小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

弾きすぎて大喝采。侍アコーディオニストcoba

世界的アコーディオニストcobaさんが、4月30日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。

昨年10月にアルバム『サムライ アコーディオン』をリリースしたcobaさん、本作の裏話やツアーついてなど、小堀勝啓を相手に語ります。

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生で見ると背筋が伸びる?

コロナ禍でも精力的に活動したcobaさん。奇跡的にツアーも成功させたとのこと。

coba「おかげさまで47都道府県ツアーなんとか3年間かけてやりました。延期に注ぐ延期でしたが、みなさんのおかげで1か所の中止もなく全部できました」

小堀「生でステージを拝見してていつも思うんですが、登場してアコーディオンをパッと構えて、何かが降りてくるのを待ってから弾き始める。この背筋が伸びるような感覚が好きですね」

coba「いやあ、自分で何が降りてくるのを待ってるのかわかりませんけども(笑)」

ステージの最初の瞬間は、剣の立ち合いに似ていると言う小堀。
昨年リリースしたアルバムのタイトルはまさに『サムライ アコーディオン』でした。

それ、あばら骨です

『サムライ アコーディオン』のジャケットは黒の着流しに刀を差したcobaさんの写真。
右目には丹下佐膳のような刀傷が見られます。

coba「黒の着流しで撮ろうと思ったんですけど、突然、ヘアメイクのお兄さんがフェイスペインティングどうですか?って。それで斬られ傷みたいになりました」

トレードマークともいえるボーダーシャツが気になった小堀。

小堀「いつものボーダーは着ていないと思ったら、はだけた胸元から、なんとなくボーダーが見えるような」

coba「それ、あばら骨です(笑)」

期せずしてボーダーに見えたようです。

常に初挑戦

通算46枚目となる『サムライ アコーディオン』は、CDデビュー30周年記念アルバムです。
絶えず新しい音楽を追及してきたというcobaさん。このアルバムも集大成ではなく、ヒップホップとコラボするなど初挑戦もあるそうです。

大御所になるとリスクを避けるアルバム作りの仕方もありますが「それではつまらない」とcobaさん。

coba「自分の経験を信じすぎてしまうと新しいものに興味がなくなるし、何といっても面白いものが出来なくなるんです。だから新しい刺激にはなるべくフレキシブルに対応したいと思ってます」

世界中にいるミュージシャンの友人たちの中でも、cobaさんのように常に新しいことに挑戦してる人はなかなかいないそうです。

ライフワーク

coba「もともとがアコーディオンのイメージを変えたいってところからスタートしてますから、新しいものをどんどん追求し続けることが自分のライフワークのようになってますよね」

cobaさんはこどもの頃にアコーディオンへ抱いていた印象は、『のど自慢』の伴奏に使われる楽器でした。
アコーディオンは自分自身で音楽を広げていける楽器なのに、なぜ日本の人たちは聴こうとしないんだろう?と不満があったそうです。

「アコーディオンの素晴らしさを知ってもらいたい。今までにない音楽を作りたい」とイタリアへ留学し、その知名度を世界へ広げていきます。

2017年には、アコーディオンのイメージを著しく改革したとして、イタリアのカステルフィダルドという町から名誉市民を授与されました。

カステルフィダルドは、世界のアコーディオンの8割以上を生産しており、アコーディオンの聖地と言われています。

小堀「cobaさんがアコーディオンを弾くことによってエロティックな音楽になりますね。セクシーというよりエロティックですよ」

coba「ありがとうございます。でも人間はそこまでエロくないですよ(笑)」

やる方も聴く方も待っていた

現在『サムライ アコーディオン 弾きすて御免!』ツアー中のcobaさん。

coba「これ“弾きすて御免”なんですけど、“弾きすぎて御免”と読み間違える人が多くて(笑)」

今回のツアーはギター、ドラム、ベース、そしてcobaさんのアコーディオンのフル編成。
お客さんもようやく声出しOKとなり、これまでの公演はどこも盛り上がったそうです。

coba「お客さんも待ってて下さってたんですね。良い演奏すると声援が返ってくる。最後はみなさん、総立ちで、割れんばかりの声援と拍手をいただいて。やっぱりライブはいいなと思います」

中京圏では、5月17日(水) 名古屋市芸術創造センター(名古屋市東区)の公演を控えたcobaさん。
ステージでの真剣勝負にぜひ立ち会いましょう。 
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2023年04月30日10時32分~抜粋

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