あんまりウエストコーストサウンドって認識はなかったんだけれども、アメリカ西海岸のロックっぽいですよね」
細井「僕らはそっちの方ばっかりに頭が行ってましたんで」
細井さんの口からは好きだったバンドとして、ビーチ・ボーイズ、オーリアンズ、タートルズ、ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズ、ザ・シーカーズ、バッファロー・スプリングフィールドと言った名前が挙がりました。
小堀「しかもあの頃は若者のカルチャーで、雑誌もポパイやホットドッグなんか、みんな、ウエストコーストに目が向いてましたよね」
細井「VANもそうでしたしね。JUNは少しヨーロッパを向いてたかも」
VANはアメリカンカルチャーを取り入れたファッションブランド。対するJUNはヨーロッパテイストでした。
そして70年代後半、西海岸をはじめ欧米の情報を発信していたのは『POPEYE』『ホットドッグ・プレス』といった雑誌でした。
ウエストコーストサウンド、シティポップの草分け的存在です。
小堀「1973年結成以来、50年間一度も解散はしていない。あの頃の日本では、あんまりウエストコーストサウンドって認識はなかったんだけれども、アメリカ西海岸のロックっぽいですよね」
細井「僕らはそっちの方ばっかりに頭が行ってましたんで」
細井さんの口からは好きだったバンドとして、ビーチ・ボーイズ、オーリアンズ、タートルズ、ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズ、ザ・シーカーズ、バッファロー・スプリングフィールドと言った名前が挙がりました。
小堀「しかもあの頃は若者のカルチャーで、雑誌もポパイやホットドッグなんか、みんな、ウエストコーストに目が向いてましたよね」
細井「VANもそうでしたしね。JUNは少しヨーロッパを向いてたかも」
VANはアメリカンカルチャーを取り入れたファッションブランド。対するJUNはヨーロッパテイストでした。
そして70年代後半、西海岸をはじめ欧米の情報を発信していたのは『POPEYE』『ホットドッグ・プレス』といった雑誌でした。
時代を追えるベスト盤
6月28日には50周年記念のアルバム『50th Anniversary The Very Best of SENTIMENTAL CITY ROMANCE』が発売されたばかりです。
レーベルを超えてできたオールタイムベストアルバムです。
デビューから一番新しい曲まで、アルバムの中から少しずつ選曲していき、ヒストリーを追いながら楽しめるようになっているそうです。
ベストアルバムの中から番組でオンエアされたのはデビュー曲の「うちわもめ」。
細井「中野督夫が凝ってこういうリズムで、ドンツクダダンツとね、やろうって最初にみんなでやった曲なんです」
小堀「日本のバンドでこういうのできるんだと思いましたね」
レーベルを超えてできたオールタイムベストアルバムです。
デビューから一番新しい曲まで、アルバムの中から少しずつ選曲していき、ヒストリーを追いながら楽しめるようになっているそうです。
ベストアルバムの中から番組でオンエアされたのはデビュー曲の「うちわもめ」。
細井「中野督夫が凝ってこういうリズムで、ドンツクダダンツとね、やろうって最初にみんなでやった曲なんです」
小堀「日本のバンドでこういうのできるんだと思いましたね」
ライバルはシュガー・ベイブ
小堀「改めてアルバムを聴いてみると、コーラスワークとかみんな上手いですね」
細井「コーラスをやりたくてやっていたところがありましたね。当時、東京には僕らと同じようなことを考えているバンドがいるって少しライバル心も持ってました」
そのバンドとは山下達郎さんが率いていたシュガー・ベイブ。細井さんたちはライバル心を持っていたそうです。
ちなみにドラマーの野口明彦さんは、このシュガー・ベイブのオリジナル・メンバーでした。
当時ソニーからデビューしたセンチメンタル・シティ・ロマンスは、名古屋以上に設備の整った六本木のスタジオで音作りを追求できたそうです。
細井「ドラムの音決めからエンジニアの方と話したり。スリーパートハーモニーはこうやってやるとカッコいいとかね。そうやって実験させていただいたんで、すごく運がいいです」
細井「コーラスをやりたくてやっていたところがありましたね。当時、東京には僕らと同じようなことを考えているバンドがいるって少しライバル心も持ってました」
そのバンドとは山下達郎さんが率いていたシュガー・ベイブ。細井さんたちはライバル心を持っていたそうです。
ちなみにドラマーの野口明彦さんは、このシュガー・ベイブのオリジナル・メンバーでした。
当時ソニーからデビューしたセンチメンタル・シティ・ロマンスは、名古屋以上に設備の整った六本木のスタジオで音作りを追求できたそうです。
細井「ドラムの音決めからエンジニアの方と話したり。スリーパートハーモニーはこうやってやるとカッコいいとかね。そうやって実験させていただいたんで、すごく運がいいです」
お洒落な時代
ベストアルバムに収録されている「夏の日の想い出」は3枚目のアルバム『シティ・マジック』からの1曲。
シングルカットされた「夏の日の想い出」のジャケット写真に写っているメンバーのバックには、「City Magic」と書かれたネオンサインの看板がある店が建っています。
撮影のために組んだセットではなく、名古屋に実在した店だそうです。
細井「本山(名古屋市千種区の地名)にあった店が、そのまんま僕らのアルバムタイトルになりました。カレーが美味しいのでミーティングといってはあそこに溜まってた」
小堀「時代なんでしょうけど、全体的にみんなお洒落でしたね」
細井「それこそ雑誌の『POPEYE』じゃないですけど、みんなで集まっていろんなことをやりたいねっていう時代でしたね」
7月16日の日曜日と17日の月曜日祝日の2日間、名古屋今池で50周年記念ライブが開催されます。
両日違うゲストが入り、同じ曲でも違うテイストが楽しめるそうです。
往年のファンも、シティポップブームでセンチメンタル・シティ・ロマンスを知った若い人も、ぜひ足を運んでみてください。
(尾関)
シングルカットされた「夏の日の想い出」のジャケット写真に写っているメンバーのバックには、「City Magic」と書かれたネオンサインの看板がある店が建っています。
撮影のために組んだセットではなく、名古屋に実在した店だそうです。
細井「本山(名古屋市千種区の地名)にあった店が、そのまんま僕らのアルバムタイトルになりました。カレーが美味しいのでミーティングといってはあそこに溜まってた」
小堀「時代なんでしょうけど、全体的にみんなお洒落でしたね」
細井「それこそ雑誌の『POPEYE』じゃないですけど、みんなで集まっていろんなことをやりたいねっていう時代でしたね」
7月16日の日曜日と17日の月曜日祝日の2日間、名古屋今池で50周年記念ライブが開催されます。
両日違うゲストが入り、同じ曲でも違うテイストが楽しめるそうです。
往年のファンも、シティポップブームでセンチメンタル・シティ・ロマンスを知った若い人も、ぜひ足を運んでみてください。
(尾関)
関連記事